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あぶない農業と儲かる農業

コーヒー2050年問題

2024/05/19
農ビジネス 0

コーヒーの2050年問題とは
コーヒー産地の気候変動、病気の拡大で、コーヒー産地の生産量が、半分程度に激減するというものです。項目(3)の栽培に適した気候では、温暖化の進展で現在の栽培地において適温上昇と雨量の変化で生産量が2050年あたりから半減すると予測されています。指摘される気候・環境の変化に対しては、栽培環境を制御できる施設栽培での生産が増える可能性があります。
農業においては、有望な生産物の一つです。
日本のような亜熱帯から温帯地域においては、東京都小笠原諸島、沖縄県、鹿児島県南西諸島などは、農業者、NGF味の素、ネスレ日本などが栽培をおこなっています。近年は、本土地域でもハウス栽培で収穫できるようになったようです。

(1)世界のコーヒー生産高
生産国生産量
1ブラジル317.2万トン
2ベトナム 195.3万トン
3インドネシア79.4万トン
4コロンビア66.5万トン
5エチオピア49.6万トン
6ウガンダ39.3万トン
FAO国際連合食料農業機関2024年1月資料

(2)コーヒーの種類
品種生産比率
アラビカ種60%
ロブスタ種39%
リベリカ種1%
コービーの種類は大別すると上の表にある3種類です。
アラビカ種は香りが高く、栽培は自家受精できる品種です。
ロブスタ種は、自家受精では結実率が低く、蜂などの活動を借りて受粉させます。
リベリカ種は、植樹から収穫までの期間が長く、大木になるため収穫がしにくいことで、一部の地域での栽に留まっています。

(3)コーヒー栽培の適した気候
要素
1 気温平均20℃ 10℃以下の気温で枯れる
2 日当たり半日陰
3 土弱酸性、水はけの良い土
4 水分雨季と乾季があること
5 その他寒暖の差があること
要素1では、「コーヒーベルト」といわれる北緯25~南緯25の地帯が栽培に適しているといわれます。・
〃 2では、日陰を作るため栽培地近くにシェイドツリーをうけたりします。
〃 3では さらに肥沃な土地が望ましいとされています。
〃 4では、成長期は雨季、収穫期は乾期が適しています。
〃 5では、標高450~2500mの高地栽培で、寒暖の差がある方が風味が豊かになるとされています。最低100mの標高が栽培に必要とされています。

(4)世界と日本の消費地ランキング
国別都道府県(総務省家計調査より)
1EU京都府
2米国福岡県
ブラジル滋賀県
4日本奈良県
EU内では、ドイツ、イタリア、フランス、スペインの順です。
国内ではお茶が有名な京都で消費量が多いようです。

(5)国内の栽培地
①東京都小笠原諸島
②沖縄
③徳之島
④沖永良部
近年福岡県、岡山県、群馬県ではハウス栽培でコーヒー栽培がおこなわれています。
cofee1.jpg

コーヒーの果実

cofee2.jpg
コービーの焙煎

coffw3.jpg
コービーの発祥地、エチオピアのコーヒー園 奥にみえるのがキリマンジャロ(シェイドツリーが植わっています。)

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スマートネット山本
Admin: スマートネット山本
私は、IT・WEBデザインの会社を営んでいます。一般企業や個人の農業創業・開業のお手伝いを行う機会がふえたことで、農業創業コンサルが主たる業務になりました。全国で活動実績があり、野菜・果実・キノコ栽培のスタートアップ一式業務、行政申請、補助金申請、資金調達支援を行っています。個人では無農薬米の栽培とキノコ栽培を行っています。また天然植物ホルモン液を活用した植物の活性を高めた栽培方法を指導しております。、2021年より国連ECOSOC/NGO団体と提携し世界の農業振興・教育に携わっております。儲かる農業をテーマに、短期で黒字化になる農業をご案内しております。
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