宮崎県日南海岸の断崖絶壁にある鵜戸神宮。

GWに薪能「鵜羽(うのは)」が上演されました。


「鵜羽」の物語は、まさにこの鵜戸神宮の岩屋で起きたという神話に基づくもの

荒波が打ち寄せる社にいるだけで古事記・日本書紀の世界にタイムスリップするような〜~~

 



それにしても、今年の宮崎は、一、二ヵ月前からなぜか天候不順が続いているという…

黒岩宮司も当日の天気のことでかなり恐怖に苛まれていたという…

案の定、当日の朝はかなり雨が…

それでも、昼過ぎから少し日差しが射す天候に…

潮騒と…ウグイスの鳴き声〜~~

結果的に、最高のロケーションとなり、夕方五時半から能楽が始まる。

 



「鵜羽」の前にいくつかの演目

あの野村萬斎の狂言は面白かった…

狂言は喜劇、能は悲劇ということでうまくバランスをとっているのだ~~~

 



 

次第にうす暗くなり、幽玄・夢幻の世界が醸し出されてゆく…

 

 

メインの世阿弥作の演目「鵜羽(うのは)」は曰くつきのもの!!!

世阿弥在世中の1441年、室町の六代将軍足利義教(よしのり)の前で「鵜羽」上演中に、

なんと将軍の暗殺事件が起きてしまう…

江戸時代徳川綱吉はこの演目を不吉なものとして嫌い、上演が禁止されていた幻の能~~~


海底の龍宮城で結ばれた山幸彦と豊玉姫

しかし、兄海幸彦が持っていた釣り針を見つけ出した山幸彦は地上に戻ることに…

身重の豊玉姫も山幸彦を追って〜~~

鵜戸の岩陰の鵜の羽で半分ほど覆いをかけた小屋の中で出産しようとする…

 




豊玉姫に「中を見ないで」と言われたが…

山幸彦が見てしまったのはなんと鮫の姿…

正体を知られてしまった豊玉姫は生まれたばかりの赤子を置いて竜宮城に去っていく…

我が子を見捨ててしまった豊玉姫の悔恨の舞がクライマックス!!!!!

 




黒岩宮司からもいろいろ興味深いお話を伺うことができました。

「能楽は、世阿弥以前は口伝で伝わってきたものなので、はっきりとは分かりませんが、左手の橋掛りと呼ばれる廊下には、三本松が立つ。そして。本舞台は四つの柱に囲まれる。その形は北斗七星ではないかという説があります…」

この夕べの薪能は幽玄美の極致だった!!!!!!!!!


ユングのいう集合的無意識、そしてその中に内在するというペルソナ(仮面)…

心の深淵に入り込めるのが能らしい…

今まであまり観ていなかったけど、東京の能楽堂にも通ってみようかな…


帰りには、青島(江の島みたいに橋がかかっている)にある青島神社にも参拝

奥の本宮には南国らしくヤシ科のビロウジュが鬱蒼と茂る〜〜~

 



神々の末裔である神武天皇も宮崎で生まれ、奈良大和の地に向かった…

宮崎は日本のふるさと。