小説 仮面ライダー剣 第8回 | 仮面ライダー好きのためのカメ子ちゃんのブログ

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仮面ライダーが大好きな中2女子です❤特に好きなライダーは555と剣!
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珍しく昨日からの連続更新!


今日からいよいよ我らが天使睦月登場ですよ!






ではではヾ(@°▽°@)ノ






 「なんだこれ」
丸くて大きな目をくりくりと動かしながら、上城睦月は変わった落とし物を見つめた。
「あ、名刺入れ?」
カードをセットできそうな仕組みを見つけ、睦月は収集物をカバンの中へと入れた。
 今日は町の清掃強化日で、高校生の睦月はゴミ拾いにかりだされていた。もちろん、こんな面倒な仕事、好きで引き受けたわけではない。学級から最低三人は参加するという毎年恒例のルールの中、率先して手をあげる人は誰も居らず、頭を抱える先生を見ているとなんだか罪悪感を覚えてしまって結局睦月は毎年参加することになってしまうのだった。
「お人好しだなぁ、俺。」
そんな自分を恨みながらも、実は睦月は地域でのゴミ拾いというものが嫌いではなかった。
自分が働くことで、誰か喜ぶ人がいるのなら、それはすごく素敵なことなんじゃないか。
睦月はそんな考えの持ち主だった。
 と、ニコニコしながらすっかり使い慣れたトングを器用に操る睦月に向かって、誰かが全速力で走ってきた。
「睦月ぃぃぃぃぃ」
「あ、望美」
いつもは下ろしている長い長い髪を珍しく束ねて、不満そうに口を尖らせた山中望美はほぼ睦月に突進するようにしてストップした。
「『あ、望美』じゃないわよ!まったく、あんたが参加するなんて言い出すから私まで参加することになっちゃったじゃん!」
睦月と望美は別のクラスに属していたが、二人はいつでも一緒に行動しているので、セットだと思っている同級生たちから推薦されて、望美はゴミ拾いに参加することになってしまったのだ。
「今日は帰ってゆっくりテレビ見ようと思ってたのに…」
「ごめんごめん。でもさ、それって、俺たちが超仲良しカップルに見えるってことじゃない?」
なんの屈託もなく微笑む睦月を見て微かに頬を赤らめた望美は、照れ隠しに乱れてもいない髪をいじり始めた。
 睦月と望美は幼馴染だった。どちらかが告白などしたわけではないが、二人は付き合っているも同然の関わり方をしていた。少なくとも望美は、睦月のことが大好きだった。
「それより見てよ。さっき拾ったんだ、これ。」
睦月はさっき拾った名刺入れの様なものをカバンから取り出した。
「なに?これ」
「わかんない。」
望美はそれを手に取ると、くるくると回しながら見つめた。
「ここ、カード入りそうだね。名刺入れとか?」
カードを入れるであろうスライド部分を取り出して、望美は言った。
「だよな!俺もそうじゃないかなーって思ったんだ」
睦月も同じように思っていたことを知り、望美は再び頬を赤らめた。
「でも、落ちてたってことは誰かの落とし物でしょ?先生に預けるのがいいんじゃない?」
「んー…。そうだね。」
睦月はしばらく考えた後ニコリとしてとうなずいた。
「じゃあ、俺先生に届けてくるわ!」
「あ、私も行くって!」
望美は軽快に走り出した睦月の背中を追った。




(0w0)(0M0)<俺たち彼女いない組

(;0H0)さっきからめっちゃ睨まれてるような…。クリックお願いします!