こんにちは、赤木友厚です。
色補正という言葉があります。
色補正とはコンピューターなどで色合いを調整することです。
調整にも2つあります。
画像を適正な状態にする調整と自分のイメージに合った調整です。
今回は写真を自分のイメージに調整することで相手にメッセージを伝えることをお話します。
そもそも写真に色補正が必要なのでしょうか?
色を薄くしたり濃くしたりすることで写真が劣化したように感じる人も少なくありません。
何を基準に赤色や青、グリーンなどのフィルターをかけるのでしょうか?
違和感を感じますよね。
写真に写っている色こそが1つの真実なのです。
では何故色を調整するのでしょう?
その答えは、色が人の心理に及ぼす影響を考えれば解決します。
レシピには料理の作り方や何かをする手順、秘訣という意味があります。
シネマ風やフィルム調に料理(色補正)して楽しむ事もできます。
料理の世界は広い。
食べ物の好みも人それぞれで、奥が深い。
これは写真の世界にどこか似ています。
まずは食わず嫌いを無くしてフラットに料理を楽しむこと。
様々な表現方法で写真を楽しみましょう。
主に色が人の心理に与える影響として下記が心理学で実証されてます。
白は純粋、清潔、神聖、正義。
黒は高級感、重厚感、威厳。
赤は情熱、活力、興奮、高揚。
緑は安らぎ、癒し、調和、安定、若々しい、健康、やさしい。
青は知的、落ち着き、信頼感、誠実、爽快感。
紫は上品、優雅、妖艶、神秘、高貴。
橙は喜び、活発、陽気、明るい、暖かい。
来月からハロウィンの季節で街中も賑わってきます。
ハロウィンのメインカラーは黒と橙と紫です。
ここでの黒のイメージは高級というよりは恐怖や絶望。
紫は上品というよりは不安。
そこで相反する橙の喜び、活発、陽気の色を加えることで、
「悪霊を追い出す楽しいお祭り」を演出しています。
複数の色を組み合わせることで相手により鮮明に伝えることができます。
自分の写真を料理しても相手に100%伝わらないこともあるでしょう。
でも大丈夫なんです。
人は共感覚をもっています。
共感覚とは本来の色の刺激だけでなく、他の感覚も自動的に生じさせる知覚です。
梅干しやレモンを言葉で発したり聞くことで口の中に唾液が溜まることがあるのではないでしょうか?
赤や紫色を見ると性的に興奮したりする人もいます。
色を意識的に自分の写真に取り組むだけで色んなイメージを相手に与えることができます。
また色を抜くモノクロやセピア調にすることで、色の無駄な情報を省き
人物のストーリーを感じさせることもできます。
色補正、あなたの写真に取り入れてみてはいかがでしょうか?