CANARE のケーブルで RCA ケーブルを自作する

雑記
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はじめに

 もうなんだかスピーカーを買い替える以外の事で出来ることと言ったら RCA ケーブルにこだわってみるところかなと。
 そんなわけでボツった RCA ケーブルはなかったことにしつつ、新たに作った今回のケーブルがなかなか良かったんで備忘録。

ボツったケーブルは CANARE L-3C2VS という同軸ケーブルを使用して作製した RCA ケーブルとなる。
中低音域の持ち上がりがあり、ちょっと曇った感じの音になってしまったのでボツと化した。

つかうもの

 ケーブルとしてお気に入りの CANARE 4S6。
 80cm を 2 本作りたいので 1m 切り売りなもんだから 2m 購入した。

 RCA コネクタは Amazon で安かった 4 本セットなガンメタリックカラーを。

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CANARE
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RCA コネクタ側の確認

 コネクタ単体でみるとこんな感じ。金属製となる。

 構造は 3 パートになっており、コネクタ、シールド、キャップとなる。
 サイズの関係上、ケーブル径は 6mm まで。8mm はどう頑張っても無理だった。

 コネクタにケーブルをハンダ付けするタイプなので、半田ごて必須
 作製に必要な長さの情報も記載した。

ケーブル下準備

 コネクタにハンダ付けする箇所のサイズを参考にケーブルの皮膜をストリップして芯線を出していく。
 外皮は同軸用ストリッパーの 4C 設定で 10mm 程剥き、中のケーブルはワイヤーストリッパーの 18AWG に合わせて剥いていく。
 外皮はともかく、中の方はワイヤーストリッパーがないと骨の折れる作業になると思われる。

ここで RCA コネクタのシールドとキャップをケーブルに通しておくこと。

 中の赤い線 2 本は皮膜を少し残してストリップ。白い線 2 本は根本からストリップして捻っておく。
 白い線から出た導体は 90 度曲げておく。
 そして予備半田をしておく。

ハンダ付けをしていく

 白い線から出た導体をコネクタの丸い穴に突っ込みつつ、赤い線からでた導体はピンの中心部分へセットする。
 位置関係が問題無ければケーブル自体をかしめて OK。

 赤い線をハンダ付けするときは金属部分に熱を持って行かれるもんで 350 度設定で長めに当てておいた。

 白い線から出た導体を丸い穴に通したら余分に出ている箇所はニッパでカットしてハンダ付け。

コネクタ組み立て

 予め通しておいたシールドとキャップをコネクタへ固定する。
 この時、コネクタを持ってシールド側をネジ回して固定すること。

 引き続きキャップをシールドにねじ込んで固定する。がっつり締まるところまでネジ込んで問題はない。

 これで 1 箇所完成するので、のこりの 3 箇所も同様にして処理を行う。

 完成図はこんなかんじに。テスターで導通チェックも行っておこう。
 わりと面倒なもんだけど、満足度は高いのでやり甲斐のある何とかだった。

音出し確認

 既存の RCA ケーブルから今回作製した物に入れ替えて音を出して動作確認をする。

 音質の変化に関してだが、今まで使用していたケーブルと比較して高音域に伸びが出たので、全体的にヌケの良い感じになった。
 好みかどうかといえば凄い好みなのでこのまま採用決定。

 筆者個人としては RCA ケーブルなど、アナログ部分のケーブル交換に伴う音質変化は料理で言う「隠し味」とか「ちょい足し」みたいな物と考えているし、その程度の効果は体感している。

おわりに

 元々は Amazon Basics の 1.2m もあるケーブルが長すぎることから RCA ケーブルの自作に走ってみた物の、いい感じの音質変化が得られたので一石二鳥だった。
 特に CANARE はスピーカーケーブルでも使用しており、大変お気に入りなので今後もケーブルを作る必要があれば CANARE を指名していきたい。コスパの塊なケーブルかなと思っている。

著者プロフィール
ぶっち

本格的に PC へ触れ始めてたのは 1990 年位から。
興味は PC 全般。OS は Windows と Linux などを嗜む。
プログラマやネットワークエンジニアを経てフリーに活動している 2 児の父な 40 代半ばのおじさんです。

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