一般社団法人
日本ホスピタリティセラピスト協会の松木恵里です。
セラピストという職業で
お客様と関わっている人はきっとみなさん、
今日よりほんの少しでもいいから
前向きになってもらいたい
不調やお悩みから解放されてルンルンで生きてもらいたい
自分のことを大好きになってもらいたい
その為に
心に余裕を持ってもらいたい
慌ただしい日常からリセットする時間を過ごしてもらいたい
そんなふうに想いながら
お客様に触れたりお話を伺ったり
されていることと思います。
セラピストは、
お客様のお悩みを解消するべく
様々な技術でもって
お悩み解決に立ち向かおうとしますよね。
正しく施術をおこなって
正しくアドバイスをして
正しく生きやすい状態に導いてあげること
これって本当にそのとおりだし間違いじゃないんだけれど、
いくら技術が正しくて
サロンの雰囲気が良くて
美味しいお茶でほっこりできたとしても、
セラピストのお声掛けひとつで
お客様を傷付けてしまったり
落ち込ませてしまったりすることがあります。
わたしがいつも思うのは、
「正しい」だけじゃダメなんだってこと。
正しさを突き付けられると悲しくなります。
正しさを押し付けらると逃げたくなります。
正しくやれば楽になれるんですよ！と追い込まれると
正しくやれていない自分が情けなくて消えてしまいたくなる。
だから、
正しいだけじゃ、ダメなんですよね。
セラピストさんは、
お客様に「元気のまほう」をかけてあげて欲しいです。
自分を頼りにしてくださった可愛い人を、
元気にしてあげられるってステキなことです。
できるだけお客様の心に寄り添って、
あらあらワガママ言ってらっしゃるわ・・・と
思うことがあったとしても、
その分きっと他でがんばってらっしゃるからなので
うんうんと受け止めて聞いてあげて欲しいです。
「元気のまほう」は
話を聴いてあげることです。
アドバイスするのが魔法じゃない。
心の中にドロドロと溜まった膿を吐き出させてあげること。
その為の時間をあたたかく準備してあげること。
それが「元気のまほう」だと、わたしは思う。
無駄なように思える時間こそ、
相手にとっては宝物になる場合がたくさんありますから。
「無駄」に愛を感じられるようになるのが、
セラピストそして成長した時なのかなぁと、
わたしはそんなふうに思います。
元気になあれ。
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