本日ご紹介する症例の患者様は50歳代後半の女性、過去に埋没法二重術をお受けになられており、今回はまぶたの開きを改善したい、二重幅は広げたい、とのご希望でした。
腱膜性眼瞼下垂の状態であり、sunken eyes(くぼみ目)も顕著な状態でした。
自然と不自然のギリギリのところで広めの二重を切開法で作成しつつ眼瞼下垂修復を行いました。
術前→術後6ヵ月です。
広めの二重ですのでいわゆる「ハム目」状態ではありますが幅広い二重および眼瞼下垂の改善を認めます。
眼瞼下垂の前転量に関しては、特に50歳代以降は「やや低矯正気味に仕上げる」ことが重要と考えています。
ある程度の年代以上であまり目力を出し過ぎると怖い印象、不自然な印象になりかねないからです。
くぼみ目に関しては術前特に強かった左はまだ残りますが大きく改善しています。(眼窩脂肪の前転処理)
患者様にも概ねご満足いただけましたがもう少し二重幅を広くしたかった、とのことでした。
これ以上広げると不自然さが指数関数的に増すのでお勧めはしません。
閉瞼時の傷跡も6ヵ月で落ち着いてきてはいますが、二重幅を広く設定すればするほど傷跡も目立ちやすくなります。
本来二重が出来そうな位置(幅)での切開傷は目立ちにくくなりやすいですし、逆に二重が出来にくそうな位置(幅)での切開傷は目立ちやすくなってしまいます。
ご参考になりましたら幸いです。