負けない MCTDとの気ままな日々

MCTD、シェーグレン症候群である大学生の気ままな毎日をリポートします。

提携大学院に行こう!【提携大学院の大変なところ】

2024-04-22 07:50:00 | 研究室ぐらし(博士のタマゴ)
前回はいい話をしたので、今回は大変な話をしていきます。まーそううまい話はないってことよ。

・社会人基礎力(少なくとも大学生からすると面食らうレベル)が求められる
まぁまずはこれ。外研や提携大学院の多くは働いている方と一緒に生活することになるため、社会人としての振る舞いを求められます。故、「あー今日ラボだりぃから休むわ」は基本NG。週休2日(休みはなくても文句は言われないことが多いが)でしっかり「働き」ましょう。社会人マナーもしっかりね。仕事色が強いです。また学生ノリで研究室でバカやったりすると、場合によっては速攻クビになります。

・大学と疎遠になりやすい
特に提携大学院は大学にほとんど行かないので、大学と疎遠になりやすい傾向にあります。まぁ疎遠になっても問題がなければいいのですが、障害者支援などはやや行き届にくい印象があります。

・前指導教員と疎遠になりやすい(外研の場合)
一時的に外部機関に出される外研の場合は、指導教官との連絡を怠るとマジで忘れられます。ビッグラボほど忘れられがちで、戻る期間すら忘れていて大変な思いをした学生も知っています。研究の進捗もしっかりフォローする先生としない先生がいるので、指導教官の性格によってはこまめな連絡が重要です。

・指導力が一定でない(少なくとも一対一指導は期待できない)
これは社会人と働く宿命ですが、大学と違って研究機関は教育色が強くありません。そしてまた上司も成果を出さないと任期更新などの問題があったりするので、なかなか指導に時間が割けません。大学ほどの手厚い指導は期待できませんので、「ある程度研究を進める力が自立して」いるか、「ある程度手技に慣れている」かしないと向こうも困るしこちらも学びが得られない可能性があります。(手技は外部セミナーとかで必死にくらいつけばなんとかなるものの、研究を進める力が不足していると普通に向こうは困ると思います。正直言って、初めの基礎基本から学ばなきゃならない人は大学である程度育てて送らないとクビになりやすい気がします)

・研究費の執行が若干めんどくさい
大学と疎遠な割に、研究費の執行になると「大学名義で獲得した研究費(学振など)」は大学から執行いただくことになります。ここで問題が発生します。大学の事務にもどこにも知り合いがいないのに、どないせっちゅうねん、となります。まぁ、やり方は指導教官が知っているはずなのでよく聞いてセオリーに従いましょう。ただ、これは研究費が獲得できた場合の悲鳴ですので、嬉しくもあります。贅沢です。

本来なら私のように「はじめから学ぶ」人にはあまりふさわしくない環境ではあります。あくまでも私が放置系、黒よりグレーと濃すぎる遍歴をへて到達したために、なんとか成立したわけで、初学者みんなにお勧めできるわけではありません。おそらく初学者にとっては薔薇もいばらですので、使うかはよく考えていただきたいと思います。(特に提携大学院は大学と疎遠になることも多いので、万が一クビになったり、不適応で辞めざるを得なくなると時には学位を諦めることになるケースがあります。なるべく大学との関係を切らないようにしてください)

ただ、私自身は今の環境には非常に満足していますし、学びも多く(ついていくのは大変ですが)楽しい毎日です。また、就職に近いので、場合によっては修了後もそのまま雇っていただける場合があります。なのでこういう選択肢もあるのだと言うことは、多くの人に知っていて欲しいと思っています。

ぜひ、大学院進学の時には選択肢として心の端っこに留めておいてくださいね。
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