BLACKSCALE『BASSHACK バスハック』BSHCー73M/XH+ | 患者deニート

患者deニート

世間に全く影響の無い孤独なオッサンの独り言&絵日記です・・・( ´•ω•` )

ここ数年はバスフィッシングの釣行記やリアクションバイトして購入してしまった物についての独り言が多いかと・・・( ´•ω•` )

いづれも失敗談満載です
(ノд<。)゜。

今週末から「ようやく」



展示受注会がはじまる 




Valleyhill

ブラックスケール "バスハック"

BSHCー73M/XH+ 





スペックやらそういった内容は2023年版のメーカーカタログに




おまかせして、私は私の知ってる?

聞いてる範囲でわりと好き放題書きますが一応大人なのでちゃんとオブラートに包むところは包みます(笑)



さて


 ようやく・・・というのも


この話が出たのは今から約1年前。



メーカー (バレーヒル) 側に関しては


『旅するロッドプランナー』


でお馴染みのフジイさん (以下 ふっじー)

みんな大好き山ちゃん (以下 山ちゃん)


のそうそうたる面々なので全く不安はないものの


今回は


『バスハック シグネチャーモデル』


との事なのであくまでバスハック (以下 ハク男くん)が使いたい物を形にしていくという、ヤツを知ってる人なら思わずゾッとする作業なのです。



メーカー側との打ち合わせを前にイチモツの不安を拭いきれなかった私は電話でハク男くんが望む理想のロッドを一応聞いてみた。


詳細は割愛しますがそこで私がハク男くんに投げかけた言葉が


「そんな物質は地球上にねぇ!」

「ふっじーと山ちゃんに叱られろ!」

「いったいいくらのロッド作るつもりや!」


・・・。



売れる売れない、予算も度外視のまーまー異次元な内容であった記憶があります(笑)



これをそのままメーカー側にぶつけるのは余りに酷だとせめてグリップ周りのデザイン的なものだけでも・・・。



深夜をとうに飛び越えた明け方4時過ぎまでええ歳こいたおじさん2人がフジの電子カタログ見ながら電話であーでもねぇこーでもねぇと書き殴った最初の落書き。



それが結果的にある程度現在の姿に反映されていますがセンスやらデザインやらを軸に活動してきた人間ってのはこうもめんどくせぇもんなのかと痛感しました(笑)



そして肝心なブランクスやテーパーについてはハク男くんが過去に使ってきた


・セブンイレブン

・73Remix


等を加味した上でバレーヒルさんも打ち合わせ当日に似たような仮モデルを用意してくれてました(笑)



『琵琶湖オカッパリバーサタイル』

とは何ぞや?

ってところなんですが、過去の例からするバーサタイルロッドと呼ばれるものはファーストテーパー気味で硬さ的にはMH、長さは一昔前なら66、最近では7フィートをやや超えてくるくらいだろうか・・・。

そしてルアーキャパとなると1/4~1ozくらいを想定したものが多かった印象です。

これはこれで何ら間違っていないと思いますが今回のコンセプトはあくまで

『琵琶湖オカッパリを1本でやりきれるロッド』

との事なので、そこにハク男くんの過去の釣果や釣行を参考に出した数字が

3/8~4oz

というなかなか法外なキャパシティなものだった。

ここ最近のロッドの傾向としてMAX2ozくらいまでのロッドはある程度バーサタイル性が兼ね備えられているものの、それを超えてくるモデルはほぼほぼビッグベイトロッドの位置づけとなり頑張ってもやはり『巻き物ロッド』だ。

アラバマ大好き人間のハク男くんからすればそれでも良かったのかもしれないが、ではサカマタのリーリングジャークや高比重ワームのノーシンカー、フリリグ、直リグ、ヘビキャロは・・・?

当然、スローなワームの釣りも含めてのバーサタイル性が必要となり具体的に言うと

ドライブシャッド4インチのブレーディング
から
ジョイクロマグナム

までフルキャストが出来、反応が鈍いと感じればスナップ1個でパッとスローな釣りへ切り替えれるロッド・・・。



そして驚くべきことにこの最初の打ち合わせの段階で我々は38,900円という希望売価をぶっ込んだ。

「サン89ですか!良いですね~💦」

と、笑顔のふっじー&山ちゃんでしたが明らかに目は笑っていなかった・・・。


もちろんコレはブラックスケールシリーズで人気を博しているDistance Editionと同程度・・・という点もありましたが、実は個人的にもう一点譲れない拘りがありました。


前回のバス釣りブーム?の折り、一世を風靡したメガバス デストロイヤーのオリジナルシリーズはオークションでどれだけ高騰しようが頑なに3万円代の定価をキープしていました。

もちろん更に高額なインスパイアシリーズにもおじさんはガッツリハマっていましたが、デストロイヤーシリーズを使う度

『コレが3万円代で出せるのか・・・』

という思いに駆られ、色んな意味での良いロッドの境界線は3万円以上か以下か、手を出せる高級ラインは3万円代まで・・・になってしまったのです(笑)


そしてこの事が後々の物価高騰の煽りを受けメーカーサイドを悩ませる要因にも・・・。


更にハク男くんは異常と言えるほどのバランス狂。

『手元重心』

に気持ち悪いくらいの拘りがありほんの少しでも先重り感があったらNGなのだ。


以前、某メーカーの現行モデルである自重96gのベイトロッドを持たせてみたところ先重り感が嫌だという。

たまたま隣にいたモミコミTVのリョータくんに持ってもらったところ

『こんなんただ軽いだけで先重り感じる余地ないですやん!』

との事だったが私も同意見だった。


ほどなく試作として2本のロッドが届き、このままゴリッゴリのおっさんだけが使ってても説得力が弱いとの事でここからは

『アングラー側のバーサタイル性』

を踏まえ


愛姐さん



にもテストに加わっていただき、姐さんが普段使ってるイカついロッドとの比較も含めどデカい羽根モンからドライブシャッド4インチまで様々なルアーを投げ倒した。



普段、ふわっとした実釣ライブでしたが



カメラが回ってない時間帯はほぼ



自らの釣りを犠牲にして



各々が得意とするルアーをキャストし遠投性能や反発力、ボトム感知能力を試す日々・・・



ノーギャラで・・・。



私は主に高比重ノーシンカーやラバージグ、直リグ等スローな釣りを中心にキャストしてましたが2本用意された硬さを変えた試作ロッドの使用感は予想通り?全くの別モノだった。


硬い方が高比重ノーシンカーやラバージグには相性良いもののどっこいティップ付近の張りが強すぎてサカマタのリーリングジャーク時のひったくるようなバイトに対しての溜めが無いのではじきやすい。


かと言って柔らかい方だとアクションにメリハリがつかない上に操作性がボケてボトム感知能力に劣る気がする・・・。



さぁ


毎度毎度前置きが長いこのブログ。


ここからがようやく本題です。


以上のような点を踏まえ主にガイド素材、ポジションを見直し完成したのが





こちら。



スペックだけ見てしまうとゴツいロッドを連想されがちですが


『琵琶湖で丸一日キャスト出来る=アングラーの負担を減らす』


のも目的の一つとし投げても掛けてもしっかり曲がるロッドになっています。


600g(約21.4oz)のペットボトルを何の反動も付けずゆっくり持ち上げると





結構、胴に入ります。



一昔前なら可変テーパーなんて言われたのかもしれませんがグリップエンドを肘に当てる感じでパンっと振ると先調子にも感じる7:3のミディアムファーストテーパー。


ひったくるようなバイトも追従してくれるよう先調子感を残しつつ直ぐにロッド全体で魚の引きを受け止める


『掛けてからも楽しいロッド』


に仕上がっています。




(よくある質問)



①73Remixとどこが違うのか?


ハッキリ言ってしまえば『73』という数字以外全部違います(笑)

ブランクスに使われてるカーボンからバランス、用途まで。


※画像は73Remix



それだけに通称『ハックロッド』(セドリ棒)を買ったからといって73Remixを手放すかと言われれば私はNOです。


機動性を重視したロッド1本勝負ならハックロッドになりますし複数本持ち込めるなら2ozクラスのビッグベイト専用として73Remixを使います。



②グリップが長過ぎるのではないか?


当初、私もそう思ってました(笑)



ただ実際使ってて余りになんの違和感も無かったことから帰り道の車中で

『あれ?長かったっけ?』

と言うのが本音です(笑)


確かに手首を細かく使って9cm以下のミノーのトゥイッチを繰り返すような釣りには不向きかもしれませんがグリップエンド部分が長いということはバランサーを減らし全体重量や先重り感を軽減するだけでなくアングラーの負担をも軽減する意味で様々なメリットがあります。


まず見ていただきたいのは私がフローターで最もヘビーユースしている


メガバス F6ー510X4


というロッド。


私はタバコとコーヒーさえあれば10時間でもフローター上で釣り続ける困ったさんです。


また釣り方も主に1/2~1ozのラバージグをスイミングさせる為、ロッドを握り続けるトータル時間はオカッパリの比ではありません。




73Remixと比べても遜色ないほど5フィート10インチのショートロッドとしてはかなりグリップ長め(笑)


当初は腕まくりした長袖シャツの袖にグリップエンドが引っかかり『イラッ』とした事もあったが丸一日握り、時にダブルハンドでカバーの奥に入れたり魚を掛けた時は肘に当て極力手首へのダメージを軽減したりと実際は何かとメリットの方が際立った。


以上の点からもグリップ長い?問題はハク男くんが妙にそこに触れるから聞いてる方が気になっただけで73Remixユーザーであっても73Remixより長いとはまず気付かない程度のお話なのです。



さて、そんな紆余曲折?のあった


ブラックスケール "バスハック"


展示受注会に足を運んでいただき是非、手に取ってハク男くん拘りのバランスや



姐さんやふっじーの振り回されっぷりをご堪能いただけたらと思います。



ちなみに私は1年に2度訪れるスペシャルイベント


『タイヤ交換』


があるので行けたら行こうと思います(笑)




最後に




最近ハク男くんがよく使う


『ONE or ZERO』


というフレーズ。



元々はハク男くんがある動画で


『使いたいルアーで釣る』


というある種の拘りから使い始めた訳ですがこのビッグベイターのようなフレーズが私は妙に気に入ってしまい


『もっと使いなさいよ!』


と激推ししたものの当のハク男くんはしっくり来てなかったのか約1年近く推す私にシカトを決め込んで下手すればオクラ入りしてたフレーズだ。


確かに言葉の通り『1か0か』だけではそこまで響くもんでもないのかもしれない。


しかし


『1匹との出会いをより大切に』


という意味合いを込めれば



釣れなくなった琵琶湖


それを分かっていながらも足繁く通うアングラー


『ONE or ZERO』


いつか訪れるであろうあなたにとって最高の1本との出会いに思いを馳せて



田口トモロヲ




自らの誕生日にこんな長文を書き殴っても



やっぱり



ノーギャラだ・・・。