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「前向きにあきらめる」~一歩踏み出すための哲学

2024年05月03日 05時18分22秒 | 人生

28日の文化放送「日曜はがんばらない」にゲストとして、異色の哲学者である小川仁志氏が出演して、いろいろな面白い話を聴くことができた。現在、山口大学の国際総合科学部教授で、伊藤忠商事・名古屋市役所勤務後、フリーターを経る等異色の経歴を持つ哲学者で100冊以上もの本を書いているようである。番組では、「哲学者が伝えたい人生に役立つ30の言葉」(2017年)や「前向きにあきらめる」(2023年)や最近発行された「当たり前」を疑う100の方法(2024年)等の本の内容一部も紹介してくれた。聴いていてユニークな発想の持ち主であることがわかり大変好感を覚えた。哲学的アプローチで物事を解決するという発想が素晴らしいと感じた。

小川氏は沢山の本を書いているが、いくつかを図書館で予約してみたら、「前向きにあきらめる」の本をまず借りることができた。本のタイトルに惹かれたが、それですぐ思い出したことは、高校時代の英語のリーディングに出て来た”from a philosophical point of view”という表現である。単に「哲学的見地から」と訳していたら、どういうことを指すのか意味不明であるが、教科書の解説では、「哲学的あきらめの見地から」と訳されていたことを鮮明に覚えている。哲学の勉強をしたこともないが、その時から、「哲学的見地」ということは「あきらめの見地」と同じことと理解していた。まさに「前向きにあきらめる」というタイトルを見て、直感的に哲学への理解が間違っていなかったと妙に納得した。哲学的発想は、人生に欠かせない発想であることもわかった。

本の紹介文では、

『人生が思い通りにならない時、人はどうあきらめ、それでも前に進んでいくのか。異色の経歴を持つ哲学者がおくる、困難な時代を歩き続けるための処方箋! コロナ禍で多くの人がさまざまなことをあきらめざるを得なくなった。しかし、あきらめることは決して悪いことではない。商社マン、フリーター、公務員を経て哲学者になった著者が、自らの経験や哲学の知見をもとに、あきらめる意味や活かし方を紹介。』とあった。

本の目次を記してみると、

第1章 あきらめる (人生は途方に暮れるもの/あきらめるのはいつがいいか…)
第2章 ためらう (立ち止まるところから始まる/人生は選べることに意味がある…)
第3章 捨てる (捨てることと拾うことの関係/捨てることで残るもの…)
第4章 降りる (いつかは降りなければならない/人生を半分だけ降りる…)
第5章 開き直る (開き直りはかっこいい?/開き直りは運命に抗う手段…)
終章 邂逅 (開き直りの先に待っているもの/偶然とは何か/自分自身との和解…)
とある。「あきらめる」「ためらう」「捨てる」「降りる」「開き直る」はまさに人生を生きていく上での、キーワードになると思われる。

普段、「哲学とは何か」など考えたこともないが、ネットで調べて見たら、

『哲学とは、人生や世界、宇宙の本質を論理的な思考や原理によって解明しようとする学問である。 学問の分野にはさまざまなものがあるが、哲学は個々の垣根を超えて広く関心を向け、「生きるとはどういうことか」、「人はどう生きるべきなのか」、「人の幸せとは何か」といった問いへの答えとなるべき真理を目指す営みともいえる。』とあった。

何となく哲学も宗教も同じように人生にアプローチしているように思えたので、哲学と宗教の違いをネットで調べてみたら、

『哲学は、人間の理性に基づいて真理を求めていく。 一方で、宗教、特に仏教は人間の理性を頼りにならないものとして、絶対の真理(これをキリスト教やイスラム教では唯一神によって表し、仏教では仏によって表す)を直接感じ取っていくことを特徴としており、それを信仰や信心と呼んでいる。』とあった。

小川氏の書籍は、哲学的というかユニークな視点からのものが多く興味深いので、図書館で借りられるものをもっと読んでみたい。自分自身、年を重ねることによって、あきらめることも多くなっているが、 是非「前向きに、あきらめる」精神で行きたいと思う。




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