【注意】
タイトルのような実体験を含む内容です。
具合が悪くなりそうな方はここで引き返してください。
私のトラウマは何層にもなっているけども、最初に元夫への怒りを解消し、数年経ち、両親への怒りを解消し、さらに最近では園児時代の性被害への怒り(?)を解消しようとしている。10年かけて、段々、奥のダンジョンに進んでいくRPGのようだなぁ。今がきっとラスボス。ハッピーエンドが待っている。
— れん・七味 (@ren_hi_chan) 2021年2月8日
幼少期のことについて、怒り(?)となったのは、多分怒りよりも圧倒的恐怖心の方が、今なお色濃いからだと思う。でも、私は10年で、一つずつクリアしていった。それは、十分感情を感じ切り、そして自分を慰めたから。あと一歩、乗り越えようね。
https://www.ncchd.go.jp/kokoro/disaster/to_torauma.pdf
「子どものトラウマ診療ガイドライン」国立成育医療センター
から引用しつつ、私の情報を整理してみる。
まとめるのは、第一に私のためだけど、体験者に興味のある人がいたら、なるほどね、と資料的に見てもらえると嬉しいかな。
〉1.再体験症状
著しい恐怖を伴うトラウマ体験の記憶は、通常の処理がなされず、非常に鮮明で断片的なトラウマ性の記憶として脳に保存される可能性があります。
(人間の脳は嫌な体験をすると、 その出来事を正確に覚えるよりも、自分なりに決着をつける適応的情報処理をするように作られています。衝撃が大きすぎるとこの適応的情報処理が働 かず、記憶の断片が鮮明に残ります。)
〉トラウマ性の記憶は、しばしば子どもの意思とは無関係に、現在の生活に フラッシュバックや悪夢として侵入してきます。これらの再体験は、あたかも今またそのできごとを体験しているかのような恐怖や身体の生理的反応を 引き起こします。
私の場合、性的被害は5.6才の時の経験だったので、一時的に記憶を喪失していた。
中学生の頃、ある日突然鮮明に思い出し、それからは度々思い出すことになる。
ただ私の場合、強い恐怖心は出たけども、悲しい・怒りという感情はうまく持てなかった。
唯一、「私がやたらに女性が怖い・本音が言えず表面的に付き合うのは、あの経験が原因だったんだな」と納得しただけ。もちろん、中学生の私は、誰にも言わなかった。5.6才の時には、すでに周囲の人に「相談する」という選択肢を失っていたから。
また小学生中学年に鍵っ子になり、家に帰宅すると、両親が「親の寝室(被害現場、加害相手は同性女児。詳細はTwitterのどこかに)」で、惨殺(血まみれになって倒れている)ような気がして、急いで2階へ駆け上がり、寝室を確認してホッとする。ということが一時期、何度もあった。
他にも色々と思い当たることがある。
〉2.回避症状
トラウマ体験を想起させる活動・場所・人物などを避けようとする努力をしている子どもも多くいます。これらの回避は、嫌な感情や記憶をどこかに 押しやるための手立てとしては有効かもしれませんが、回避のために生活が制限されている場合も少なくありません。 大きな物音や怒鳴り声などが引き金になってフラッシュバックが起こるために、外出ができなくなる子どももいます。
私は記憶自体を5.6才から13.14才頃まで喪失していたけども、人間不信・女性不信はとても強かった。特に女性恐怖。
加害児と容貌が似たタイプ、クラスでの立ち位置が似たタイプの子に対する恐怖心は大きかった。(その子は顔立ちが良く、明るく目立つタイプで、私は従属的な友人関係だった)
加害児や、容貌が似た子を見ると、私はなんともいえない不快感や恐怖心、嫌悪感があったが、当時は深くは考えなかったように思う。
でも、私はなぜか中学生まで、クラスでも可愛い・目立つ子と特に親しくなっていた。常に関係性は、従属的。私に優しく親身な子が多かったけども、私はいつも愛想笑いで、相手に合わせようとしていた。八方美人とも言われたし、何考えてるか分からない、とも。
私は、とにかく相手の機嫌を損ねるのが怖かったのだと思う。何をされるか分からない、また恐ろしい目に遭うという、ね。
あとは、小1かな、カンチョウが流行っていて、おちゃらけたタイプの女の子に冗談でやられたことがある。あの時、ものすごい不快感と恐怖心でいっぱいになった。
それは、多分被害時の感覚が蘇ったせいだと思う。
〉過覚醒症状
トラウマによって、著しい恐怖や不安を体験すると、身体の過剰な興奮が いつまでもおさまらずに続くことがあります。そのために、人ごみなどを過度に警戒したり、日常の生活音に飛び上るほどの驚愕反応を示したりする子 どもがいます。また、周囲からは気づかれないけれども、人知れず身体を固くしている子どももいます。
私は、「わっ」と驚かされると、ものすごくびっくりするところがあった。あまりにたじろくので、面白いみたいで同級生に何度もやられてからかわれた。
また、大きい声、語気の強い喋り方、大きな物音にも、ビクビクとしていた。見た目に出るわけではなかったけども、体が硬直する・頭が真っ白になる感じ。
親(特に父親に)怒鳴られまくって育ったからだと思っていたけども、それだけでなく、この体験にも影響を受けていたのかもしれない。
またお腹を下しやすく、しょっちゅう下痢をし、痩せていた。
〉虐待の中でも性的虐待では、 PTSD のリスクがより高くなるといわれています。わが国でも、 性的虐待を受けた子どもの 56%に PTSD が認められ、その他の 虐待を受けた子ども(30.6%)よりも高率であったという報告があります。
なるほど、と思う。
それだけ、性的被害は、後年への影響が大きいということ。さらに5.6才という幼少期の出来事なので尚更だよね。
解離性
〉トラウマを体験している間 、 恐怖や痛みを感じなかった( 感情・ 身体感覚の解離)、途中から記憶がない(健忘)、身体が金縛りにあったように動かなくなっ た(転換症状)、自分の魂が抜け出て虐待されている自分をそばから見ていた(離人症状)、などの症状を訴える子どもは少なくありません。
〉これらの解離性(転 換性)症状は、トラウマ体験の最中に、苦痛を回避する手立てとしてはある程 度有効かもしれません。しかし、解離症状や転換症状がその後も長く続き、些 細なストレスや葛藤状況で起きるようになると、子どもの生活の質は著しく低下 してしまいます。
私が当てはまるのは、金縛りにあったように体が動かない、途中から、自分を見下ろしている感じ(離人)かな。
当時の記憶を思い返すと、途中までは、その加害児の顔が私の前にあるんだけど、部屋の上方からの視点に切り替わり、床に寝転がされ硬直している私、にもなっていた。
苦痛を回避し、そして13.14まで忘れていたのだろう。
〉子どもは保護者を悲しませたくないために、トラウマについては話さない傾向があります。
私の場合、悲しませたくないではなく、「怒られたくない(怒鳴られたくない)」だったと思う。バレたら、絶対に自分が怒鳴られる、という強い恐怖心があった。
その被害に遭っている最中に何を感じていたのかというと、「助けて」はあったものの、「助けて、お母さん」ではなかった。
「助けて」と、親に対しては、「二階に来ないで!バレたら怒られる!」という二重の恐怖心。
私はこの頃、すでに親は恐怖対象であって、信頼対象ではなかったのだと思う。
4才頃の嫌な記憶(上級生と散歩で手を繋がなければならなかったが、「汚い」と言われて手をつねられる)を思い返しても、私は嫌なことがあっても親に相談しなかった。
小2の時、友人と共に、上級生からひどい目に遭わされた時、友人は母親に泣きながら話したらしい。友人の母から電話があり、うちの母は寝耳に水で驚いたらしい。
私は、ひどい目に遭ったことよりも、それによって帰宅時間が遅くなったことで、とにかく「早く帰らないと、怒られる。急がなきゃ!」の気持ちが強かった。そして、門限より遅れたけども、軽い注意で済んだことに安堵していただけだった。
私は漠然と、友達はお母さんになんでも話すんだなぁと驚いた。
(数字)は引用。
(1)外傷と関連した思考、感情または会話を回避しようとする努力。
→あった
(2)外傷を想起させる活動、場所または人物を避けようとする努力。
→あった。不可抗力で、近い環境の状況になった時、私は相当に強い恐怖を感じていたのを覚えている。
(3)外傷の重要な側面の想起不能。
→5.6才から13.14才までの8年程
(4)重要な活動への関心または参加の著しい減退。
→不明
(5)他の人から孤立している、あるいは疎遠になっているという感覚。
→とても強くあった。記憶が欠落している間も、常に。
(6)感情の範囲の縮小。
→あった。特に怒りと悲しみが麻痺している感じ。といっても、物心がつく頃の出来事なので、これが他者と比べてどうか、とか、過去と比べてどう、という感覚はなく、これがスタンダードだという感じ
(7)未来が短縮した感覚。
→物心つく頃のことなので特に感じず
D.(外傷以前には存在していなかった)持続的な覚醒亢進症状で、以下の2つ (またはそれ以上)によって示される。
(1)入眠困難または睡眠維持の困難。
→入眠困難は、小学生低学年から感じていた。小2の時にきっかけがあり、必ず毎晩、ある儀式をして寝ていたが、今思えばそれは再演にも近く、自傷的であったと思う。その儀式がなければ、眠ることができなかった。
私はこのことについて思春期に強く悩み、また宗教的に罪だと考えて自責していた。でもそれがなければ眠ることができない。自分はどこかおかしいのだと思った。が、誰にも言わず。そして記憶を戻した時、一応理由については納得した。
(2)易刺激性または怒りの爆発。
→成人後、カウンセリングを受けたりして感情を取り戻した後は、あった。
成人前は、むしろ怒りというのはほぼ欠落していた。(兄弟にゲームで負けて激しく怒る、というのはあった。割と兄弟とは仲が良く、私にとってはそれなりに素に近い状態で接することができた。小学生までは、クラスの男子にも恐怖心はそんなになく接していた。元夫に爆発的な怒りをぶつけたことも一度は確実にあった)
(3)集中困難。
→今思うと、注意欠陥はここにも起因するところがあるのかもしれない。
球技をしている、道を歩く、などをしていても、頭の中だけフワフワと飛んでいき、あれこれ考え事を始めて集中できない。結果、注意力散漫でミスをする。
(4)過度の警戒心。
→かなりあった
(5)過剰な驚愕反応。
→かなりあった
〉E.障害(基準 B.C.および D の症状)の持続期間が 1 カ月以上。
1ヶ月というか、5.6才から25才くらいまで、20年間はガッツリこの症状持続してたね。
今は、カウンセリングや社会経験によって少しずつ緩和していったもの(対人・女性恐怖症、感情の縮小など)と、
30年経っても、緩和しないもの(物音や大きな声・声色などへの驚愕反応、集中困難、感情と表情の乖離など)に別れるかな
感情と表情の乖離は、とても内心辛くても声のトーンは通常通りで顔は笑ってるとか、そういう感じ。
理論的に、私に起きた事が私に及ぼした影響というのは、分かってきた。
でも、まだ感情の処理は、足りてない感じ。当時のことを一度だけ追体験するように、文章化した。かなり号泣した。
それから1週間以上、辛い感じが続いた。日常生活は、送れたけども。涙が出たり、胸が強くズキズキしたり。
それから、一時おさまり、また考えなくなり生活していたが(フラッシュバックは時々あり)、数ヶ月後の今、まだまだ癒えるまでは時間がかかりそうという感想。
年単位かも。
とにかく思い出すと、ものすごい疲労感がある。気絶しそう、というか。もうすごく疲れる。悲しい、以上に疲労感。
それから、成人後感情を取り戻した後は、
未成年の性的被害や性虐待、また想起させるようなものを見た時、ただ加害者への強い怒りを感じたが、今は過去の自分の体験がすぐに脳裏に浮かぶようになった。
私の経験上、トラウマになるほどの辛い感情(対・元夫、両親、他)は時期を置きながら小出しに感じるようにすること(勝手に思い出すことがほとんど)、そして都度、自分を慰め励ます言葉をかけること
これらが有効であり、記憶が鮮明からセピア化していく手段であるので、今回も実行しようと思う。
今までも元夫や親に対してなど、やってきたことなので、
1人でなんとかやれそうな感じがしている、ただ、場合によっては専門家を頼るというのも手かな、という感じ。
(一つ困っているのは、怒りの感情が沸きにくいこと。加害児もまた何らかの被害者であることは、容易に想像できるから。
そうでなければ、その発想自体が生まれないと思う。)
私は、1人でやる方がいいんだけどね。なんか、触れてほしくない。自分で処理したい。
他人にいじられるのが怖い、って感じか。
元夫などに洗脳に近いことをされてきたことによる不信感もあるのかも。
ただまあ、選択肢としては残しておくかな。
ちなみに1人で向き合うと、恐怖反応で、脇汗がびっしょりになる(苦笑)
治療方法の一覧から抜粋。
〉トラウマ焦点化認知行動療法 Trauma- focused CBT(TF-CBT)
この資料を読み、初めて聞いた言葉。
〉恐怖や自責のために回避していたトラウマ体験の記憶を想起し、詳細に書く、 あるいは語ることによって、トラウマを体験した時の感情・身体感覚・思考 などを体験しなおし、それまでの断片的な記憶を統合し、さらに、現在の非論理的な認知を再構成するのです。この作業を通して、記憶にまつわる様々 な感情や感覚を自分の力でコントロールすることが可能になると考えられています。
私はこのやり方を学んだわけではないけども、自己流で近いことを、今までやっていたことが分かる。
〉長時間曝露法:PE療法
3)現実生活内曝露...トラウマ関連の恐怖のために回避していた事象への段階的接近
4)想像曝露...セッションの間、トラウマ記憶を繰り返し思い出し、それを語る。さらにセッ ションの内容を録音しておいて、ホームワークとして毎日聞く
5)プロセシング...想像曝露の過程で出てきた考えや気持ちについて話し合い、非機能的な認知を修正する
ホームワークでトラウマ記憶の録音を毎日聞くって相当しんどいと思う!汗
まあ、曝露の効果は私も知っているけども。
相当辛いぜ。
私は短期ではなく、年単位で解消してきたけども、
この治療では、全体で10-15週行うらしい。(3ヶ月程度か)それはありがたいかもね。
〉非機能な認知の修正
私は、これは今まで自己流でやってきて、かなり認知の修正はしてきたので、やれるかなとは思う。
>EMDR
過去のトラウマ体験を表象し、眼球運動を行うことで、PTSD の 症状を軽減しようとするものです。
数年前に知り、興味を持ったもの。
幼少期の性的被害について、このカウンセリングを受けてみようかな?と思ったこともあった。
自分で思い出し対処するのは辛すぎるだろう、ということで。
ただ今は、自分で処理できそう、という感じもしているので現時点で利用予定はなし。
あとは地道で辛い方法だけど、エクスポージャー(曝露)的なやり方の方が、自分でコントロールできる安心感がある。私の場合は、多分それに慣れてるから。
別の論文では、幼少期に性被害に遭うと認知機能が低下すると書いてあった。注意力など。
それから、トラウマについて解決を望むのは、30、40代になってからが多いそう。
私もまさに、この年代。
とりあえず以上。
さて、しんどいけどボチボチいきますか。
ハッピーエンドを目指して。
あ、たまには弱音も吐いてね。
淡々と書いてるけど、恐怖反応で、心臓バクバク・脇汗びっしょりやからね。
では!