走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

プライマリーケアの未来 その2

2024年04月28日 | 仕事

あー1週間もブログを更新しなかった。しばらく週一のペースになりそうです。理由は今の職場の退職に向かって、そして次の職場への仕事開始に伴い、とにかくやることが多い。やはり職場を変えるだけではなく州を変える(免許の登録)のは手間のかかる作業。それに家の売買は成立と言っても仮約束的なもの。期日に向かって銀行、弁護士とやたらに手間がかかる。とにかく今回は州を跨ぐと言うことで弁護士も同じ人に頼むわけにいかず。それも面倒くさい。そしてAB州の家の購入日と、BC州の家の売却日に30日の差があるのも面倒くさい要因。毎日毎日「これは今日中にしなければならない」ことに奔走させられている。


と、言うことでペースを落とします。今回の引越し諸々は長丁場で1日は24時間しかありませんから、どこかを削らなければならない。ううううううう。



さてさて、前回の続き。


カナダの平均寿命は80歳前後。一生を通してのケアならば80年前後。カナダの定年退職というのは職業にもよるし働き出した年齢にもよりますが35年前後。医師はこれより短いケースが多い(キャリアを始める年齢が他の職業に比べて遅いですから)。ならば平均的なカナダ人は最低でも3人のプライマリーケアを経ることになる。


以前は親子三代で診てもらえるケースが多かった。今は途切れ途切れ。それも見つからない時間も長くなりつつある(医師の絶対的数不足)。そして新しいクリニックに行く度に自分の健康記録を話さなければならない。自分の健康歴をスラスラ話せる国民ってどれぐらいいるのだろうか?特に高齢になると難しくなるのでは?


デジタル時代になって記録をトランスファーしてくれるクリニックもありますが料金がかかる場所も。無料のはずの医療に費用がかかる?払いたくない、払えない人も多い。


こんな状態で継続的な医療を本当に提供できるのでしょうか?


続く


冒頭写真: 本日からわが家の写真を出します。販売用にプロの手でステージングされてプロの写真家により撮影されたもの。デザイナーの指導の下、壁の色は白に塗り替えられました。家族写真も全て取り除かれています。でも長年かけて自分たちでリノベしてきた愛おしい家の写真です。今回は玄関横にあるリビング。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。