私のように、50歳を超えると、この先10年後、20年後の自分がどうなってしまうのだろうという想像をしがちです。
健康のことが心配になったり、ボケたらどうしようとか考えてしまう人も多いでしょう。
事実、気力はあっても体力がついていかなくなったり、物忘れがひどくなったりという経験は皆さんがしているところです。
このまま老いぼれたくはない、というあなた。
老いぼれない方法を教えましょう。
それは...。
常に何か新しいものを追いかけることです。
楽してできることではなく、ちょっとやりたくないなとか、無理だなと思われることにチャレンジすることです。
自分の楽な領域、つまりコンフォートゾーンを超えたことをやるのです。
そして、それを続けていると、もりもりとエネルギーが湧いてくる。
ますます自分が強くなっていくのに気づきます。
私は、若い頃から何か目標を決めて、それに向かって邁進するのが好きで、20代で日本を出てロシアに留学し、職を見つけ、その後、イギリスに渡り、働き、日本に戻って結婚し、子育て中にニュージーランド移住を計画、家族を代表して移住申請し、それが認められ、夫を残したまま幼子二人と移住し、子育てしながら働き、起業...と、ずーっと何かにチャレンジしてきた気がします。
でも、クライストチャーチの地震で全てを失い、自分を見失い、茫然自失としながら日々を過ごし、今の夫と結婚するためにアメリカに来てからも、しばらくはニュージーランドへの追憶の中で心が晴れ晴れとしない生活を送っていました。
今まで持っていたチャレンジ精神もすっかりなりを潜め、主婦をしながらなんとなく過ごす日々...。
これではいけないと、自分の背中を無理に押して起業して、オンラインブティックをやるも、今一つ自分が好きなものかどうかわからないような状態でした。
ファッションは全般に大好きだし、コーディネートなどを考えるのも大好き、周囲にとらわれない、年齢にとらわれない自分らしさを考えるファッションも大好き。
でも、それが私にとっての天命なのか迷いがすごくありました。
それで、オンラインブティックは閉めました。
その一方で、オンラインブティックと並行してやっていた仕事がこのところとても楽しくなり、そちらにエネルギーを注力するのが自分の生きる喜びになっていきました。
と同時に、最近始めたまだ慣れないピアノの先生業も、教え子のレッスンの方向性なんかを考えたりするのがとても楽しく、それも日々の生きがいになりつつあります。
どちらの仕事もはじめは躊躇していたものですが、やってみるとそこから自分の意外な部分を発見したり、やりがいを見出すことができるようになりました。
私も久々にコンフォートゾーンを出たのだなぁと実感しています。
やるべきことがあるっていうのか、誰かに必要とされているというのは、いいものです。
ただ無為に過ごしていた日々と比べると、1日、1日の輝きが違います。
こんな風に一生、何かを追い続け、生きがいを感じられる充実した生活が送れたら、こんなに幸せなことはないと思います。
これで生活を支えられるようになったらもっと良いのですが、そこまでは、まだまだ道のりが遠いです。
でも、将来、そうなれるように、今は修行と思って頑張っています。
少しずつ、エネルギーが湧いてきているのがわかります。
こうやって、自分のペースで自分を取り戻すことができたのも、夫が支えてくれているからこそ。夫がいなかったら、こんなのんびりしたことは言ってはいられず、否が応でも子供を育てるために時間に追われながら働かなければならなかったでしょう。
本当に私はラッキーです。夫に感謝、感謝。