敷金・礼金はどうする? | 大阪築古大家@不動産投資

敷金・礼金はどうする?

賃貸の募集にあたって敷金・礼金はみなさんどうされているでしょうか?


私は当初は敷金・礼金はともに1か月づついただいていましたが、現在では両方ともゼロにしています。


理由は単純でその方が早く決まるから。


ジモティーで募集する際には、思い切って初期費用無料キャンペーンを行ったりもします。


初期費用無料キャンペーンとは、文字通り入居者さんが入居する際の初期費用である仲介手数料、保証料、火災保険料をすべて無料にするということです。


ジモティーで直接大家が募集する場合、仲介手数料はありませんが、保証会社に払う保証料と損害保険会社に払う火災保険料は避けて通れません。


これらを大家が負担して、入居者さんの負担を完全にゼロにしてしまうのです。


このゼロゼロキャンペーンをするのとしないのとでは、反響に天と地ほどの違いがあります。


敷金を預からないと物件にダメージがあったときの原状回復費用がいくらかかるのか不安だという声もありますが、ゼロゼロキャンペーンをする際には、相場より1~2割賃料を上げても決まります。それに保証会社である程度原状回復費用は保証してくれます。


ですので、中長期的にはメリットありと考えています。


短期で解約された場合には損では?


短期解約に対しては、高めの短期解約違約金を決めて契約書に明記することで対応しています。


私の場合、2年以内の解約で1か月分、1年以内の解約で2か月分の賃料を短期解約違約金としていただくことを明記して、契約の時にはしっかりと説明しています。


「初期費用ゼロのキャンペーンなので」と説明すれば、入居者さんもちゃんと納得してくれます。


ただこの方法にはデメリットもあります。


それは広告を見て連絡をしてくる人の質が低くなることです。


特にもともとジモティーを見て連絡をしてくる人は、あまり質の高くない人が多い気がします。(もちろんちゃんとした人もいますよ^^;)


今までも内覧の約束をすっぽかされたことや、申込み後に音信不通になったこと等、数知れずあります。


ですのでゼロゼロキャンペーンをするときは、このような人達を惹きつけるキャンペーンであるということを考慮したうえでやる必要があります。


保証会社の審査に通ることは最低条件です。


申込みの際に、保険証や免許証のコピーをもらうのは当たり前ですが、給与明細や確定申告書、住民票や戸籍謄本等を提出いただいて、しっかりと大家自身で審査することが大事です。


普通に仲介業者に募集を任せている大家さんは、その旨しっかりと仲介業者に伝えておきましょう。(大手の業者なら当然やっていることですが…) 




追記


礼金って何のためにいただくのかご存知ですか?


実はこの礼金というシステムは日本独自のものらしいです。


マレーシアでもDiposit(敷金)はいただいていましたが、礼金に相当するものはありませんでした。


アメリカ人やイギリス人、フィリピン人に聞いてみたことがあるんですが、やはりこれらの国にもないそうです。


何で日本だけこんな習慣があるんですかね?