さわやか易

人生も歴史もドラマとして描いております。易の法則とともに考えると現代がかかえる難問題の解決法が見えてきます。(猶興)

「さわやか易」カテゴリー・一覧

2025-03-30 | さわやか易の目次

 

さわやか易・講座(上)114話

さわやか易・講座(下)38話(作成中)

浮生は夢39話(作成中)

ユダヤ人の旅44話

姐さんの憲法論40話

アメリカを支配する者たち31話

日本経済0成長の正体27話

名曲はこうして生まれた50話

名僧たちの求めたもの50話

名画に学ぶ世界史71話

20世紀からの世界史53話

南北朝鮮半島物語6話

ユダヤ系金融グループの世界支配6話

プーチンの挑戦8話

冷戦後の米中関係と日本10話

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さわやか易・講座(上) 目次

2025-03-30 | さわやか易・講座(上)

1、ご挨拶

2、易の成り立ち

3、文王の生きた時代

4、孔子と易

5、安岡正篤先生の「易学入門」

(易の基本は八卦です。先ず、八卦を知ろう。)

6、陽と陰、そして八卦

7、八卦の解説(1)乾と坤

8、八卦の解説(2)震(雷)と巽(風)

9、八卦の解説(3)坎(水)と離(火)

10、八卦の解説(4)艮(山)と兌(沢)

(易にはどんな卦があるか?序卦伝で64卦の配列を知ろう。先ず始めの30卦)

11、序卦伝(1)乾為天と坤為地

12、序卦伝(2)水雷屯と山水蒙

13、序卦伝(3)水天需と天水訟

14、序卦伝(4)地水師と水地比

15、序卦伝(5)風天小畜と天沢履

16、序卦伝(6)地天泰と天地否

17、序卦伝(7)天火同人と火天大有

18、序卦伝(8)地山謙と雷地予

19、序卦伝(9)沢雷隋と山風蠱

20、序卦伝(10)地沢臨と風地観

21、序卦伝(11)火雷噬嗑と山火賁

22、序卦伝(12)山地剝と地雷復

23、序卦伝(13)天雷无妄と山天大畜

24、序卦伝(14)山雷頤と沢風大過

25、序卦伝(15)坎為水と離為火

26、ドラマで振り返る序卦伝上経三十卦

(ここから後半の34卦の配列です。)

27、序卦伝(16)沢山咸と雷風恒

28、序卦伝(17)天山遯と雷天大壮

29、序卦伝(18)火地晋と地火明夷

30、序卦伝(19)風火家人と火 沢睽

31、序卦伝(20)水山蹇と雷水解

32、序卦伝(21)山沢損と風雷益

33、序卦伝(22)沢天夬と天風姤

34、序卦伝(23)沢地萃と地風升

35、序卦伝(24)沢水困と水風井

36、序卦伝(25)沢火革と火風鼎

37、序卦伝(26)震為雷と艮為山

38、序卦伝(27)風山漸と雷沢帰妹

39、序卦伝(28)雷火豊と火山旅

40、序卦伝(29)巽為風と兌為沢

41、序卦伝(30)風水渙と水沢節

42、序卦伝(31)風沢中孚と雷山小過

43、序卦伝(32)水火既済と火水未済

44、ドラマで振り返る序卦伝・下経三十四卦(その1)

45、ドラマで振り返る序卦伝・下経三十四卦(その2)

46、ドラマで振り返る序卦伝・下経三十四卦(その3)

(易のルールを知ろう。)

47、易の決まり事と呼び方

(特別の卦である「乾為天」と「坤為地」を知ろう。)

48、「乾為天」と「坤為地」は特別の卦

49、「乾為天」(その1)元亨利貞

50、「乾為天」(その2)初九、九二

51、「乾為天」(その3)九三、九四

52、「乾為天」(その4)九五、上九、用九

53、「坤為地」(その1)牝馬の貞

54、「坤為地」(その2)初六、六二

55、「坤為地」(その3)六三、六四

56、「坤為地」(その4)六五、上六、用六

57、六十二卦に取り組む前に

(創業の困難、産みの苦しみ

58、「水雷屯」(卦辞)

59、「水雷屯」(爻辞)

(蒙を啓く、教育の道)

60、「山水蒙」(卦辞)

61、「山水蒙」(爻辞)

(需要、待つということ)

62、「水天需」(卦辞)

63、「水天需」(爻辞)

(訴訟、争いとは)

64、「天水訟」(卦辞)

65、「天水訟」(爻辞)

(集団、軍隊)

66、「地水師」(卦辞)

67、「地水師」(爻辞)

(新しいリーダーのもとへ)

68、「水地比」(卦辞)

69、「水地比」(爻辞)

(小が大を諫める)

70、「風天小畜」(卦辞)

71、「風天小畜」(爻辞)

(弱小が剛強に挑戦する)

72、「天沢履」(卦辞)

73、「天沢履」(爻辞)

(安定の時代)

74、「地天泰」(卦辞)

75、「地天泰」(爻辞)

(閉塞の時代)

76、「天地否」(卦辞)

77、「天地否」(爻辞)

(同志の結集)

78、「天火同人」(卦辞)

79、「天火同人」(爻辞)

(繫栄する)

80、「火天大有」(卦辞)

81、「火天大有」(爻辞)

(終わりを全うする道

82、「地山謙」(卦辞)

83、「地山謙」(爻辞)

(活躍の出番)

84、「雷地豫」(卦辞)

85、「雷地豫」(爻辞)

(強い者が随うこと)

86、「沢雷隨」(卦辞)

87、「沢雷隨」(爻辞)

(マンネリ化を打破する)

88、「山風蠱」(卦辞)

89、「山風蠱」(爻辞)

(飛躍するとき)

90、「地沢臨」(卦辞)

91、「地沢臨」(爻辞)

(物の観方、考え方)

92、「風地観」(卦辞)

93、「風地観」(爻辞)

(合同を完成する)

94、「火雷噬嗑」(卦辞)

95、「火雷噬嗑」(爻辞)

(美しく飾る)

96、「山火賁」(卦辞)

97、「山火賁」(爻辞)

(満つれば欠ける)

98、「山地剝」(卦辞)

99、「山地剝」(爻辞)

(新時代の到来)

100、「地雷復」(卦辞)

101、「地雷復」(爻辞)

(無心に望む)

102、「天雷无妄」(卦辞)

103、「天雷无妄」(爻辞)

(実力を蓄える)

104、「山天大畜」(卦辞)

105、「山天大畜」(爻辞)

(人徳を養う)

106、「山雷頤」(卦辞)

107、「山雷頤」(爻辞)

(陽に過ぎる時)

108、「沢風大過」(卦辞)

109、「沢風大過」(爻辞)

(艱難に処する)

110、「坎為水」(卦辞)

111、「坎為水」(爻辞)

(明徳を発揮する)

112、「離為火」(爻辞)

113、「離為火」(爻辞)

(感想)

114、「上経30卦を振り返って」


さわやか易・講座(下) 目次

2025-03-30 | さわやか易・講座(下)

(感動する)

1,「沢山咸」(卦辞)

2、「沢山咸」(爻辞)

(夫婦の道)

3、「雷風恒」(卦辞)

4、「雷風恒」(爻辞)

(遁れる道)

5、「天山遯」(卦辞)

6、「天山遯」(爻辞)

(陽のエネルギーが盛んなこと)

7、「雷天大壮」(卦辞)

8、「雷天大壮」(爻辞)

(日が昇る)

9、「火地晋」(卦辞)

10、「火地晋」(爻辞)

(暗黒の世界)

11、「地火明夷」(爻辞)

12、「地火明夷」(爻辞)

(家庭生活)

13、「風火家人」(卦辞)

14、「風火家人」(爻辞)

(そむきあう)

15、「火沢睽」(卦辞)

16、「火沢睽」(爻辞)

(困難を前にする)

17、「水山蹇」(卦辞)

18、「水山蹇」(爻辞)

(困難が解消する)

19、「雷水解」(卦辞)

20、「雷水解」(爻辞)

(奉仕する)

21、「山沢損」(卦辞)

22、「山沢損」(爻辞)

(報われる)

23、「風雷益」(卦辞)

24、「風雷益」(爻辞)

(決断のとき)

25、「沢天夬」(卦辞)

26、「沢天夬」(爻辞)

(男の中に女が)

27、「天風姤」(卦辞)

28、「天風姤」(爻辞)

(人が集まる)

29、「沢地萃」(卦辞)

30、「沢地萃」(爻辞)

(上り進む)

31、「地風升」(卦辞)

32、「地風升」(爻辞)

(困難に処す)

33、「沢水困」(卦辞)

34、「沢水困」(爻辞)

(原点に帰る)

35、「水風井」(卦辞)

36、「水風井」(爻辞)

(改革の時)

37、「沢火革」(卦辞)

38、「沢火革」(爻辞)


「沢火革」(爻辞)

2025-03-30 | さわやか易・講座(下)

「沢火革」の各爻は、改革を起こす時期について述べている。

「初九、鞏(かた)むるに黄牛の革を用ふ。」

初九は陽位の陽爻。改革の時代に、はやり立っている。しかし、未だ時期尚早であり、隠忍自重しなければならない。「鞏(かた)むる」は、堅く縛る。つまり、初九は自分を抑えるため、黄牛の革で、まるで堅く縛るように隠忍自重している。

「六二、己(つちのと)の日乃(すなわ)ち之を革む。吉にして咎无し。」

六二は、中徳を備えた陰位にいる陰爻。九五の天子と正しく応じており、落ち着いて改革の時期を待っている。吉であり、咎はないだろう。

「九三、往けば凶。貞しけれども厲(あやう)し。革言(かくげん)三たび就(な)る。孚有り。」

九三は、陽位にいる陽爻。勇者ではあるが、剛強に過ぎるところがある。「革言(かくげん)」とは、改革しようと起こる声。つまり、九三は、改革をしようとする声が何度も起こるなかで、行動したくて仕方ない。しかし、今行動するのはよくない。志は正しいが、危険である。気持ちはよく解かる。

「九四、悔亡ぶ。孚有り。命を改めて吉。」

九四は、陰位にいる陽爻。ここでは勇者が陰位置にいることで陽陰が中和され積極的行動が良いとされる。ついに改革の時が来て、行動に移す。その志すところの公明正大を信頼して吉を得る。

「九五、大人は虎變(こへん)す。未だ占はずして孚有り。」

九五は陽位の陽爻。天子の位であり中徳を備えいる。ここでは、改革が成功し、新しい天子になったとみている。その変わり方を、「虎變(こへん)す」と表現している。虎は秋になると、新たな毛が生え揃って色彩鮮明な美しい色になる。占いを要せず、天下の人々は信頼し仰ぎ尊ぶのである。

「上六、君子は豹変す。小人は面を革(あらた)む。往けば凶。貞に居れば吉。」

上六は、陰位にいる陰爻。身分の高い人たちである。改革がなった後の身の置き方を述べている。「君子は豹変す」君子を豹に譬えて新しい道徳文化に自ら変化する。「小人は面を革(あらた)む」身分の低い人たちは、違った方向を向かなくてはならない。「往けば凶。貞に居れば吉」新しい為政者たちは、人民をみて、強制的に順応させようとするのは凶であり、じっと見守る態度で居れば吉である。

 

 


「沢火革」(卦辞)

2025-03-28 | さわやか易・講座(下)
「沢火革」は大いなる改革を行うことである。
「革は、己(つちのと)の日乃(すなわ)ち孚あり。元(おおい)に亨る、貞しきに利し。悔亡ぶ。」
「己(つちのと)の日」とは、十干の6番目にある。後半の始めであることから、ちょうど機が熟した頃としたのであろう。すなわち、革命はやたらに行うものではなく、その時期が重要である。早すぎもせず、遅すぎることもなく、その絶妙の時に行動するなら、大いに進行するだろう。正義にかなっていれば宜しい。悔いることはないだろう。
 
序卦伝に、「井道は革めざる可らず、故に之を受くるに革を以てす。」とある。井戸というものは、長く久しくなると、土や塵ほこりがたまり、飲み水に適さなくなる。その時は井戸替えをしなくてはいけない。同様に、天下国家の組み立て方や制度にも、いろいろな弊害が出てくるようになり、天下は乱れ、万民は塗炭の苦しみを味わうようになる。そうなると、思い切って大改革を行い、物事の一新を図らなくてはいけない。
 
上の卦は沢であり、和らぎ喜ぶ徳を備えている。下の卦は火であり、文明の徳を備えている。沢の水は常に下へ下がることを目指している。火は常に上に昇ることを目指している。そこで、沢と火は相ぶつかり合うのである。また、水は火によって蒸発する。火は水によって消されてしまう。まったく別のものになってしまう。それが革であるとも言える。
 
また、火が上、沢が下の卦は、「火沢睽」となる。これはお互いに上は上を、下は下を目指すので、そむき合うので、「睽」となった。火は中女、沢は少女であるので、中女と少女は仲が悪いのか。そうとも言えるし、そうでもないとも言える。
 
大いなる改革を行うに、温和にして穏やかに事を行うのであって、激烈、乱暴ではないのである。また、大いなる改革は、容易に行うべきものではなく、やむを得ざる状態に迫られて始めて断行すべきである。