西国分寺駅発行 120円精算書

1984(昭和59)年8月に中央本線西国分寺駅で発行された、120円の精算書です。


   

桃色こくてつ印刷発行機用特殊地紋のA型券になっています。
当時、同駅の精算所脇には精算用の券売機が設置されており、旅客は不足額分の精算券を券売機で購入し、券面にも「ご出場の際係員にお渡しください」とありますように、原券と一緒に改札口で渡して出場する方法が採られていました。
当然、複雑な国鉄の運賃は一般客では分かりづらいので、券売機を利用する旅客は定期券を併用して精算額が予め分かっている旅客などに限られ、一般の旅客は精算所で精算をして出場していました。

この当時は自動改札機や自動精算機等はまだ普及しておらず、旅客が自分で差額を計算して精算券を購入する方法には些か無理があったと思いますが、何か、試験的な要素があったものと思われます。
ちなみに、この券の券売機は出札用の券売機と全く同じもので、精算所の横に券売機がある風景は、なおさら違和感がありました。

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コメント
 
 
 
Unknown (NAO)
2024-04-23 02:15:37
旅客が原券金額を自分で差し引いて金額ボタンを選ぶ方法だったのでしょうか。ちょっと気になります。

話しが変わりますが、もう何年も前に出張で行先が急遽変わり、新幹線改札内精算所で乘り越し精算したところ、出場券が短距離券売機で発行されるサイズの淡褐色磁気券で、この小さな切符1枚を長~い自動改札機に入れて本当に出場出来るのか?なんて思いました。(笑)
 
 
 
Unknown (大森山谷)
2024-04-23 03:47:41
今晩は。
これは武蔵野線絡みの施設ですよね。旧来の路線と接続していない武蔵野線内の駅では当初から自動精算機が設置されていて、乗客が自分で精算をするようになっていた。何かの本で読んだ覚えがあります(『ICカードと自動改札』だったかもしれません)。
それと同じものが西国分寺にも設備されていたのでしょう。
 
 
 
> NAO様 (isaburou_shinpei)
2024-04-26 23:40:03
コメントありがとうございます。
仰せのように、この券売機型精算機は、旅客が不足分を自ら計算し、必要な金額の券を購入する方式でした。なので、殆どの旅客は分からないので窓口に行きます(というか、当時、精算というものは窓口でやるのがフツーでした・・・)ので、あまり使用している人を見かけませんでした。
利用している人の殆どが、定期券で乗り越しし、精算額が分かっている「常連さん」のような感じでした。

JR東海の新幹線改札内精算所で精算すると、エドモンソン型の自動改札対応型出場券を渡されますね。
関東の私鉄でも、乗換改札口で精算すると、JRの乗車券の他にエドモンソン型の精算券を渡されることがあります。
これは、乗換改札の自動改札機が、着駅までの乗車券を入れて、次に新しい乗車券を入れる方式なので、乗車券の旅客に対しては「連絡区間変更券」を発行することで事足りますが、新たな区間の定期券を所持している旅客は精算した旅客は原券が回収されてしまうことから自動改札機を通ることができなくなるため、着駅までの乗車券の代わりに発行されるものになります。
 
 
 
> 大森山谷 様 (isaburou_shinpei)
2024-04-26 23:44:59
コメントありがとうございます。
仰せの通り、武蔵野線独自のものです。ただし、西国分寺駅は中央本線と同じ改札口なので、こちらでも使用できます。
国鉄では他にこのような券売機型精算機は普及しませんでしたし、私鉄各社でもあまり普及しなかったようです。
東急電鉄新玉川線(現・田園都市線)の三軒茶屋駅で見たことがありますが、他に記憶はありません。
 
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