2024 J1第7節 川崎vs町田 目的と手段 | 僕が 僕バナ/スタ宙を読んで 蒼黒戦士と 戦うワケ

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おはようございます。前節、執念で守り切ってドローにしたのに、今節、特に前半は、町田のいいようにやられてしまいました。1点で済んだのがむしろ奇跡なくらい。一方で、後半からは、ボールも持て、相手も10人になり、攻め続けたのですが、最後に押し込むことができず、敗戦。既に4敗目。試練が続きます。

 

4/7(日)15:00 J1第7節 川崎 0 – 1 町田 Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu

得点:32’藤尾(町田)
 


 

川崎フロンターレ 4-2-3-1

――――――― 9エリソン――――――――
―26山内―――14脇坂――――41家長―
―――――77山本― 6ゼ・ヒカルド――――
―5佐々木―2高井―4ジェジエウ―30瀬川―
――――――― 1成龍――――――――
35分 4ジェジエウOUT → 3大南IN
46分 26山内OUT → 17遠野ĪN
46分 6ゼ・ヒカルドOUT → 16瀬古ĪN
66分 41家長OUT → 11小林IN
82分 77山本OUT → 20山田IN
 

FC町田ゼルビア 4-4-2

―――――90オセフン―― 9藤尾―――――
―22藤本―― ――――――― 7平河―
――――― 8仙頭――45柴戸―――――
―26林―14チャン―5ドレシェヴィッチ― 6鈴木―
―――――――― 1谷――――――――
66分 90オ・セフンOUT → 47荒木IN
74分 6鈴木OUT → 2奥山IN
74分 22藤本OUT → 42福井IN
74分 8仙頭OUT → 3昌子IN
89分 7平河OUT → 15M・デュークIN

町田は東京都だし、川崎は神奈川だけれど、地理的には、川崎より西に町田が位置し、しかも麻生からなら町田が一番近いクラブなので、双方、近隣にそれぞれのサポが多くいると思います。

 

いずれ、FC東京のようなダービー的な存在になっていけば、盛り上がるのかなと勝手に思っていました。

 

しかし、試合開始時から相手選手等の紹介時、特に黒田監督紹介時、ブーイングが聞かれたこと。

 

今季J1に昇格し、過去にも公式戦では対戦していない相手ですので、確執もなにもないはずです。毎回すべての相手にブーイングしているわけでもなく、なぜ町田だけにするのかわからないので、僕は残念に感じました。

ただ、相手としてはやっかいなのは間違いなく、沖縄での練習試合では、負けていますし、町田は、現在、J1で首位を走っています。また、スタイル的には川崎が苦手とするタイプですので、決して油断したり、甘く見ていたわけではないと思っています。

それでも川崎は、多摩川クラシコで快勝し、横浜FMとのアウェイでも10人になりながら守り切ったので、勢い的にはまずまずの状況でしたし、何よりホームU等々力での対戦ですから、絶対に勝たないといけない相手でした。

U等々力は、丁度桜が満開でしたし、朝方は雨が降ってはいましたが、試合の時間帯は、春とは思えないくらいの陽気で、U等々力には、多くのフロサポがつめかけていたと思います。なので、なおさら勝たないといけない試合でした。

以前、町田と対戦したクラブのサポから言われていたのは、ファウルが多い、プレーが荒いといったネガティブな流説がありましたし、プレーにおいてもロングボールが多い、ロングスローが多いとも言われていました。

しかし、試合を通して見た結論から言えば、全くそんなことはなかったです。プレーが荒いとも思いませんでした。攻守の約束事しっかりしているという印象で、シンプルやることをやるという感じで強かったです。

試合ですが、前半の川崎は、全く振るいませんでした。川崎は、選手の中でもロングボールに警戒する意識が強すぎるのか、後ろと前との連動できていませんでした。

また、ビルドアップで後ろから組み立てて行こうとするのは、いつも通りなのですが、町田のプレスを必要以上に恐れてか、意識が前よりは横、後ろへのパス回しが多かった印象です。

結果、ビルドアップの際、パスを受ける人との距離感も悪く、一つ、二つ、パスが繋がっても最後まで届く前に、パスを引っ掛けてショートカウンターを喰らうを繰り返していたように思います。

9分のショートカウンターからのピンチがその典型だったと思います。これは、ソンリョンのビッグセーブで難を逃れますが。

それから、失点のシーンとなった32分は、町田のまず前へ前への意識が開花したシーンでした。千頭の左サイドの縦パスに、藤本が左サイドを突破し、最後は中央に走り込んできた藤尾が決めました。すがすがしいくらい綺麗に決められたお手本のようなプレー。

なお、この少し前からジェジエウの様子が怪しかったです。怪我から復帰して一気に連戦で使い続けたことも影響したのか、全力で走れていなかったように思います。

タラレバですが、この時間帯以前にジェジエウを替えていれば、防げた失点でもあったようにも思います。

失点のシーン以外にも15分頃のゴール前の混戦や、前半終了間際にソンリョンや旭が防いだ場面など、失点してもおかしくないシーンが多かったです。

後半に入っても、50分には、VARにより、オフサイドで取り消されはしましたが、ゴールネットを揺らされるシーンもありました。

しかし、後半から大弥、樹を入れたこともあって、距離感が良くなり、ボールは持てるようにはなりました。少なくとも、前半よりは、簡単に引っ掛けるシーンは減りました。

63分の泰斗が入れた、シュート?クロス?にあと一人ゴール前に詰めていれば、というシーンもありました。

そして、アキに替わって、悠が投入されると、U等々力の雰囲気も変わり、押せ押せの状態になります。

実際、71分に泰斗からのスルーパスに反応した悠が、裏に抜け出し、GK谷と1対1の場面を作ります。そして、GK谷がファールで倒してしまい、DOGSOによる一発退場。

町田は一人少ない10人となります。しかし、町田は3枚替えを行い、昌子を入れて5バックになり、より守備重視の戦いにシフトします。

 

結果論ですが、エリア内まで持ち込みPKの方が、当たり前ですが、川崎にとって良かった。10人にしたことで、かえって町田の守備意識を高めてしまった感があります。

川崎は、押し込みはしますし、シュートも打つのですが、精度が悪かった。


決定機のシーンは作るのですが、最後のところで枠に行かなかったり、押し込めなかったし、最後の一人が足りなかったり決めきれず。

 

シュートの精度があと少し高ければ、決まったシュートもあったかもしれません。結局、8分ものアディショナルタイムもあり、30分近く1人多い状態であったにも関わらず、決めきれず。

これで4敗目。しかもホームでの敗戦。

以前、黒田監督に足元でチャカチャカつないでやるサッカーはどうなのか、という発言もあって、川崎としては、パスを繋ぎ倒して、圧倒したかったところでした。

しかし、蓋を開けて見れば、足元を繋ぐ以前の精度のところで、チャカチャカどころか、パスを繋げず、逆にカウンターを喰らって、防戦一方を繰り返すし、前への縦パスによる速攻から失点してその1点も返せませんでした。

この試合を見るに、町田の戦略どおりにハマってしまった前半で、それでも1点で済み、後半は、退場者も出たこともあって、ボールは持てたけれど、決定的に崩した場面を作りきれませんでした。

シンプルに町田の方が、戦い方が整備されていたし、川崎は、どうしたいのかわからない時間帯が長く、これでは今後を戦っていくのは厳しいと感じました。

パスは、ゴールを奪うための手段であって目的ではありませんし、以前の川崎であれば、ゴールから逆算して十数本のパスを正確につなぎ倒して、ゴールに持って行っていましたが、今は、その正確性が落ちてしまっている印象です。

となると、前へ前へとボールを運び、相手ゴール前でロングスローでもなんでも手段を問わず、混戦に持ち込んだ方が、シンプルに得点の可能性が上がると感じます。目的であるゴールが奪えるので。

川崎がこれに打ち勝つためには、チャカチャカとは言われても、パス回しの精度とスピードを上げ圧倒するか、町田のように縦に速く、前へ前へのスタイルにするかですが、後者は時計の針を戻すようで、その選択肢は、ないんでしょうかね。

というのも、町田を見て思ったのは、かつて関さんの時代、憲剛がジュニを走らせ、スルーパスを通して得点を量産していた時代の川崎のサッカーに近いものを感じたんです。

この試合、コンディション不良で健人が居なかったこともボール奪取と、中盤でのパス回しで上手くいかなかった遠因があるとも感じました。

そして、ジェジエウが再び故障離脱の様子ですし、幸大もU23代表でチームを離れます。また、最適解と思われたCBが変わることになります。

そして、次節は、好調C大阪とのアウェイ決戦。正直、どのメンバーでどうするのか、厳しい相手であることに違いないです。

しかし、これ以上の敗戦は、優勝争いどころか、残留争いすら危うくなります。

足元の技術の面だけで見れば、決して首位である町田に劣っていたとは思いません。むしろ、技術面だけで言えば、まだ、川崎の選手らの方が上手いとすら思いましたので、やりようはあると思います。

ゴールを決め、勝たないといかに足元が上手くても意味がないので、それをどう活かしていくのか。既に、ずっと正念場ですが、更なる正念場を迎えることになりました。

次節、僕は現地に行けませんが、もう一度、この1週間、どう戦うかを見つめなおし、意識を整え、何とかアウェイで勝ち点3を持って帰ってきて欲しい切に願います。



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