一人暮らしだった義母を呼びよせ同居をはじめたのが、6年前の2018年4月でした。そのときまず考えたのが、どの部屋を使ってもらうか、収納はどのぐらいあれば足りるか、ということでした。
部屋は、義母が杖を使っていることもあり、バリアフリーになっている1階の客間に。そこは押入れがあるので、義母のものはそこと大小2本の箪笥におさめてもらうことになりました。
今日はその押入れをラクに使えるよう、どんな工夫をしてきたかについてまとめました。
同居別居に関係なく、高齢の親御さんが使っている押入れ収納で、気を付けたいことです。
押入れ、高齢でも収納がラクなようにする3つの工夫
高齢でも、押入れの収納をラクに使えるようにする3つの工夫。
●義母の使用頻度と身体に合わせた押入れの収納にする
●押入れの前に物を置かないようにする
●物を詰め込み過ぎないようにする
義母はもちろん、リウマチの私も毎日布団を出し入れするのはしんどいので、部屋にはベッドを置いています。
そのため押入れには、季節外の布団やカバー類、義実家から持ってきた箪笥に入りきらないものなどを収納しています。
この1階の押入れの画像は、義母がわが家に来る前の状態です。今はもっと物が入っていますが、「この押入れか」というイメージとしてご覧ください。
観音開きで一般的な押入れより小さいですが、このように余白があっため、義母のものを余裕を持っていれることができています。
52歳だったか53歳だったかの、押入れの整理をどんどんしていた頃の私は、まさかまた義母と同居するとは思ってもいませんでした。でも、物を減らしておいて良かったです。
義母の使用頻度と身体に合わせた押入れの収納にする
80代後半の義母は、足や腰が悪くなってきただけでなく、肩ももうそんなに上がらなくなりました。
押入れの高い位置はもちろん使いにくいですが、下段でも膝をついたり腰を曲げたりしないといけないため、使いにくいです。
また、畳に座ることがもうできませんので、低ければ低いほどいい、というものでもありません。
高齢の親でも使いやすい押入れの収納とは
収納を本人がラクに使える位置は、イラスト画像のように、目の高さぐらいから腰のあたりまでです。
ただし、重たいものはもう無理です。押入れだと、使いやすいのは、真ん中の段と、下段でも上部の手前になります。
中段の手前→中段の奥→下段の上部手前。高齢の親が使いやすい押入れの場所は、この順番になります。
天袋や枕棚は、本人が使うには危険なので、使わないけれど置いておきたいと思っているものを収納しています。
よく使うもの=中段の手前に収納。これがベストです。
他の段に置いてあるものは本人にはもう使いにくいし、使えるとしても危ないので、たまに私が点検して置き方を確認しています。
*参考商品
綺麗好きで捨て上手だった義母は、今もときどき押入れや箪笥をゴソゴソと片付けています。
でも、もう昔とは違うので迷っていることも。そこは加減しつつ見守っています。
押入れに、実際に収納しているもの
◆高い位置の段には、義実家からもってきた思い出のものを(義父の写真やご先祖様の遺品など義母が大事にしたかったもの)
◆使いやすい中央の段には、洗い替えの枕カバー、毎月いらっしゃるご住職のための座布団、季節外の寝具など
◆下段の上部には義母の趣味のもの、重たいファンヒーターや扇風機、義母への贈答品など
押入れで出し入れしやすい中段に、使うものや必要なものを集中させて収納できるようにしています。
押入れの前に物を置かないようにする
押入れの前に物があると、歩きにくいし危ない
さらに気を付けてきたのが、押入れの前に物を置かないことです。
足元に物がある状態が危ない、というのがまず1つ。
6畳の和室にベッドと箪笥2本、低い箪笥にはテレビも置いてあるので、もうそれでいっぱい。転倒防止の器具もつけていますが、危ないことはできるだけ避けたいです。
狭いからこそ、足元もできるだけスッキリさせておくほうが安全というわけです。
押入れの前に置いてあるものを抱え上げようとするのは危ない
もう1つは、うちの押入れは観音開きなため、押入れの前に物があるとそれをどけないと開けられないから。
義母が押入れから何かを取ろうとして、前に置いてあるものを抱え上げてどけようとするのも危ないのです。
「押入れのなかは、こんな感じでどう?」
「躓いたらおかあさんが危ないから、押入れの前には何も置かないようにしときますねー」
6年前はまだこんな会話をしていました、なんだか懐かしい。このように声をかけると、聞き入れてもらいやすかったです。
おわりに
詰め込み過ぎないようにするのも、押入れから何かを出そうとしたとき、他のものまでいっしょに崩れてきてしまうのを防ぐためです。
高齢高齢と書いてしまっていますが、すでに私がシニア。そのちょっと先をいっているのが、目の前にいる義母というだけのこと。
義母が使いやすいような押入れを考えるのは、私自身のためにもなっています。
これからも工夫して、お互いがラクで安全な収納を考えていきます。見直したら、またここで報告します。
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ブログ村ハッシュタグ#押入れ収納#実家の片付け #50代60代からの片付け
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