70の瞳

笑いあり涙あり、36人の子どもたちが生活する児童養護施設「さんあい」の出来事や子どもと職員の声をお聞きください。

アニマルクラブ話し合い

2024-05-08 04:53:32 | 愛すべき子どもたち

アニマルクラブの1年のサイクルは5月から始まります。4月から入所した児童が新しい生活に慣れてから参加の希望を募るからです。今年は一人が入部しました。新しい子が加わって皆で今年度どんな活動をするか話し合いました。一番希望が多かったのは犬とのお泊り会でした。また新しい動物を飼うとしたら何が良いか、ということについてみんなの意見を聞きました。様々な動物の希望が出ましたが、小さい子がお世話できないほどの大型動物や手軽に購入できないものは除外しました。時々ふざける子もいましたが、みんな真面目に話し合の時をもちました。

やはり犬とのお泊り会は一番人気のイベントでした。

 

当番の班に分かれての話し合いの時もありました。

 

トトはさんあいにきて4年目です。幸せそうですねー!


ゴールデン・ウイークの一日

2024-05-06 15:42:43 | 愛すべき子どもたち

長かったコロナ禍もすっかり過去のこととなった今年のゴールデンウイーク。そこここでイベントが行われ入場規制もありません。施設の子どもたちも安近短でお休みを楽しんでいます。少し運動をすると汗をかく程度の穏やかな日、特にお出かけに行かなかった子どもたちは、中庭で太陽を浴びながらゆっくり過ごしました。何気ない穏やかな一日です。でもこれらの穏やかな日々が子どもたちの心の成長にとって大切な時間なのです。

中庭で談笑したり、好きな小石を拾ったり、こどもたちの時間はゆっくり過ぎてゆきます。

 

トトとポニー、そしてフレミッシュ・ジャイアントのマメもまったり過ごしています。

 

中庭の花壇の花も誰の視線も気にすることなくまったりと咲いている感じがします。いいねー、ゴールデン・ウイーク!

 


バスケットボール教室

2024-04-29 18:27:26 | 愛すべき子どもたち

昨年、さんあい祭りでストリートバスケットボールの楽しさを披露してくださった松村貴幸さまが、さんあいの子ども達のためにバスケットボール教室を開催、今回は体育館を貸し切って2面のコートで指導してくださいました。バスケ好きの卒園生2名も駆けつけてくれ、小学生から高校生まで参加して盛大に行われました。

いつも笑顔の松村さん。まずはウォームアップ、基本のパスから。

首筋に置いたボールが背中を伝って落ちる前に後ろ手でつかむゲーム。反射神経を磨きます。

小学生には少しネットの位置を下げて、バスケットボールのだいご味、シュートの練習です。

基本を練習したら、小学生同士、中高生同士に分かれて、いよいよゲーム。みんな真剣です。

4月中ですが初夏を思わせる暑さの中、コートにも熱気があふれました。中高生は大人チームとも一戦を交えみごと勝利!

バスケットボールの楽しさを教えてくださった松村さま、ありがとうございました。


入園・入学を祝う会

2024-04-17 08:25:52 | 愛すべき子どもたち

新年は1月1日からですが、学校や会社などの会計年度は国や地域によって様々。ちなみにアメリカは会計年度は10月から、学校は9月からと異なります。インドは、日本と同じように4月から会計年度と学校年度を始めるそうです。

さて、新年度になったさんあいでは、今年も新しく保育園や学校に入園・入学をする子どもたちのことを覚えて、全児童、職員と共に祝う時を持ちました。

まずは新入園・入学をする子どもたちの紹介。皆の前で目標や楽しみにしていることを語ってもらいます。

部屋ごとのテーブルでは、「おめでとう!」「乾杯」の声が交わされ、楽しい会食の始まりです。

お腹が満たされたら、クイズ大会。さんあいにまつわるトリビアです。

知っているようで知らないテーマも。簡単なものもあれば、これは・・・?という質問も。

続いて恒例の新任職員による出し物。今年は着ぐるみを着てのディズニーのダンス。みんな手拍子で大盛り上がりでした。

楽しい宴もあっという間に時間が来て、みんなで「いっぽんのいちょうから」を歌ってお開きとなりました。

新年度の一人一人の歩みの上に神様の祝福がありますように。

 


ぎょうざコンテスト

2024-04-08 11:30:08 | 愛すべき子どもたち

小学生のグループワーク「ぎょうざコンテスト」、実は3月に予定していたのですが、インフルエンザの蔓延で延期になっていたものを春休みを利用して実施することができました。

3チームに分かれてそれぞれオリジナルの餃子を作って出来栄えを競います。このグループは、看板からもやる気が感じられます。

グループでそれぞれ、材料は何で作るか、どうしたらみんなが美味しいと喜んでくれるかを考えました。役割もメンバーの興味やスキルを踏まえて分担、協力をして作業をします。

こちらはスイーツ風(?!)です。

できあがった「作品」を、中高生や幼児さん、職員を招いて試食してもらいます。

しっかり味わっておなかもいっぱい。そして一番、美味しかったグループはどれか考えて投票です!

みごと優勝を勝ち取ったのは・・・・.

楽しんで、お腹も心も満たされる週末となりました。


ニュー・フェイス

2024-04-03 09:07:37 | 愛すべき子どもたち

この春休みも市内のヘアーサロン「Balance」の神尾さんが店員さん4名を伴ってカット・ボランティアに来てくださいました。

「卒園・卒業を祝う会」の飾り付けが残るホールで、みなさん手際よく子どもたちの髪を整えていってくださいます。毎回、お世話になっている子どもたちに加えて、新たに入所してきて初めてカット・ボランティアのお世話になる「ニュー・フェイス」もいます。

「よろしくね」「どんな髪型が良いのかな?」

ボランティアに来てくださったスタイリストの方の中には初めてさんあいにボランティアに来て下さった2名のニュー・フェイスもいらっしゃいました。神尾さんは、その新人の方たちにも適宜、指導をしながら進めていきます。

子どもたちにとっては、リフレッシュして新しい年度、新入学・入園を迎えられるとともに、真摯に対応して下さる大人の姿、また仕事を学ぶ大人の真剣な姿を垣間見る貴重な機会ともなりました。ありがとうございました。


卒園・卒業を祝う会

2024-03-22 11:50:13 | 愛すべき子どもたち

3月、春休みを前にして、今年も園としての「卒園・卒業を祝う会」を行いました。

各部屋ごとにテーブルに座っての楽しい会食の始まりです。

そして卒園、卒業をする子、それから退所をする子どもたちにみんなの前で”ひとこと”スピーチをしてもらいます。退所する子は、これまでの園での生活をふりかえり、目に涙をためながら思いを語ってくれました。

続いて退職をすることになった職員からの子ども達、職員へのあいさつ。家族ではないけれど、家族のようなつながりの中で別れは辛いものです。

最後はこの4月から新たにさんあいに職員として加わって下さる方たちの紹介。紹介をされた新任職員も、子どもたちも、これからどんな生活が始まるのか、ワクワク、ドキドキです。

今年度、全員がそろうのはこれで最後。全員で記念撮影をしました。皆が元気で、新しい春を迎えられるように、そしてそれぞれの歩みの上に神様の祝福があるように祈ります。


個別外出

2024-03-15 16:50:54 | 愛すべき子どもたち

施設では、子どもたち一人ひとりの個別の時間をいかに確保するかが大きな課題です。しかも職員が対応できる範囲で子どもたちに公平に時間を割くには工夫が必要です。公平という意味では、子どもたちは年に1度、自分の行きたいところへ職員と外出できる機会があります。 その日は自分の好きな場所で職員を独り占めできます。

電車が大好きなCくんは、さいたま市の鉄道博物館を外出の場所に選びました。

 

展示されていた新幹線の座席に座ってご満悦のCくん。

 

館内に展示されているものですが、初めて踏み切りを渡りました。

 

お昼は新幹線弁当です、外見よし味よしで、これもご満悦のCくんでした。でも職員を1日独占できたことが何よりもうれしかったと思います。

 

 

 

 

 

 


お別れの時

2024-03-05 10:43:44 | 愛すべき子どもたち

春は、別れと出会いの季節です。さんあいでも退所する児童や入所する児童が集中するのが春です。いつでもそうですが退所する児童の心は複雑です。勿論家族と暮らすことになればその喜びと期待で小さな心は一杯になります。しかし共に生活をしたみんなとの最後のお別れの時となると、悲しい気持ちがにじみ出てきます。悲しさが喜び以上にならないよう心をコントロールするためなのか、あるいは泣き顔をみんなに見られたくないのか、退所する児童は最後まで下を向いたままでした。

 

玄関ホールは、見送る子どもたちと職員で一杯でした。

 

職員からのお別れの言葉にも、下を向いたままうなずいていました。

 

そんな光景をみてか、見送る児童も神妙な雰囲気になり、シクシク泣き出す子もいました。

 

元気でねー、6月のさんあい祭りには遊びに来てねー!

 


さんあいライブラリー

2024-02-27 18:07:12 | 愛すべき子どもたち

土ぼこりで眼を開けていられないほどの強風が吹き荒れた日、晴れてはいましたが、子どもたちは皆、部屋で過ごしました。そんな時に助けになるのが事務棟にあるライブラリー。ご寄贈いただいた本、DVD、ゲームなどが所せましと並べられています。共有物なので、みんなで大切に使います。

幼児さん2人が、何かないかな~と見に来ました。

「ぼく読めるよ!」と見せてくれました。

すると、もう一人も「見てみて」と取り出してきます。

二人が取り出してきたのはここ。

小学生以上はこちら。

DVDもあります。

そしてゲームもあります。

いろいろ思案して、ゲーム、ということになりました。

みんなで楽しい時間が過ごせますように。