1/16
10年程前は、自分の辛い記憶にアクセスするのが怖かった
それまでの人生で、辛い体験が山積みになっていて、感情を麻痺させることで生き延びてきたのに、アクセスすると一気に、芋づる式に思い出されて、生活に支障が出るくらい苦しかった
辛い記憶を改めて思い出し、怒ったり泣いたりしながら解消していく、その作業はかなり大変で。過去は過去、今は今、と感情を切り離す、感情のフラッシュバックが起きなくなるためには、とても有効ではあるんだけど。
しんどいし、余裕がないと、新たに辛い体験を生み出す場合もある
辛い記憶って不思議なもので、現在から近い過去の記憶から呼び出されて、徐々に昔の記憶に遡っていく。昔の記憶の方が、根が深い。
私は5.6歳の記憶について、この1年で100回以上泣いたけど、まだ足りてないな、と感じている。
そして最も足りてないのは、怒りの表現かもしれない。
ある人の話から気づかされたんだけど、5.6才の私は、性被害に遭ったことで「激しい怒り」も感じていたんだと思う。それはもっと強い恐怖によって押し込められ、感情の発露なく30年経ったわけだけど。
この1年、悲しみには寄り添った、でも怒りには?
寄り添ってこなかった
理由としては、「加害者(幼い)にもそうなってしまった理由があるのだろう」「親が気付けなくても当然だ」「保育園の先生は悪気がなかった」などの、大人として理性的に見た私の視点が、怒りを抑え込んでいたと思う。
また、自分への怒り。
「なぜあの時、あの子の言う通り寝室に入れてしまったの?」
大人の私の視点は、当時の私の怒りを無視して、押し込めているのかもしれない。
理解のない、無協力な親のようなものかも。
だって5才の私には、そんな事情は関係なくて、ただただ、恐ろしく辛かったから。
私は多分、怒りをため込んでいる。これも十分吐き出すことで、きっと楽になれるだろうと思う
感情のフラッシュバック、怒りのフラッシュバックが最近特に起きている。
トラウマと向き合う中で、昔の怒りの感情も呼び覚まされて、でも行き場がなくて困ってるのかもね。
これも、十分に当時の怒りを感じることで減っていくだろうと、過去の経験から想定できる。
10年前、私は本当にブチギレた。当時、最も憎かった相手について、頭の中でキレ散らかしたし、(書けないくらいの、怒りの表現や想像を)何度も繰り返した。
それは、「怒ってもいい」と、いうことをカウンセリングで気付かされたから。
私は、それを通して、執着が風化して本当に楽になったんだよね。
私はまだ、5.6才の記憶への執着を風化しきれてない
怒りがまだまだ未解決だから、当時の私と一緒に怒ってあげたいと思う
それによって、日常で起きる怒りのフラッシュバックが減っていくことを願う。
さー、疲れるけどやってよかった、という作業をしていきますかね。
自分と大切な人達のために。
私が幼少期のトラウマと向き合おうとした理由の一つとして、子育てにおける怒りのフラッシュバックをなくしたい、というのがあった。子供が私の被害時の年齢に近づいていく、同時に過去の記憶が呼び覚まされ、感情をかき乱される、
私は、子供を自分から守りたい、そう思ったから。
お母さん、頑張るよ
いや、もう頑張ってるよ、
とね、
自分に言ってあげることは大切なことだね
💪
↓3日後
1/19
3日前、「怒りのフラッシュバック」に対応すべく、色々調べた結果、【キレる私をやめたい】という漫画があることを知り、また【ゲシュタルト療法のエンプティチェア】というものがあることを知った。
それをセルフで実践してみたレポ。
(画像8枚、リプ欄に続く)
①以前、持続エクスポージャー療法を調べて、その手順を自分に合わせたものにし、幼少期の性被害記憶を思い出す、というのを1年間やった。今は、思い出すことへの強烈な恐怖は薄れ、思い出しては自分の悲しみに寄り添うことで、少し気持ちが晴れる、という状態になった。
前回ツイートでも書いたように、「怒り」については、うまく扱えずにいた。そして、怒りのフラッシュバックが起きることも書いた。3日前に、「キレる私をやめたい」という漫画を購入し、今日届いた。そこには、ゲシュタルト療法のエンプティチェアの実際の様子が描かれていた。
※3日前にネットで調べていて、どういう療法かは、軽く知っていた。認知行動療法の、持続エクスポージャー療法との類似点もあった。
そこで私は、この漫画の場面を見ながら、実際にエンプティチェアを自分でやってみた。講師と私、を一人二役で。
② 3人がけソファを利用して。
1つめの椅子で、怒りを思い出す
※私の場合、子供のおもらし等
↓
体が緊張してギュッと硬くなり、お腹のあたりがカッカと熱くなった
↓
カッカと熱くなった部分は、子供になんて言っていますか?
↓
「1.なんでおもらしするのよ!新築の畳が汚れちゃった!3回もトイレの確認したのに!
(+もう一つのエピソード)
2.なんで、あなたはおもらししたのに、私みたいに酷い目(性被害から派生した二次被害)に遭わないの?!」
↓
1.怒りと、2.羨ましい(5.6才時の私)、の2つの感情を、2つの椅子に分ける
↓
2.羨ましい、の椅子に座る
↓
③
(2.の椅子に座った状態で)1.怒っている椅子の自分を見て、どう思うか?
「まるで、お母さんみたいだな。お父さんみたいでもある。すぐ怒鳴ってくるし。大したことじゃないのに。失敗は誰だってするのに。
怒られて子供がかわいそう。怒ったところで、解決はしないのに。うーん、怒ってる…。感情が乗らないな…。
あの保育士さん?いや…、あの子。私に性加害をしたあの子が座ってるように思う」
↓
体に力が入ってるけど、あの子に向かってなんと言ってますか?本人はいないから何を言っても大丈夫です。言ってみて。
↓
「ぶん殴りたい、おまえなんかと出会わなければ、私はこんなに苦しまずに済んだ!(他、暴言多発、自粛)」
右手で5.6回空を殴る
↓
④
↓
あの子はどんな顔をしているか?
1.あの子の席に座って、あの子になってみてください
笑ってる。私に入れた指を見て、「きたない、くさい」と言いながら笑ってる
↓
2.(子供の自分)の席に戻って、言いたいことは?
「おまえだけは絶対許さないぞ、◯◯(フルネーム)!(暴言多発、自粛)おまえだってきたないしくさいんだからな!」
↓
1.あの子の席に着いて、あの子になってみてください
「そうだよ、私もきたないし、くさいよ。あなたが寝室に入れたりしなければ、私もあんなことしなかった!私だって、(おそらく性加害者に)酷いことされたし、きたないし、くさいと言われたのよ!」
↓
⑤↓
2.子供の自分の席で、言いたいことは?
「それはかわいそうだけど、だからと言って私だってあなたにそんな酷いことをされていいわけがない!気持ちは分かるけど、悪気がないとか、被害に遭ったとか、そんなの関係ない!私はすごく辛かった!絶対に許さない!」
↓
1.あの子の席で、あの子になってみて
「…ごめんね。私もしたくてしたわけじゃないんだ。でも、傷つけてごめんね」
↓
2.子供の自分の席に戻って、あの子の気持ちを聞いてどうですか?
「(ごめんね、と言われてトーンダウンしながら)まあ、被害を受けて加害してしまうのも分かるけどね…。でも、謝られても、私はあなたのこと一生許さないから。もう二度と顔も見たくない!でも、今日は、これくらいでもういいよ」
↓
気持ちが落ち着いたので、終了する
⑥
漫画に描かれた事例が、同じ「怒り」を扱うものであったこと、また視覚的に分かりやすく丁寧に「ゲシュタルト療法の流れ」が描かれていたので、自分の出来事と照合しやすかった。
今回やってみての発見は、役になりきることと、漫画の登場人物に重ねることで、言語化・感情移入がしやすかったこと。
あー私、やっぱり相当腹が立ってるんだな、溜め込んでいたんだな、ということが確認できた。
それから意外な事として、「名前を言ってはいけないあの人」扱いの、加害者のフルネームが出てきたことと、加害者役の時に「ごめんね」という言葉が自然と出てきたこと。
私が作り出したイメージ上の加害者が言った言葉なのに、私はそれを聞いて、怒りが一気に和らいだ。私は、「ごめんね」と、加害したことを認めて謝ってほしかったのかな、と思った。
⑦
初めてこの療法(自己流)をしてみて、これからも週1程度、継続して行ってみたいと思った。
今回は一番強い怒りとして、性加害者が出てきたけど、親や当時の保育士なども今後出てくるのかもしれない。
怒りの発散後は、脱力感があった。
今日は他にもやる事が多くて疲れていて、その後の運転時などで、(最近だと)イラッとするような場面が何回かあったけども、怒りは沸かなかった。
持続エクスポージャー療法(自己流)ではアクセス出来なかった怒りに、スッとアクセス出来たのはすごいなと思う。
でも、持続エクスポージャー療法(自己流)で、記憶へアクセスする恐怖を取り除いた後だからこそ、加害者の席に座って話すこともできたのだと思う。
2/9 後日談
幼少の性被害後に、園でおもらしをして二次被害的な恐怖を受けたことで、子供のおもらしに尋常じゃない怒りを感じていた件、
昨日子供が約2か月ぶりにおもらし(パンツにうんち、床におしっこ)したけど、怒りは全くわかなかった。むしろ泣いてかわいそうに思った
この効果もあるのかな?記録メモ
ゲシュタルト療法のエンプティチェアは、
メタ認知で自分を見る、
とか
セルフコンパッション(自分への共感)を一人でやりやすい感じがあるなぁ
自分を労わる言葉も、自然と出てきやすいなと感じて、すっと癒された
疲れてくると、イライラしたり気分の落ち込みがあったりすることが多かったんだけど、
過去の辛い記憶を思い出して言語化・整理し(エクスポージャー)、感情の放出をするにつれ、
すごく疲れていても、情緒の乱れが減り、「単純に体だけ疲れている」という感覚を味わっている。皆こうなの?と目から鱗