遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

「2025年4月4日 北海道日本ハム対オリックス 」(3/3)

2025-04-11 01:09:06 | 今月のソロ活

2025/4/4

・審判が出てきてアウトの判定。リクエスト実らず。

・ため息が万単位の人間から漏れる。そんなプロ野球の試合会場は本当にすごい場所と思う。

・このリクエストは判定への疑義だけでなく、投手の集中力を乱す効果もありそう。おもしろい駆け引きだった。

・これが最後の見せ場だった。一点差で九回にもランナーは出るものの、下位打線で逆転の雰囲気はなく、最後の打者が打ち取られてゲームセット。

・バファローズの先発宮城がヒーローインタビューのお立ち台に上がる。

・わざわざ北海道に遠征してきたバファローズ応援団が見守るなか、しっかり受け答えしていた。

・思い返すと、球場全体が異様に盛り上がっていた8回の裏、清宮のところから淡々と三つアウトを取っていたのは本当にすごいことだと思う。強い。敵チームなのにファンになりそう。

・嫌な流れは両チームに一回ずつあったけど、それを断ち切れるかどうかで明暗が分かれた。

・再び七つ星横丁に行く。まだまだ混雑しているが、試合前ほどではない。せっかく来たのだから、何かもうちょっと食べておきたい。

・銀座三州家の「山崎福也投手の君にサチあれ!親子でドン!」(親子丼)を選択。今日の先発はちょっと気の毒だったので、応援する気持ちもあった。

・上に乗った生玉子の味が濃くておいしい。なか卯の親子丼三杯分だと思ってはいけない。

・他の飲食店はほとんど営業終了しているが、七つ星横丁だけは活気がある。

・会場内のモニタにバス40分待ちという案内が出ている。寒いので屋内でダラダラしつつ、25分待ち位になってから会場の外に出る。

・各所のバス乗り場と、タクシー乗り場の位置を確認しておく。乗り場も広いので間違うと結構歩くことになる。注意したい。

・結局、バスやタクシーには乗らず。ちょっと暗くて気が進まなかったが、そのまま徒歩で北広島駅へ移動する。多くはないが同じような人がそこそこいるので、迷うことはない。

・なんだかんだで帰宅すると0時ちょっと前。次の日の仕事が正直つらかった。

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「2025年4月4日 北海道日本ハム対オリックス 」(2/3)

2025-04-10 00:08:03 | 今月のソロ活

2025/4/4(2/3)

・試合直前。正面から見て両サイド二か所の大型ビジョンで先発メンバ―が紹介される。アウェーのバファローズでも相当かっこいいけど、ファイターズの番になると気恥しいくらい盛ってくる。

・巨大なスペースになるほどシンプルな光演出が強い。

・試合はファイターズ山崎福也選手、バファローズ宮城大弥選手の先発で始まる。

・と言っても、全然選手を知らないので、気になる選手がいたらスポナビで過去の成績を調べたり、「パワプロ」のアンド検索で、ステータスを見たりする。

・山崎選手はコントロール重視で調子が極端とか、見た目の印象が打率2割4分本塁打40本のレイエスは意外と巧打者とか、だいぶん理解が進む。

・その間、プレーから目が離れてしまうので、イヤホンでラジオ中継を並行して聞いたほうが楽しめたと思う。ラジコを試したけど時間差が厳しかった。

・試合は三回表に動く。バファローズの攻撃。ライト線のヒット。球場の奥のほうが死角になって見えない。

・シングルか二塁打くらいの打球なのになかなかボールが出てこない。後逸していたらしい。

・次のレフトへの打球はわかりやすく後逸。素人目にも行くか待つか難しそうなライナー性の当たりだった。

・結果3点を失う。今日はダメかなあという雰囲気で両サイドの席のお客さんがいなくなる。たぶん何かを食べに行っている。寂しい。

・それでもレイエス、吉田のホームランに山崎の我慢の投球で何とか食らいつく。まどろっこしいので、ここから選手の名前は呼び捨てにする。

・8回に万波の名誉挽回のタイムリーで1点差となり、さらにノーアウト二塁三塁、バッターは二番清宮。

・当然、球場の盛り上がり方がすごい。見せ場はきっちり作る。両隣の夫婦らしき二組も戻ってきた。

・小声でチャントにも参加した。ほどよい難易度でうまくいくと気持ちいい。

・同点走者のホームクロスプレーのところで、新庄監督のリクエストが発動。審判の判定に再確認を要求する。

・大型ビジョンに様々な角度からリプレイが流れる。見るたびに一喜一憂する客席。自分がよく野球を見ていたころにはなかった制度だけど、結構盛り上がっていた。

(続く)

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「2025年4月4日 北海道日本ハム対オリックス 」(1/3)

2025-04-09 00:09:00 | 今月のソロ活

2025/4/4

・来月、日ハム戦を見るために、まあまあ高齢の親が初めてエスコンにやってくる。自分も付き合うので、下見も兼ねて試合観戦してくる。

・去年エスコンには行ったけど、エスコン観戦は初めて。試合時の混雑具合を体験したかった。

・JRで北広島駅。先月オープンしたトナリエを覗く。日ハムのレプリカユニフォームを着たひとたちがたくさんいる。沼田ビールなるものを飲んでいる。美味しそう。

・駅からなら徒歩でも行けるけど、今回はバス移動してみる。早くから誘導の人がしきりに声掛けしている。

・エスコン到着が15時くらい。スタジアムに入れない。ナイターの日は10時から入れるが、試合準備のため14:30でいったん外に出なければいけない。次の開場が16時。

・ゲート前にものすごい数の人が並んでいて、開場を待っている。トイレに行きたくならんのかな。

・4月になっても寒い。池の8割が凍っている。

・それでもあちこちで子供が遊んでいる。遊具が多い。球場のミニチェア版みたいなスペースや、親子らしき二人がキャッチボールしている芝生。全体的に子供ウェルカムな雰囲気。家族ウェルカムなのかも。

・仕方なくアインズなどが入っているロッジで暖を取る。同じような人たちがひしめいている。申し訳ない。

・開場してもしばらくは行列の消化タイム。流れは早いので人数のわりにストレスは低め。恐ろしい人数がぐいぐいスタジアムに飲み込まれていく。

・主なゲートはふたつ。ネオバンクとコカコーラ。バスやタクシーを利用するならコカコーラのほうが近い。

・コーラ瓶のオブジェが大きすぎて逆に目に入りにくいが、一度、気づいてしまえばかなりわかりやすい。親のチケットも内野席なので直接役に立つ情報を得る。

・購入チケットはスターレベル(3階)の内野席。かなりキャッチャー側。というか、ほぼ真正面。

・物理的な距離はあるのでフィールドがやや小さく見えるものの、野球ゲームみたいでかなり見やすい。これで4000円とは。

・ホットコーヒーを購入。380円。ソフトドリンクは案外安い。

・話題の七つ星横丁がものすごく混んでいる。試合前に腹ごしらえをしたい。考えることはみんな一緒。

・仕方なくサテライトみたいな弁当売場で高めの弁当を購入。味は普通。量と値段と味のバランスで考えると割高。あまり並ばずに買えたので、微妙に納得する。

(続く)

※画像は自分の席からの風景。画像よりも近く感じる。エスコンは建造物としてかっこよすぎる。

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ドストエフスキー『罪と罰』(410~450p)

2025-04-08 00:10:36 | 罪と罰

 

2025/4/1

作者の視点は、まさかのスヴィドリガイロフに移る。

彼も彼なりに苦しんでいることがわかる。

善人が善人で在り続けるのが難しいように、悪人が悪人であり続けるのは難しいと言えるのかどうか。

悪人のほうが欲望には近いだろうから、逆は真ならずのほうが多そうだとは思う。

それでも、葛藤があって当然だし、ここまでの行動にも表れていたし、味わい深い男だったとは思う。

そしてラスコは結局自首する方向に動く。

世の中をよくするために殺したが、それを完遂できるほど優秀な自分ではなかった、というのが彼なりの結論らしい。

「自分を過大評価していた」で殺される方はたまったものではない。

ついでに殺されたリザヴェータは祟っていい。

あいさつ回りはすっかり終わって、あとは自首するだけ。

次のパートがついに本編最後。もうひとひねり、あるのかないのか。

 

◎登場人物メモ。わかるものはページ数もメモ。先に初出。あとは累積分。

〇ペトロフスキー:スヴィドリガイロフが会いに行こうとして辞める。下42①
〇アキレス:望楼のある大きな家でスヴィドリガイロフが会った門番。


〇アニーシカ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの村のお針子。農奴の出。モスクワで学んだ。下18
〇アマリヤ・イワーノヴナ:マルメの家の家主。アマリヤ・フョードロヴナ・リッペヴェフゼル。下153 アマリヤ・リュドヴィーゴヴナ。アマリ・イワン。夫婦それぞれの名前? よくわからない。
○アレクサンドル・グリゴーリエヴィチ:警察署の事務官。211
〇アファナーシイ・パーヴルイチ:居酒屋でミコライに事件を聞かせた。237
○アレクセイ・セミョーノヴチ:事務員。ラスコの家を訪ねる。
○アリョーナ・イワーノヴナ:質屋の老婆
○アヴドーチャ・ロマーノヴナ:ラスコーリニコフの妹。ドゥーネチカ
○アファナーシイ・イワーノヴィチ・ワフルーシン:商人。ラスコーリニコフの母に金を貸した。セミョーン・セミョーノヴィチに送金通知を与えた。
〇アンドレイ・セミューヌイチ・レペジャートニコフ:妹の婚約者の同居人。役所勤め。上254 ソーニャに本を貸した。下76
〇アフロシーニュカ:ラスコの目の前で身投げした女
〇アリョーシカ:事件があった部屋に住んでいる職人二人の年下の方
○アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフ:ドゥーニャを乱暴に扱った挙句、言い寄る。のちに反省。
○イリヤ・ペトローヴィチ:警察署の副署長。上品な店を経営している夫人と口論。
○イワン・イワーノヴィチ:マルメが話題にした五等官。
○イワン・アファナーシエヴィチ閣下:マルメにとっては神のような御方。
〇イワン・ミハイルイチ:カテリーナ・イワーノヴナのおじいさま。五等文官。308
〇ヴャゼムスキー公爵:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフが彼の家に泊まったことがある。
〇カーチャ:スヴィドリガイロフの馴染みの歌うたいの娘。
〇フィリップ:居酒屋の給仕。スヴィドリガイロフの馴染み。スヴィドリガイロフの家で首を吊った男とは別人。
○カテリーナ・イワーノヴナ:マルメの妻。怖い。
○カルル:イリヤの家の庭番。
〇カルル:アマリアの話に出てきた薬屋。どっち?
〇ゲルトルーダ・カルローヴナ:マダム・レスリッヒを住まわせている。427
○コベリョフ将軍:ラズミーヒンの話題に出てくる。210
○コッホ:ラスコの殺人現場に居合わせた二人のうちのひとりとして警察署で話題。のちに拘留。
○カペルナウモウ:仕立屋。ソーニャが住まわせている。
○コーゼル:錠前屋。金持ち。
○ザミョートフ:事務員。ラズミーヒンの話題に出てくる。211
○ザルニーツィナ:八等官未亡人。ラスコーリニコフから借用証書を受け取った。
〇ザルニーツィン:プラスコーヴィヤ・パーヴロヴナにある剃刀の持ち主。ザルニーツィナとの関係性は不明。365
○シェパーロフ:商人。事務員をラスコの家に派遣した。202
〇シチェゴリスキー公爵;侍従武官。カテリーナ・イワーノヴナが最後の晩餐会であった人。
〇スヴィルベイ公爵:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの遠い親戚。
○セミョーン・セミョーノヴィチ:ラスコ母からの送金通知を受けた。
○ゾシーモフ:医者。ラスコを診察した。203
○ソーニャ・セミューノヴナ(ソーネチカ):マルメの娘。娼婦。ソーフィヤ・セミョーノヴナ・マルメラードワ。
○ダーリヤ・フランツォヴナ:性悪のゴロツキ女。
○ドゥーニャ(ドゥーネチカ):アヴドーチャ・ロマーノヴナ
〇ドゥシキン:百姓。居酒屋を経営。警察に出頭。
〇ドゥクリーダ:酒場でラスコに酒代をねだった女。274
〇ドブロリューボフ:ロシアの文芸批評家。ドストエフスキーの論敵。
〇ドミートリ―・プロコーフィチ・ラズミーヒン:ラスコーリニコフの大学のころの友人の一人。地主の息子。ワシーリエフスキー島にいる。正しくはウラズミーヒン。ラスコのために手形を買い戻した。ミドルネームホント式の名前はほんとややこしい。
○チェバーロフ:七等官。ラスコを訴える片棒。腕っこき。213
〇チート・ワシーリオ:事件があった部屋に住んでいる職人二人の年上の方
○ナスターシャ:ラスコーリニコフの住む下宿の女中。ペトローワ?211
○ニコージム・フォミッチ:区警察署長。
○ハルラーモフ:ラズミーヒンによるとラスコが住んでいた元の下宿。人名?210
○パーシェンカ:下宿のおかみ。211
〇パラーシャ:スヴィドリガイロフの家にいた小間使いの娘。パーシェンカ??
〇パーブシキン:官吏。ラスが引っ越し祝いをする場所に住んでいる。292
○ピョートル・ペトローヴィチ・ルージン:ドゥーニャの婚約者。七等文官。45歳。財産を抱えている。
〇フィリカ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの家の下男。
〇フィリップ:居酒屋の給仕。スヴィドリガイロフの馴染み。スヴィドリガイロフの家で首を吊った男とは別人。
〇フィリップ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの家で首つり自殺した。
〇フェドーシャ:スヴィドリガイロフの許嫁の家の台所にいた。家政婦? 
○プラスコーヴィヤ・パーヴロヴナ:ナスターシャ曰く、ラスコーリニコフを警察に訴えようとしているらしい。207pにラズミーヒンの話にも出てくる
○ブッフ:ラズミーヒンがハルラーモフと間違える。人名?210
○プリヘーリヤ・ラスコーリニコフ:ラスコーリニコフの母親。
〇プリルコーワヤ夫人:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフが彼女のアルバムに詩を書き込んだ。
○ヘルヴィーモフ:本屋。おそらく店名。人名かも。191
〇ベルグ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの話に一緒に気球に乗るかもと出てきた。ジュール・ヴェルヌのこと?
○ヘンリッタ:イリヤの話に出てくる。殴られた。
○ペストリャコフ:学生。ラスコの殺人現場に居合わせた二人のうちのひとりとして警察署で話題。のちに拘留。
〇ベズゼメリナヤ公爵夫人:カテリーナ・イワーノヴナが最後の晩餐会であった人。309
〇ペリンスキー:ロシアの文芸批評家。革命的民主主義者。
〇ポチンコフ:ラスが引っ越し祝いをするアパートの持ち主。地名かも。292
〇ポーレチカ:カテリーナ・イワーノヴナの上の娘。ポーレンカ。ポーリヤ。ソーニャは?307
○ポコレフ:ラスコーリニコフにアリョーナの質屋を教えて、ハリコフに帰った。
〇ポタンコニフ中尉:ラスコの父親の友達。井戸に落ちて死んだ。391
〇ポルフィーリイ・ペドローヴィチ:法律家。ラズの引っ越し祝いに参加。小太り(下103)
○マルメラードフ:九等官。官吏崩れ。酒場の酔っ払い。
○マルファ・ペトローヴナ:スヴィドリガイロフの妻。ドゥーニャの悪評を広める。のちに反省。
〇マダム・レスリッヒ:ソーニャの近所に住む中年紳士。ゲルトルーダ・カルローヴナのところに間借りしている。427
〇マンゴ:立派なフランス人老教師。カテリーナの思い出話に出てくる。下200〇ミコライ・デメンチェフ:ペンキ職人。ドゥシキンに金の耳輪などを打った。234
〇ミトレイ:ミコライと一緒にペンキ職人をしている。ミチカ。239
○ミコールカ:ラスコーリニコフの夢に出てきて馬車の馬に乱暴する御者。
〇ユーシン:商人。妹の婚約者が当面の住まいとして用意したアパートを経営。
○ラウィーザ・イワーノヴナ:ラスミーヒンの話題に出てくる。215
○ラスコーリニコフ:ロジオン・ロマーノヴィチ・ラスコーリニコフ
〇ラススードキン:ラズミーヒンのこと。ルージンが名前を間違えた。
○リザヴェータ・イワーノヴナ:アリョーナの義理の妹。35歳。
〇リッペヴェルフゼル夫人:家の持ち主。妹の婚約者の今の住まい。254
〇リードチカ:カテリーナ・イワーノヴナの下の娘。リーダ。
○ルイザ・イワーノヴナ:ラスコが警察署に出頭した時に室内にいた。ラウィーサとも呼ばれる。
〇レーナ;ソーニャの妹。下76
〇レテビヨーワ:レベジャーニコフのコンミューン仲間。家族の反対を退け家を出て男のもとに行った。
○レベジャーニコフ:ソーネチカを侮辱してカテリーナを殴った。マルメに本を貸した。下77
○ロジオン・ロマーノヴィチ・ラスコーリニコフ:本編の主人公。母親からはロージャと呼ばれている。
〇ワーシャ:アファナーシイ・イワーノヴィチ・ワフルーシンのもとで働いている小僧。390
〇ワレンツ:レベジャーニコフのコンミューン仲間。7年間夫と暮らし、二人の子供がいるが、離婚した。

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モリエール『守銭奴』

2025-04-07 00:01:56 | 読書感想文

 

2025/4/2

ケチな資産家のアルパゴンが、息子の思い人と結婚しようとしたり、貯め込んだ金を隠されたりする話。

彼がお金だけに執着しているならわかりやすいけど、自分が気に入った女と結婚しようともしている。

欲望の方向性がちょっとブレている。金持ちならどんな女と結婚しても構わなさそうなのに。

人間の多面性の表現なのだろうか。

言い換えると、アルパゴンの欲望を何一つあきらめない姿勢は強い。

娘と父のオウム返し的な掛け合いや、ある「宝物」をめぐるアルパゴンと執事のすれ違い、コメディっぽい掛け合いはあるものの、今のコメディとして見せるのは大変そう。

実際、前に視聴した上演作品でも、そのあたりのコミカルなシーンも笑えるシーンとしては見せてはいなかったと思う。

戯曲では、最後あっさり終わる。

自分が上演する予定はないけど、どうやったら戯曲の良さを引き出せるのかちょっと考え込んでしまう。

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SPAC『守銭奴 あるいは嘘の学校』(2022年)

2025-04-06 20:09:34 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2025/3/31

ケチな資産家の老人アルパゴンが息子の恋人と結婚しようとして、周囲を振り回す話。

落語の小話みたいな内容だけど、2時間近く使ってじっくり見せる。

戯曲の内容はほぼ忘れているけど、だいぶん現代向けに調整されているのはわかる。

老人の息子と娘がチャラ男とギャルの組み合わせ。

資産家の家族でも彼が金を使わせないので、その辺から拾ってきたような貧乏くさい布切れを身にまとっている。

そんな雑多な組み合わせでも舞台上の色味をしっかりまとめている。

そして、話の全ては、終盤の金以外すべてを失ったかのように見える彼の姿に集約されている。いい構図。

実績のある演者さんが集まっていると思うけど、特にアルパゴンの娘が印象に残った。

わりとごちゃごちゃしがちな舞台上で、自然と目が行く。姿勢なのか表情なのか動きのキレなのか。

古典作品の良さというより、演出の楽しさが勝っているという印象の作品だった。

(U-NEXT)

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ドストエフスキー『罪と罰(下)』(370~410p)

2025-04-05 20:35:45 | 罪と罰

 

2025/3/31

ここのパートは、ほぼスヴィドリガイロフとドーチャの対決。

「さあ、私たちもう角を曲がりましたわ」(下379p)

何も見ずに「スヴィドリガイロフ」と書けるようになった。またすぐ忘れそうだけど。

まさかここまでの重要人物になろうとは。

金持ちで口が達者な彼は、ドーチャを籠絡しようとする。というか、ほぼ脅迫。

彼のなかの一線はあるようだが、そんなことは彼女に関係ない。

ここでようやく罪と罰のタイトルの意味みたいなことを考える。

誰もが悪いと考える人殺しを行ったラスコと、法的には何にも悪いことはしていない(ルールを熟知しているだけとも言える)スヴィドリガイロフの対立。

小説としてはラスコのほうに感情移入させるバランスで書かれている。

実際のところは、ラスコ自身の悪行が、スヴィドリガイロフの行動を呼び込んでいるので、どちらも褒められたものじゃない。

その顛末も含めて読みごたえがあるパートだった。

 

◎登場人物メモ。わかるものはページ数もメモ。先に初出。あとは累積分。

〇フェドーシャ:スヴィドリガイロフの許嫁の家の台所にいた。家政婦? 


〇アニーシカ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの村のお針子。農奴の出。モスクワで学んだ。下18
〇アマリヤ・イワーノヴナ:マルメの家の家主。アマリヤ・フョードロヴナ・リッペヴェフゼル。下153 アマリヤ・リュドヴィーゴヴナ。アマリ・イワン。夫婦それぞれの名前? よくわからない。
○アレクサンドル・グリゴーリエヴィチ:警察署の事務官。211
〇アファナーシイ・パーヴルイチ:居酒屋でミコライに事件を聞かせた。237
○アレクセイ・セミョーノヴチ:事務員。ラスコの家を訪ねる。
○アリョーナ・イワーノヴナ:質屋の老婆
○アヴドーチャ・ロマーノヴナ:ラスコーリニコフの妹。ドゥーネチカ
○アファナーシイ・イワーノヴィチ・ワフルーシン:商人。ラスコーリニコフの母に金を貸した。セミョーン・セミョーノヴィチに送金通知を与えた。
〇アンドレイ・セミューヌイチ・レペジャートニコフ:妹の婚約者の同居人。役所勤め。上254 ソーニャに本を貸した。下76
〇アフロシーニュカ:ラスコの目の前で身投げした女
〇アリョーシカ:事件があった部屋に住んでいる職人二人の年下の方
○アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフ:ドゥーニャを乱暴に扱った挙句、言い寄る。のちに反省。
○イリヤ・ペトローヴィチ:警察署の副署長。上品な店を経営している夫人と口論。
○イワン・イワーノヴィチ:マルメが話題にした五等官。
○イワン・アファナーシエヴィチ閣下:マルメにとっては神のような御方。
〇イワン・ミハイルイチ:カテリーナ・イワーノヴナのおじいさま。五等文官。308
〇ヴャゼムスキー公爵:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフが彼の家に泊まったことがある。
〇カーチャ:スヴィドリガイロフの馴染みの歌うたいの娘。
〇フィリップ:居酒屋の給仕。スヴィドリガイロフの馴染み。スヴィドリガイロフの家で首を吊った男とは別人。
○カテリーナ・イワーノヴナ:マルメの妻。怖い。
○カルル:イリヤの家の庭番。
〇カルル:アマリアの話に出てきた薬屋。どっち?
〇ゲルトルーダ・カルローヴナ:マダム・レスリッヒを住まわせている。427
○コベリョフ将軍:ラズミーヒンの話題に出てくる。210
○コッホ:ラスコの殺人現場に居合わせた二人のうちのひとりとして警察署で話題。のちに拘留。
○カペルナウモウ:仕立屋。ソーニャが住まわせている。
○コーゼル:錠前屋。金持ち。
○ザミョートフ:事務員。ラズミーヒンの話題に出てくる。211
○ザルニーツィナ:八等官未亡人。ラスコーリニコフから借用証書を受け取った。
〇ザルニーツィン:プラスコーヴィヤ・パーヴロヴナにある剃刀の持ち主。ザルニーツィナとの関係性は不明。365
○シェパーロフ:商人。事務員をラスコの家に派遣した。202
〇シチェゴリスキー公爵;侍従武官。カテリーナ・イワーノヴナが最後の晩餐会であった人。
〇スヴィルベイ公爵:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの遠い親戚。
○セミョーン・セミョーノヴィチ:ラスコ母からの送金通知を受けた。
○ゾシーモフ:医者。ラスコを診察した。203
○ソーニャ・セミューノヴナ(ソーネチカ):マルメの娘。娼婦。ソーフィヤ・セミョーノヴナ・マルメラードワ。
○ダーリヤ・フランツォヴナ:性悪のゴロツキ女。
○ドゥーニャ(ドゥーネチカ):アヴドーチャ・ロマーノヴナ
〇ドゥシキン:百姓。居酒屋を経営。警察に出頭。
〇ドゥクリーダ:酒場でラスコに酒代をねだった女。274
〇ドブロリューボフ:ロシアの文芸批評家。ドストエフスキーの論敵。
〇ドミートリ―・プロコーフィチ・ラズミーヒン:ラスコーリニコフの大学のころの友人の一人。地主の息子。ワシーリエフスキー島にいる。正しくはウラズミーヒン。ラスコのために手形を買い戻した。ミドルネームホント式の名前はほんとややこしい。
○チェバーロフ:七等官。ラスコを訴える片棒。腕っこき。213
〇チート・ワシーリオ:事件があった部屋に住んでいる職人二人の年上の方
○ナスターシャ:ラスコーリニコフの住む下宿の女中。ペトローワ?211
○ニコージム・フォミッチ:区警察署長。
○ハルラーモフ:ラズミーヒンによるとラスコが住んでいた元の下宿。人名?210
○パーシェンカ:下宿のおかみ。211
〇パラーシャ:スヴィドリガイロフの家にいた小間使いの娘。パーシェンカ??
〇パーブシキン:官吏。ラスが引っ越し祝いをする場所に住んでいる。292
○ピョートル・ペトローヴィチ・ルージン:ドゥーニャの婚約者。七等文官。45歳。財産を抱えている。
〇フィリカ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの家の下男。
〇フィリップ:居酒屋の給仕。スヴィドリガイロフの馴染み。スヴィドリガイロフの家で首を吊った男とは別人。
〇フィリップ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの家で首つり自殺した。
○プラスコーヴィヤ・パーヴロヴナ:ナスターシャ曰く、ラスコーリニコフを警察に訴えようとしているらしい。207pにラズミーヒンの話にも出てくる
○ブッフ:ラズミーヒンがハルラーモフと間違える。人名?210
○プリヘーリヤ・ラスコーリニコフ:ラスコーリニコフの母親。
〇プリルコーワヤ夫人:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフが彼女のアルバムに詩を書き込んだ。
○ヘルヴィーモフ:本屋。おそらく店名。人名かも。191
〇ベルグ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの話に一緒に気球に乗るかもと出てきた。ジュール・ヴェルヌのこと?
○ヘンリッタ:イリヤの話に出てくる。殴られた。
○ペストリャコフ:学生。ラスコの殺人現場に居合わせた二人のうちのひとりとして警察署で話題。のちに拘留。
〇ベズゼメリナヤ公爵夫人:カテリーナ・イワーノヴナが最後の晩餐会であった人。309
〇ペリンスキー:ロシアの文芸批評家。革命的民主主義者。
〇ポチンコフ:ラスが引っ越し祝いをするアパートの持ち主。地名かも。292
〇ポーレチカ:カテリーナ・イワーノヴナの上の娘。ポーレンカ。ポーリヤ。ソーニャは?307
○ポコレフ:ラスコーリニコフにアリョーナの質屋を教えて、ハリコフに帰った。
〇ポタンコニフ中尉:ラスコの父親の友達。井戸に落ちて死んだ。391
〇ポルフィーリイ・ペドローヴィチ:法律家。ラズの引っ越し祝いに参加。小太り(下103)
○マルメラードフ:九等官。官吏崩れ。酒場の酔っ払い。
○マルファ・ペトローヴナ:スヴィドリガイロフの妻。ドゥーニャの悪評を広める。のちに反省。
〇マダム・レスリッヒ:ソーニャの近所に住む中年紳士。ゲルトルーダ・カルローヴナのところに間借りしている。427
〇マンゴ:立派なフランス人老教師。カテリーナの思い出話に出てくる。下200〇ミコライ・デメンチェフ:ペンキ職人。ドゥシキンに金の耳輪などを打った。234
〇ミトレイ:ミコライと一緒にペンキ職人をしている。ミチカ。239
○ミコールカ:ラスコーリニコフの夢に出てきて馬車の馬に乱暴する御者。
〇ユーシン:商人。妹の婚約者が当面の住まいとして用意したアパートを経営。
○ラウィーザ・イワーノヴナ:ラスミーヒンの話題に出てくる。215
○ラスコーリニコフ:ロジオン・ロマーノヴィチ・ラスコーリニコフ
〇ラススードキン:ラズミーヒンのこと。ルージンが名前を間違えた。
○リザヴェータ・イワーノヴナ:アリョーナの義理の妹。35歳。
〇リッペヴェルフゼル夫人:家の持ち主。妹の婚約者の今の住まい。254
〇リードチカ:カテリーナ・イワーノヴナの下の娘。リーダ。
○ルイザ・イワーノヴナ:ラスコが警察署に出頭した時に室内にいた。ラウィーサとも呼ばれる。
〇レーナ;ソーニャの妹。下76
〇レテビヨーワ:レベジャーニコフのコンミューン仲間。家族の反対を退け家を出て男のもとに行った。
○レベジャーニコフ:ソーネチカを侮辱してカテリーナを殴った。マルメに本を貸した。下77
○ロジオン・ロマーノヴィチ・ラスコーリニコフ:本編の主人公。母親からはロージャと呼ばれている。
〇ワーシャ:アファナーシイ・イワーノヴィチ・ワフルーシンのもとで働いている小僧。390
〇ワレンツ:レベジャーニコフのコンミューン仲間。7年間夫と暮らし、二人の子供がいるが、離婚した。

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ギンツ・ジルバロディス監督『FLOW』

2025-04-04 00:18:24 | 映画を見てきた

2025/4/1

・陸地が水に沈みゆく世界で、生物たちが生き延びようとする様子を、一匹の黒猫を中心に描いた話。

・水の表現にかなり力が入っているので、洪水に嫌な記憶のある人は気をつけたほうがいいかも。

・(たぶん)鯨類も出てくるし、あれは海水でいいんだろうか。透明度の高さがちょっと違和感。

・人間は一切出てこないのに、生活の痕跡は濃い。

・たくさん動物が出てくる。喋らない。行動と環境の変化だけで進行する。

・それがどれくらいの難易度になるかは、目的によって変わる。誰もが楽しめる長篇娯楽映画ならほぼ不可能。本作も基本アート映画として見る感じ。

・ラジオ番組のアトロク2で言及されていた「神話的」というのは同感。

・黒猫は、人が残した空き家を住処にしていたが、その家も沈み、たまたま流れてきた小舟に乗って漂流する。

・人類が一切出てこないのに、生活の痕跡が濃い。

・話が進むにつれ小舟の乗客が増えていく。カピバラ、キツネザル、犬(ゴールデンレトリーバー?)、ヘビクイワシ。

・成り行きでは一番仲間になりにくそうなカピバラをあらかじめ船に乗せている。

・猫や犬、サルまでならペットや介護で人と深く付き合うこともあるからまだわかるけど、カピバラが積極的に利他的な行動をとるのは作為的に感じる。

・おバカな犬、かわいいけど、イラっとはする。

・ヘビクイワシが同族から黒猫をかばおうとするのはさすがにありえないように感じたけどどうなんだろう。

・動物の動きの再現度が高いだけに、少しでも人間的なそぶりを感じるとノイズになってしまう。

・かといって、ナショナルジオグラフィックの再現をしてもしょうがないので、バランス取りは難しい。

・友達から、猫を助けたら家の玄関にお礼と思われる小動物の死体が置いてあったという話を聞いたことがあるので、黒猫が魚を配るシーンはあり得ると思う。

・最初は犬、次がげっ歯類、そして猿が行動を共にする。次がちょっと離れて鳥類。最後のほうで、ついに植物までも助力してきたように見えた。

・危機に直面し異なる属性の者たちが団結していく、熱い展開に見えなくもない。

・一方で、動物らしく、彼らはたまたまそこに居合わせただけで、それぞれが自身に都合よく動いたら、結果的にうまくいったと見るほうが自然ではある。

・アカデミー長編アニメーション賞受賞作と言われると身構えちゃうけど、前知識なしにいきなり出くわしたら強く印象に残りそうな作品だった。

(TOHOシネマズすすきの)

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ドストエフスキー『罪と罰(下)』(330~370p)

2025-04-03 21:37:00 | 罪と罰

 

2025/3/30

ポリフィーリイとラスコの会話が終わる。

終始、ポリフィーリイのペースだった。

逮捕しないのも温情ではなく、確実性を求めてのこと。犯罪者の心理を深く理解したような物言いに説得力を感じざるを得ない。

そして、解放されたラスコは、よりによってスヴィドリガイロフに会いに行く。

そして、スヴィドリガイロフから、女の落とし方とその実践を聞く。彼にとっての武勇伝らしいが、正直、気持ち悪い。

ラスコの妹ドーチャの思考の流れまで見透かしているかのような物言い。

経験値に基づく何かはあるんだろうけど、彼自身が見抜いたと思っているものと、現実はだいぶん乖離してそう。

本作の登場人物は、それぞれ程度の差こそあれ、現実とは別のレイヤーでその人自身の仮想現実を持っている感じがする。

身分、異性、宗教、哲学、夢想家とも言える一方で、厳しい現実に抗うための生活の知恵なものなのかもしれない。

 

◎登場人物メモ。わかるものはページ数もメモ。先に初出。あとは累積分。


〇カーチャ:スヴィドリガイロフの馴染みの歌うたいの娘
〇フィリップ:居酒屋の給仕。スヴィドリガイロフの馴染み。スヴィドリガイロフの家で首を吊った男とは別人。
〇パラーシャ:スヴィドリガイロフの家にいた小間使いの娘。

〇アニーシカ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの村のお針子。農奴の出。モスクワで学んだ。下18
〇アマリヤ・イワーノヴナ:マルメの家の家主。アマリヤ・フョードロヴナ・リッペヴェフゼル。下153 アマリヤ・リュドヴィーゴヴナ。アマリ・イワン。夫婦それぞれの名前? よくわからない。
○アレクサンドル・グリゴーリエヴィチ:警察署の事務官。211
〇アファナーシイ・パーヴルイチ:居酒屋でミコライに事件を聞かせた。237
○アレクセイ・セミョーノヴチ:事務員。ラスコの家を訪ねる。
○アリョーナ・イワーノヴナ:質屋の老婆
○アヴドーチャ・ロマーノヴナ:ラスコーリニコフの妹。ドゥーネチカ
○アファナーシイ・イワーノヴィチ・ワフルーシン:商人。ラスコーリニコフの母に金を貸した。セミョーン・セミョーノヴィチに送金通知を与えた。
〇アンドレイ・セミューヌイチ・レペジャートニコフ:妹の婚約者の同居人。役所勤め。上254 ソーニャに本を貸した。下76
〇アフロシーニュカ:ラスコの目の前で身投げした女
〇アリョーシカ:事件があった部屋に住んでいる職人二人の年下の方
○アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフ:ドゥーニャを乱暴に扱った挙句、言い寄る。のちに反省。
○イリヤ・ペトローヴィチ:警察署の副署長。上品な店を経営している夫人と口論。
○イワン・イワーノヴィチ:マルメが話題にした五等官。
○イワン・アファナーシエヴィチ閣下:マルメにとっては神のような御方。
〇イワン・ミハイルイチ:カテリーナ・イワーノヴナのおじいさま。五等文官。308
〇ヴャゼムスキー公爵:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフが彼の家に泊まったことがある。
○カテリーナ・イワーノヴナ:マルメの妻。怖い。
○カルル:イリヤの家の庭番。
〇カルル:アマリアの話に出てきた薬屋。どっち?
〇ゲルトルーダ・カルローヴナ:マダム・レスリッヒを住まわせている。427
○コベリョフ将軍:ラズミーヒンの話題に出てくる。210
○コッホ:ラスコの殺人現場に居合わせた二人のうちのひとりとして警察署で話題。のちに拘留。
○カペルナウモウ:仕立屋。ソーニャが住まわせている。
○コーゼル:錠前屋。金持ち。
○ザミョートフ:事務員。ラズミーヒンの話題に出てくる。211
○ザルニーツィナ:八等官未亡人。ラスコーリニコフから借用証書を受け取った。
〇ザルニーツィン:プラスコーヴィヤ・パーヴロヴナにある剃刀の持ち主。ザルニーツィナとの関係性は不明。365
○シェパーロフ:商人。事務員をラスコの家に派遣した。202
〇シチェゴリスキー公爵;侍従武官。カテリーナ・イワーノヴナが最後の晩餐会であった人。
〇スヴィルベイ公爵:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの遠い親戚。
○セミョーン・セミョーノヴィチ:ラスコ母からの送金通知を受けた。
○ゾシーモフ:医者。ラスコを診察した。203
○ソーニャ・セミューノヴナ(ソーネチカ):マルメの娘。娼婦。ソーフィヤ・セミョーノヴナ・マルメラードワ。
○ダーリヤ・フランツォヴナ:性悪のゴロツキ女。
○ドゥーニャ(ドゥーネチカ):アヴドーチャ・ロマーノヴナ
〇ドゥシキン:百姓。居酒屋を経営。警察に出頭。
〇ドゥクリーダ:酒場でラスコに酒代をねだった女。274
〇ドブロリューボフ:ロシアの文芸批評家。ドストエフスキーの論敵。
〇ドミートリ―・プロコーフィチ・ラズミーヒン:ラスコーリニコフの大学のころの友人の一人。地主の息子。ワシーリエフスキー島にいる。正しくはウラズミーヒン。ラスコのために手形を買い戻した。ミドルネームホント式の名前はほんとややこしい。
○チェバーロフ:七等官。ラスコを訴える片棒。腕っこき。213
〇チート・ワシーリオ:事件があった部屋に住んでいる職人二人の年上の方
○ナスターシャ:ラスコーリニコフの住む下宿の女中。ペトローワ?211
○ニコージム・フォミッチ:区警察署長。
○ハルラーモフ:ラズミーヒンによるとラスコが住んでいた元の下宿。人名?210
○パーシェンカ:下宿のおかみ。211
〇パーブシキン:官吏。ラスが引っ越し祝いをする場所に住んでいる。292
○ピョートル・ペトローヴィチ・ルージン:ドゥーニャの婚約者。七等文官。45歳。財産を抱えている。
〇フィリカ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの家の下男。
〇フィリップ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの家で首つり自殺した。
○プラスコーヴィヤ・パーヴロヴナ:ナスターシャ曰く、ラスコーリニコフを警察に訴えようとしているらしい。207pにラズミーヒンの話にも出てくる
○ブッフ:ラズミーヒンがハルラーモフと間違える。人名?210
○プリヘーリヤ・ラスコーリニコフ:ラスコーリニコフの母親。
〇プリルコーワヤ夫人:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフが彼女のアルバムに詩を書き込んだ。
○ヘルヴィーモフ:本屋。おそらく店名。人名かも。191
〇ベルグ:アルカージイ・イワーノヴィチ・スヴィドリガイロフの話に一緒に気球に乗るかもと出てきた。ジュール・ヴェルヌのこと?
○ヘンリッタ:イリヤの話に出てくる。殴られた。
○ペストリャコフ:学生。ラスコの殺人現場に居合わせた二人のうちのひとりとして警察署で話題。のちに拘留。
〇ベズゼメリナヤ公爵夫人:カテリーナ・イワーノヴナが最後の晩餐会であった人。309
〇ペリンスキー:ロシアの文芸批評家。革命的民主主義者。
〇ポチンコフ:ラスが引っ越し祝いをするアパートの持ち主。地名かも。292
〇ポーレチカ:カテリーナ・イワーノヴナの上の娘。ポーレンカ。ポーリヤ。ソーニャは?307
○ポコレフ:ラスコーリニコフにアリョーナの質屋を教えて、ハリコフに帰った。
〇ポタンコニフ中尉:ラスコの父親の友達。井戸に落ちて死んだ。391
〇ポルフィーリイ・ペドローヴィチ:法律家。ラズの引っ越し祝いに参加。小太り(下103)
○マルメラードフ:九等官。官吏崩れ。酒場の酔っ払い。
○マルファ・ペトローヴナ:スヴィドリガイロフの妻。ドゥーニャの悪評を広める。のちに反省。
〇マダム・レスリッヒ:ソーニャの近所に住む中年紳士。ゲルトルーダ・カルローヴナのところに間借りしている。427
〇マンゴ:立派なフランス人老教師。カテリーナの思い出話に出てくる。下200〇ミコライ・デメンチェフ:ペンキ職人。ドゥシキンに金の耳輪などを打った。234
〇ミトレイ:ミコライと一緒にペンキ職人をしている。ミチカ。239
○ミコールカ:ラスコーリニコフの夢に出てきて馬車の馬に乱暴する御者。
〇ユーシン:商人。妹の婚約者が当面の住まいとして用意したアパートを経営。
○ラウィーザ・イワーノヴナ:ラスミーヒンの話題に出てくる。215
○ラスコーリニコフ:ロジオン・ロマーノヴィチ・ラスコーリニコフ
〇ラススードキン:ラズミーヒンのこと。ルージンが名前を間違えた。
○リザヴェータ・イワーノヴナ:アリョーナの義理の妹。35歳。
〇リッペヴェルフゼル夫人:家の持ち主。妹の婚約者の今の住まい。254
〇リードチカ:カテリーナ・イワーノヴナの下の娘。リーダ。
○ルイザ・イワーノヴナ:ラスコが警察署に出頭した時に室内にいた。ラウィーサとも呼ばれる。
〇レーナ;ソーニャの妹。下76
〇レテビヨーワ:レベジャーニコフのコンミューン仲間。家族の反対を退け家を出て男のもとに行った。
○レベジャーニコフ:ソーネチカを侮辱してカテリーナを殴った。マルメに本を貸した。下77
○ロジオン・ロマーノヴィチ・ラスコーリニコフ:本編の主人公。母親からはロージャと呼ばれている。
〇ワーシャ:アファナーシイ・イワーノヴィチ・ワフルーシンのもとで働いている小僧。390
〇ワレンツ:レベジャーニコフのコンミューン仲間。7年間夫と暮らし、二人の子供がいるが、離婚した。

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ドストエフスキー『罪と罰(下)』(296~330p)

2025-04-02 15:26:00 | 罪と罰

 

 

2025/3/28

ラズミーヒンとの決別に、ポルフィーリイとの二回目の対話。

喜劇として書くなら、紆余曲折のすえ、やっと自白しても、周りがどうせ嘘だろうと妙に出来のよい解釈をして無罪になるということもありうる。

あいつは実は秘密結社に所属していたんだとか、文脈によっては勘違いコメディになりそう。

分離派信徒(ラスコーリニック)320というプロテスタントの一派があるらしい。そのまま、ラスコの名前になっているが、意図的なものなんだろうか。

もう固有名詞の長さと数が嫌がらせかというくらいなので色々疑心暗鬼になっている。

ポルフィーリイの詰め方が巧み。

安心させておいてズドンと核心を突く。

名探偵の定番ムーブでもあるけど、これでもかというくらいシロを強調しておいて、言葉を紡いでいくうちに、みるみるうちに結論が反転する。

単なる喋り方の気持ち悪い人ではなかった。

※新規登場人物なし

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