大志田駅 1981年 | 昭和ローカル列車のブログ

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昭和後期の時代に日本各地を鉄道で旅行をして撮影した、昔のフィルムカメラで撮った写真をデジタル化してお見せしています。
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大志田駅 昭和56年05月

国鉄山田線

 

大志田駅

 

盛岡から日本のチベットと呼ばれる北上山地を超えて三陸の宮古へと至る山田線は、人口希薄な山深い地域を走るローカル線です。しかし都市間連絡の役割も持っており、かつては急行も走っていました。その盛岡寄りの山の中に、最近まで大志田という無人駅がありましたが、冬季休止を経てついに昨年、完全廃止されました。1982年まではスイッチバック式の駅でした。列車交換のない通過列車は本線を通過していましたが、停車列車は逆戻りして相対式のホームに入り、乗降を扱います。その当時から駅周辺には民家はほとんどなく、乗降客も滅多にいませんでしたが、駅員はいました。この写真はそのスイッチバック廃止の前年のもので、普通列車同士が駅で行き違うところです。私は宮古行きに乗っていましたが、発車後一旦盛岡側に戻り、本線に入った後、再び進行方向を変え、駅長が直立不動で列車を見送る駅全体を見下ろしながら、登り勾配を先へと進んでいきました。

 

At Oshida Station of JNR Yamada Line, Iwate Pref.

This photo was taken in May, 1981.

Oshida station was located in the middle of remote deep Kitakami Mountains and the area had very few population for ages. The station was finally closed in 2016. Until 1982, it was a switchback station and we could see 2 trains meeting here but very few passengers had used this station.