衆議院補欠選挙の結果をうけ、日本維新の会の馬場伸幸代表が立憲民主党に対し「あの方々が野党第一党でやっておられても、日本の国は良くなりません」と発言したことに対し、立憲の泉健太代表は29日、「(立憲と)ことさら戦おうというような構図作りはあまり功を奏しないのではないか」「自民党の政治に対する考えを示した方が良いのではないか」と一蹴しました。

維新・馬場代表「関西以外で小選挙区で勝つことは、非常に厳しい状況」

日本維新の会・馬場伸幸代表 「(衆院補選の結果は)総合的に我が党の実力のままの結果だというふうに思います。まだまだ関西以外で小選挙区で勝つということは、非常に厳しい状況だと思います。近々行われるであろう衆議院選挙に向けて、全国的に全員が原点に戻って一からの活動を積み重ねていく」

維新の馬場代表は28日、衆議院の補欠選挙で東京15区と長崎3区で公認候補が落選確実となったことをうけ、このように話しました。

維新・馬場代表「立憲が野党第一党でやられても日本の国は良くなりません。別に悪口を言ってるわけではない」

今回の選挙戦で「立憲を叩き潰す」などと対決姿勢を鮮明にしたことを問われると、維新の馬場代表は「国会での立憲民主党さんの活動ぶりというのを、毎日目の当たりにしています。今、非常に日本が厳しい情勢、国内外で大きな難しい課題が山積している中で、あの方々が野党第一党でやっておられても、日本の国は良くなりません。これはもう実際の経験から申し上げていることで、別に悪口を言っているわけではないんですね」

維新・馬場代表「選挙妨害は与野党を超えて協議し、公職選挙法を改正する方向でリードしていきたい」

今回の選挙戦で問題となった選挙妨害について維新の馬場代表は「今回の反省に基づいた公職選挙法を、どういうふうに改正すれば今回のようなことがないか、なくなるかということを既に指示していますので、これは与野党を超えて協議をして、公職選挙法を改正するという方向でリードしていきたいというふうに思います」

また衆議院解散総選挙について維新の馬場代表は「1日も早く解散をして、国民と党員にその判断が正しいかどうかということを問うていただきたいというふうに思います」

立憲・泉代表「今の政権は『信任に値しない』ということを明確にしていく」

一方、立憲民主党の泉健太代表は29日、大阪市内で労働組合でつくる「連合」近畿ブロックと意見交換会を行い、次の衆院選に向けさらに候補者を擁立したい考えを示しました。

立憲民主党・泉健太代表「自民党がこの選挙結果を受けても、まったくもって姿勢が変わらないということであるならば、当然ながら我々はさらに攻勢を強めて、解散総選挙も含めて今の政権は『信任に値しない』ということを明確にしてまいりたいと思います」

立憲・泉代表「(立憲と)ことさら戦おうというような構図作りはあまり功を奏しないのでは」

維新の馬場代表の発言について問われると、立憲の泉代表は「独自性を出されたいお気持ちはよくわかるんですけども、ただ立憲民主党は既に自民党とのまさに政治改革の戦いを続けていますので、立憲とことさら戦おうというような構図作りは、あまり功を奏しないのではないか。むしろそこに力を入れるよりも、自民党の政治に対して維新さんがどう思っているのか、ということを主張されるということが、より今の政治を変えていく力になるんではないか」