服をダサいと言われたことはありますか?私はあります。地味とか、ふつーとかね。
自信がない人を前向きにしてくれる本、自分を肯定するコツを教えてくれる本
その本の魅力を伝えられるだろうか、ネタバレになる書き方をしてしまったら申し訳ない、などと思ってしまうせいか、書籍の紹介記事は難しいといつも思います。
「1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話」でも、この本は書きたいと思いました。共感できたり勉強になったりしたことが、とても多かったからです。
そして先に書いておきたいのは、この本が、服の減らし方を指南する本というより、自信がない人を前向きにしてくれる本、自分を肯定するコツを教えてくれる本だということ。
もちろん服を整理していく過程や、コーディネートの話も出てきますが、本全体を通して伝わってくるのは著者からの提案です。
肯定することからはじめてみない?という提案。
(こちらは2017年、私が服の整理をしていた頃の画像です)
書影をそのままブログやSNSで使うのはNGということなので、残念ながら本をお見せできません。
ただ、私が購入したのは第五刷だということは書いておきたいです。それだけ重版している人気の本なのです。
服のプロだからこその、捨てられない葛藤
著者の昼田祥子さんは、ファッション雑誌の編集を長く続けてこられた方です。エディターであるけれどもディレクターのような仕事をしてこられた。
各ブランドの展示会で発売前の洋服をチェック、ユーザー層を意識しつつ雑誌の内容を企画する、撮影・原稿執筆・ページのレイアウト作成等々、まさに洋服のプロです。
仕事柄多くの服をお持ちでしたが、クローゼットの片づけをして、1000枚近くあった服を50枚まで減らしたそう。
服をたくさん所有していることが当たり前、しかもどの服もお洒落なものでなければいけない。
そんな著者が、なぜここまで服を減らしたのか。何がそうさせたのか。
「おしゃれとは自分が心地よくあること」。服好きでプロだからこその捨てられない葛藤を経験するうちに、最後はここにたどり着いた。それまでの過程が、心の動きとともに、歯切れのいい文章で綴られています。
なんのために、その服を買ったのかという問い
ちなみに、本文には写真は一枚も使われていません。文章でぐいぐい読者の心をひっぱっていってくれます。
「服を買っていたのは 自分の欠けを埋めるため」。まず、1章のこの見出しにある3Pにも満たない文章に惹きこまれました。
他にも紹介したいエピソードが山ほどあるのですが、控えます。
昼田さんがファッションエディターだからこそでしょうが、ご自分の本音や失敗をさらけ出していても説得力がありました。
溢れかえる服でたいへんなことになっているファッショニスタはもちろん、服で迷うすべての人に届く力強さがある。
ただし、昼田さんならではの服選びの基準も書かれているので、ついていけない人もきっといるはず。私もそう思う部分がありました。
それでも、「だよね、そういう考え方があるのはわかる」と、何かしら自分にあてはめられるピースがあります。
●すでに服の整理をはじめているが、すぐ手が止まってなかなか先へすすまない人
●ファッションのプロが実践してきた服の見極め方に、興味がある人
●捨てると何かが入ってくるとよく聞くけれど(私もよく書いているかもしれません)、それって本当なの?と疑っている人
●似合う服を着なきゃとか、人から「ダサい」と言われるのが怖い人
このような人たちにおすすめの本です。どんどん読めますので、ぜひこの連休に。
私は今、さっぱりした読後感に浸っています。なんて爽やかなんだろう。
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地味だとか、ダサいだとか、なんとでも言ってくださいまし。私は楽しく着ています。と、ここに書けるようになりました。
「それでオッケー、あなたらしいクローゼットになりさえすれば」。300枚の服の整理でさんざん迷ってきた普通のおばさんの私に、太鼓判を押してもらえた気がします。
読んでよかった。
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ブログ村ハッシュタグ#おすすめ本紹介#50代60代からの片付け#60代の生き方
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記事:今の暮らしを変えて、人生後半を身軽に楽しく生きる
https://sayoslife.jp/blog-entry-1929.htmlダサい服と言われていい私は私だ「1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話」の感想!
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