扱いにくい部下の方が伸びる | 丸珍甘党(とあるIT屋の徒然日記)

丸珍甘党(とあるIT屋の徒然日記)

東京在住、IT企業勤務。
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飽きっぽく、三日坊主。浅く広くが信条。

扱いやすい部下は、上司の指示を忠実に再現することが出来る。イエスマンで、決して逆らわず、納期通りに仕事を遂行する。いちいちゼロから説明する必要もなく「こんな感じでやってくれ」という曖昧な指示でも無難に完遂してくれる、理想の部下だ。

一方、扱いにくい部下は、上司の指示に対しいちいち粗を探したり、なかなか首を縦に振らず、快諾を渋る。納期を守らなかったり、報告が遅かったり、「私はこう思うのですが」と余計なアイデアを盛り込んだりするのである。

無論、上司の指示の出し方にも問題がある場合が往々にしてあるが、兎角扱いにくい部下というのは、理解度が悪く、納期を守らず、積極的にコミュニケーションも取らず、余計な思想を持ち、また人間的にも無愛想であったりする。

さて、会社という場所は役職が高い人間が評価者となり、その部下が被評価者となるから、「扱いにくい部下」は当然、評価が下がる。多少出来が悪くても愛嬌がある部下が高評価を得たりするものだ。

しかし、いったん会社という枠組を出ると、この評価者と被評価者という関係性が崩れ、むしろ「扱いにくい部下」の方が世の中にイノベーションをもたらしたりする。

例えば、有名起業家やインフルエンサーの経歴を横並びに見てみると、必ずしも皆が皆、立派な経歴を持っているわけではない。むしろ、学校を中退していたり、職を転々としたり、中には軽い犯罪歴すら持っていたりする。

個人的な経験だが、有名外資コンサル等で出世してる人の中には、離婚歴が複数回あったり、神出鬼没であまりオフィスに来なかったり、性格に癖があるなど、とても常識人とは思えない人が多い。

有名大学を出て、大手企業に就職して、順当に出世して、所帯を持ち、真面目にコツコツと積み上げていくテンプレート型人間の方がむしろ少数派ではないかと感じる。

扱いにくい、どこかトゲがある、突拍子もないアイデアを出す。そんな部下がいたら、どんどん色んなことをやらせて、どこで才能を開花するかじっくり長い目で見てやる方が良いのではと思う。