この文章(写真コピー)は、兵庫県の斎藤元彦知事を内部告発した元西播磨県民局長A氏が令和6年4月1日に県政記者クラブに告発に至った思いを伝えた一部である。
私は、A氏が亡くなられる前に知人からこの文章をSNSに送ってもらっており、その文面からA氏が百条委員会に証人尋問として出席要請されていたことと自死されたことがつながっているように思えてならなかった。先日あるソーシャルメディアが百条委員会の調査報告書を検証するにあたって、上記の文章(写真)を使いながら解説していたので、すでにメディアに行き渡っていることから、A氏の書かれている文面の一部をそのまま切り取ってみた。
報道機関各位
元兵庫県西播磨県民局長です。この度はお騒がせしており申し訳ありません。
(告発文を書いたのは)今の県政運営に対する不信感、将来に対する不安感、頑張って働いている職員の皆さんの将来を思っての行動です。決して自分の処遇への不平不満から出たものではありません。
現体制になって、一部の職員による専横、違法行為がなされているという話を多く仄聞しました。
今の僕に彼らに対して何ができるかを考えた結果、役職定年前のタイミングでありながら、今回の行動に出たのです。
今回の内部告発の文章作成を一部勤務時間(3時間程度)に行ったことについては職務専念義務違反の認識はありました。県民の皆さん、申し訳ありませんでした。
情報収集から告発文作成、配付まで、全ての作業を私一人で行いました。(今時、職場のPCを使ってこんなことをするなんてアホかと何人もの人から言われました)‐上記写真‐
今回の内部告発の内容については、情報の精度には差があり、中には一部事実でないものもあるかもしれません。‐写真‐
内部告発の中の真実については、それは即ち私の違法行為となる可能性が高いです。それは十分に理解しての行動です。
ー ー ー 。
令和6年4月1日
元西播磨県民局長 ー ー ー ー
*問い合わせはメールアドレスまでしていただければ幸いです。
A氏は7項目にわたって違法行為等があったと内部告発しているが、あくまで仄聞したことをまとめたものであり、中には事実でないものがあるかもしれないと書いているように、百条委員会で尋問されても正確に事実関係を陳述できないことが分かっていたのではないだろうか。
遅まきながら、マスメディア各社が持っている亡きA氏のこの手紙、是非とも県民に読んでもらうべきである。もし私が推測する「人事課育ちの県の中枢にいたA氏が百条委員会に出るに出られない気持ちで亡くなったのでは?」なら、”伝家の宝刀“たる百条委員会が諸刃の剣となったことになる。
百条委員会が4日に公表した調査報告書に対するマスメディア各社の社説、報告書の文面をそのままA Iに投入して書いてもらったような同一の内容になっている。蔦屋重三郎が生きていたなら、実態も調べずに「このべらぼうめが」と言っただろう。