広告デザイナーでもあるMC和羽から依頼されたのは、
みやま市のとあるイベントのチラシ…。
で、
大きくレイアウトす
フツーのチラシにする予定で、主催者も和羽さんも、
それで十分集客できるだろうと見込んでいたようでした。
ただそれでも！
あのYou Tubeラジオで僕が話したことの中の何かが
意識に残ったようで、
「言ノ葉家にも聞いとけ」とゆう『宇宙からの命令 』
があったらしく、あの
「’
が朝っぱらから僕のラインに届いたのです。
でも僕にとってその瞬間は「まさか？！」でもありました。
というのも確かに彼女は収録中に
「私もリスナー特典、応募しよっかな！」
と言ってはくれましたが、何せ元アイドル女優だけに、
「絶対に芸能界的な社交辞令に決まっとるわ！」
と思い込んでいたので…（汗）
とはいえ嬉しい方面の「まさか？！」は大歓迎なので、
さっそくその日の夕方、打ち合わせすることに…。
で、会う前からラインのラリーで、
「言葉とビジュアルの相乗効果」
いくつかの伸びシロをブラッシュアップ！
そして打ち合わせを始めると、とってもスムーズに進み、
「あとはキャッチコピー！」という流れに…。
すると主催者の意向をきちんとヒアリングしていた和羽さんは
「夢」というキーワードこそすぐ出ましたが、
キャッチコピーまではたどり着けませんでした。
こんな時はいきなり完成形を作ろうとせず、
まずキーワードを入れた案の“数”を出し、
その後に“質”を高めるのがセオリーです。
そしてセオリー通りのブレストを経て、
「夢」と「蕾」を遣った、
ちょいと長いキャッチコピーが完成して、
「きっと出展者はそれぞれに
もっと大きな舞台で活躍することを夢見ているだろうから、
このイベントは“夢の蕾”と言い換えても成立するよね！」
と僕が意味付けをすると、
彼女は僕の期待通りに微笑み返してくれました。
こうして
「キャッチコピーも決まったからチラシの完成も見えて来た」
みたいな雰囲気で和羽さんがノートを閉じたその時、
僕の脳内に「♪トゥットゥルー！」
とゆう中川翔子の声が鳴り響き、
「膨らむ！夢のつぼみ」
が降りて来ました！
その後、恐らく彼女が主催者のパッションを反映させて
「膨らめ！」に変え、
僕が「たくさんの魅力が集まっているマルシェ(=市場)感」を強調
すべく、複数形にして、採用案が固まりました。
で、あの打ち合わせを振り返ると、
僕は和羽さんにこんな話をしていました。
「世の中、大体のイベントのチラシは、
単純に“わかりやすさ”を最優先して、
イベントタイトルを最大の文字して、
キャッチコピーはあったとしても
デザイナーの美的感性だけで判断
イベントタイトルよりはるかに小さくレイアウトすることが
ほとんど…。
でもそんなことをやっちまうと、
最初に認識できる文字がイベントタイトルになるため、
その後にキャッチコピーを読まれることはほぼないのね。
なぜなら“もともと行く気満々”の人はキャッチコピーがなくても行くし、
“もともと無関心”の人は、無関心なイベントのキャッチコピーをわざわざ読むことは滅多にないのだから」。
そして彼女が作ったデザインがこれです。
こうしてみと、日頃から日本中のほとんどのコピーライターが
「広告効果」を思えばこそ感じている、
「訴求内容よりも小さい
キャッチコピーなんて、
もう死んでるよ！」
という、この憤懣やるかたない気持ちをストレートにぶつけ、
こんなにちゃんと受け止めて反映してくれるデザイナーに出会えた僕は、そこそこ幸福なコピーライターと言えます。
…で、最高の幸福と言えるのはきっと、MC和羽から
アノ写真が届く時でしょう。（謎）
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