若い頃、ダートラ場で速度の乗る外周をどうやって踏みっきりで駆け抜けるか?
悩んだ末に出した答えがある。
”心頭滅却すれば火もまた涼し”という言葉がありまして
そこから発想して
”僕が速く走る為だけに存在するロボットだったら?”
という考え方、に至った。
なぜ、踏みっきりで行けないのか?
「怖いから」
なぜ怖い
「経験したことのない速度でギャップに跳ね飛ばされたらどうなる?ひっくり返る?全損?」
そしてアクセルを緩めてしまう
これは人なので当然起きる現象です。
この恐怖心により、怪我やクラッシュを免れている事も忘れてはならない。
でも、それじゃ勝てない。
普通の人間じゃ並ぶまで出来ても勝てない。だって、戦う相手も人間なのだから。
一歩抜きんでて速く走る為には人間思考じゃだめだ。と考えた。
(今ならAI的思考とでも言うとしっくりくるかと思うが・・)
あるライン取りで3速踏みっきりで行くというコーナーが有ったとする。
(3速は80㎞/h以上120㎞/h程度の世界)
ダートでこの速度域でギャップや轍の所々存在する90°以上回り込む高速コーナーに突っ込んで行くのは怖い
でも、怖さもビビりも脱ぎ捨てて極々単純に僕が
「早く走る為だけに存在するコンピュータ」だったら
迷わず踏抜いて行くだろう。
ハイスピードな場所では目の前に現れるイレギュラーを
いつもよりちょっと速い反応で対応して行けば良いだけだ。
そう考えて、ダートラ場の外周コーナーをずっと加速を保ったまま3速全開で駆け抜けてみた
速度高くてもやってみたら意外とちゃんとコントロール出来るものだ。
そして、そのダートラ場では当時の170馬力くらいのシビックやミラージュと
同等のタイムで走る事ができた。
ライバル曰く
「どうして外周踏みっきりで行けるの?」
「それはね、このコースの外周が踏みっきりで行ける様に設計されているからです」
とうそぶく
いや、怖さを克服する方法であって、本当に無理なコーナーは曲がり切れませんので
そこんところ誤解の無い様に・・。