DM-2 ロングバージョン & ダブリングマシン完成! | とれすけのブログ

とれすけのブログ

IT、Mac、音楽、ひとり旅、メイカーズ、その他ゆるゆると。
Slackでバンドサポート

 今年も押し詰まってきました。もう年賀状も出し終え、散髪、今年最後の洗濯と年越し準備も順調に進んでおります。

 さて、エフェクターの方は、ボードのノイズ対策もほぼ完了し、組み込むダブリングマシンも完成、そしてBBD素子で600msのロングディレイを実現するマシンの方も完成に漕ぎ着けました。

 

 ダブリングマシンの方は、前回作ったアナログディレイDM-2とフランジャーFL-01を組み込んだステレオ化マシンからヒントを得て、今度はモノラルベースでショートディレイのエフェクト音にフランジャーをかける仕組みのマシンになります。

 アナログディレイの部分は今度はBOSS DM-3の方の回路図を元にして作成しました。フランジャー部分はBBD素子にMN3007を使ったYAMAHA FL-01になります。

 仕組みとしてはDM-3の中で最終段のオペアンプのところでドライ信号を接続せず、エフェクト信号だけのアウトにしてFL-01に接続、そしてそのフランジャーのアウトとドライ信号をミックスするのですが、その為にオペアンプで簡単なミキサーを作ってミックスするようにしています。

 効果としては、思った通りのダブリング効果が得られています。これはドライブさせた音にかける隠し味的エフェクトで、今まで使ってきたBOSS フランジャーBF-1改造版と入れ替えになります。今までもデジタル系のマルチエフェクターで似たような効果を再現しようとしていたのですが、うまくいっていませんでした。今回のダブリングマシンでかなり理想に近い音が出せるようになりました。

 

 ロングバージョンのアナログディレイの方は、使用するBBD素子 V3205を二つ使うことで600ms前後のディレイタイムを得るマシンになります。元になる回路は、今度はDM-2に戻して作ることにしました。これはここまで作ってきたDM-2とDM-3を比較して、DM-2の方が効きが好みに近かったということで、回路的にもフィルター部分などの定数が一部異なっているのが影響しているように思います。ただ、DM-2はBBD素子がMN3005の設計なのでその部分をV3205用に変更、電源部も変更して設計、そこに二つ目のV3205周りの回路を追加して、一枚の基板に載る形にしました。一応ダイレクトアウトジャック、ドライカットのスイッチを設けてあり、結果的に現在売られているDM-2Wの仕様に近いものになっています。

 

 ユニバーサル基板で一枚に収めるとなると、今段階の私の頭脳ではどうしても配線材による回路の繋ぎが結構出てしまっています。ただ、アナログディレイも3回目ということもあり、過去のレイアウトを元にしながら、さらに改良して集積度を上げ、回路が増えていながらも一枚の基板に載せきれたのがうれしいですね。

 

 ケースはエフェクターボードの限られたスペースに載せることを前提にして、タカチのMB型ケースをチョイス。ピッタリサイズでした。ON/OFF用にフットスイッチを付けてトゥルーバイパス配線。これは常時かけるエフェクトではなく、ピンポイントでかける形を想定しています。ツマミやジャックの配置などはボードの狭い場所に組み込むため、それに合わせた配置にしています。自作のいいところはこういうところですね。市販のDM-2Wなどでは到底組み込むことはできませんが、自作なら限られたスペースでもそれに合わせて作ることができます。

 

 フランジャーは3台、ディレイも3台目で、BBDモノもだいぶ慣れてきました。回路規模が大きい他は製作に特段困難を感じなくなりました。手持ちのノイズリダクション用のICも尽きたので、ここらでディレイは一旦完結。また新たなアイデアが出てきたら取り組むかも知れません。