防波堤の空猫(I LOVE NORA)

2年間通い続けて撮影した、この防波堤の猫を多くの人に見てもらう事で、捨て猫が
無くなる事を願っています。

BOO子の次に保護したかったキラ

2015-06-29 06:16:26 | 日記
BOO子の次に保護したかったキラ







BOO子は防波堤沿いの道路を挟んだ反対側の

工場地帯で生活していました。

防波堤側を縄張りにする猫は

道路を渡ってもBOO子が居る場所までは

滅多に来る事はありませんでした。





右奥の白い建物がBOO子が居た工場側






BOO子に会うまでは

いつもこんな時間にバスに乗って

帰っていました。








私とBOO子の様子を

見ていたのでしょう

いつからか

キラも道路を渡って

私たちの所に来る様になり

私の足下に

絡む様になりました








もしかしたら





自分の事も

あんな風に

『愛してくれるかも』って

考えたのかもしれません。







『僕の事も助けてくれる!?』




キラは内蔵に問題を抱えていたのでしょう







他の子に比べると

異常に水を飲んでいました








汚染された水を飲む事で

どんどん躯が

蝕まれていき







BOO子を保護してから・・・

数ヶ月で・・・








逝ってしまいました。


グッバイ、キラ!  

おまえが必死に生きようとした姿は

しっかり心に焼きつけたよ!








キラはとても性格の穏やかな子でした

だから

BOO子とも旨くやっていけたはずでした・・・



*以前アップしたYouTubeの動画をリニューアルしました。
そこにキラも一瞬、
BOO子の後に続いて近づく様子が写っています

『茶虎の猫に救われた彼がその子を保護するまでの物語 』
https://www.youtube.com/watch?v=F-3J8P20yXY

コピペでお願いします。

『運命の出会い』エピローグ/BOO子への手紙 no.2

2014-11-27 19:22:01 | 日記
BOO子への手紙 その2


そう、

今度こそ一緒に幸せになろうねって約束したよね







僕は、君と暮らし始めてからの4年間は

とっても楽しかったよ。

君はどう?






もちろん、僕と同じ気持ちだよね(笑い)





あの頃の事を思い出すと

とっても懐かしいね。







僕が通った土曜の午後は

この辺りの工場は

みんな休みだったから

この駐車場も自由に、と言うか

勝手に使って

君とはいつもここで、過ごしたよね

そんな時、

君を捜しに来た青年がいたのを覚えているかい?

君を見るなり

とっても嬉しそうに

『なんだ、ここにいたのか~!

元気だったんだ~!』


って・・・・


君は

以前は別の場所にいて

僕と会ってから

ここに落ち着く様になったんだって

その時分かったよ。

そうそう、君は

極端に水に濡れるのが

嫌いだったから

雨がパラって来た瞬間、

あっという間に

工場のフェンスの隙間に消えて行ったね。

え?この程度の雨で???

他の猫は全く気にしてない様子なのに、

それで、よく野良猫生活をやってるねって

呆れた事を思い出すよ(笑い)






そして、君を連れ帰った後

久しぶりに会った

あの、一時間以上かけて

みんなにご飯をあげに来る

おじさんに

『最近、足の不自由な猫を見かけませんが

何かご存知ですか』
って聞かれて

『あ、あの子は私が保護しました』

 って答えたら

『そうですか!それは良かった、

 みんな心配してたんですよ!』


『皆さんに、あの子は無事です。

 幸せにしますからって

 伝えて下さい』・・・

そう、君はみんなのアイドルだったんだよね・・・

だから、みんな喜んでくれる反面

もう君に会えない寂しさも分かったから

チョッピリ申し訳ない気持ちもあったんだよ・・・・






もう2度とこんな生活には

戻らせないからね!

これからも宜しく。   torajiroより






アリガト・・・


・・・・Fin・・・・









『運命の出会い』第三章/BOO子への手紙

2014-11-25 11:22:34 | 日記

BOO子への手紙

Dear BOO子

君に、ありがとうを言いたくて手紙を書く事にしたよ

君と暮らし始めてもう4年になるね

長いような短いような4年間だったけど

これからもずーっと、ずーっとよろしくね。






実は、君たちに会いに行ってたあの頃は

僕にとっては人生の中で、プライベートも仕事も

最悪の時期だったんだよ

妻とは、もう心が通わない冷えきった家庭と

リーマンショックの影響で

付き合っていた会社がおかしくなってしまい

仕事は激減、独立したばかりの事務所は

一年も持たずにたたむ事になり

残ったのは借金だけ

もう、何度も自殺した方が

楽になれるかな~なんて考えたりして。

防波堤に通って君たちの写真を必死に撮る事で

現実から逃げる事が出来る唯一の瞬間

そんな時に、君に会って

必死に生きる姿を目の当たりにして

君から生きる勇気を貰ったんだよ。







そして、

いよいよ妻からの離婚届に判を押す事になった時

一人になる寂しさと恐怖を感じながらも

印鑑を押した瞬間

あ~、これでやっと君との約束を守れる!

そう思ったんだ。

その後、直ぐにペットが飼える部屋を探して

ゲージやトイレなどを準備して

君を迎えに行ったよね。

車は奥さんに渡してしまったから

仕事に言っている間に、こっそり駐車場から車を出して

キャリーケースを積んで君のところへ。

でも、君はどうしてもケースに入るのをいやがり

力ずくでと思ったけど、恐怖を与えたくなかったのと

これ迄築いた信頼関係?を壊したくなかったから

その日は諦めたんだ。

2回目は、空気穴を開けたダンボール、

君はすんなり入ったのでふたをして

急いで車を走らせたら、

ダンボールの中で激しく暴れ出したので

この日も断念。

最後は結局、何かに入れる事は諦め、

助手席にそのまま乗せて、連れて帰ったね。

始めはドアに手をかけて外を眺めたりしてたけど

直ぐに落ち着いて

丸くなって、着く迄寝ていたね










部屋着いてからは、直ぐにシャンプー

流石にいやがって暴れたから

この時ばかりは力ずく、

おかげで僕の腕はキズだらけ。

2、3日して落ち着いてから

獣医さんの所へ言って

病気とノミのチェック、

両方ともOKだった時はホッとしたよ。

君は用意したトイレも爪研ぎも

上手に出来たから、

あ~、やっぱり君は飼い猫だったんだ・・・

もう前の飼い主の事は忘れて

今度こそ一緒に幸せになろうねって・・・







続く・・・


『運命の出会い』第二章

2014-09-08 18:41:31 | 日記

この日は、いつもと反対側から
どこで私に気がつくか
試してみました。


いました!


やはり、自販機の前の、
駐車している車の下です。


あ、もう気がついて
駆け寄って来ます!























約束通り、来てくれたのね・・・




もちろん!

一週間が凄く

長く感じたよ!






アタシだって・・・



そろそろ、君の手の事を

話さなきゃね。


この防波堤には
いろんな方が
みんなにご飯をあげに来ます。
その中で
沢山の缶詰とペットボトルの水に、
専用の器まで用意して
彼らに熱心に話しかけながら
ご飯をあげる中年の男性が居ました。






そして、
私とBOO子が
愛(笑い)を語り合っている時に
その方が話しかけて来たのです。

『良く見かけますね。
ブラッシングまでしてるんですか?』


『あ、はい。
手がこんななんで
気になって・・・』

『そうなんですよね、
私も、その子は気がかりです』


『最近、この子
肥ってきてませんか?』

『あはは、他の人もその子に
真っ先にご飯をあげてるようで
そのせいか、だいぶ肥りましたね。』


『ところで、この子の手の事
何かご存知ですか?』

『私も聞いた話ですが、
どうも、車にひかれたらしいですね。
ぶらぶらした手先を
自分で引きちぎって
何日も舐めていたそうです。』


『え?、自分でひきちぎって?』

『そんな大けがを自分で舐めて
治したんですか?』

私にはとても信じられませんでした。

『そう、見てた人の話しだと
そんな事らしいです。』






未だに、私にはその話しを信じられません。

もし本当だとしたら、
ますますBOO子をこのままには
して置けないと・・・

そうまでして
動物の本能とは言え
必死に生きようとして、

そして、

勝手な想像ですが
人が頻繁に来る
落ち着かない筈の
自販機の前で
昼も夜も
飼い主が迎えに来るのを
待っているBOO子を
必ず保護すると心に誓ったのです





何故?

直ぐにでも

連れて帰れないのか?

その事も次回お話します・・・




続く・・・
















『運命の出会い』第一章

2014-09-08 06:01:26 | 日記
初めて会ったあの日以来

防波堤に来る度に

BOO子を探す様になりました。



道路を隔てて

防波堤とは反対側の工場地帯が、

BOO子の住処です。



今日も、無事なようです。









もう少し、近寄ってみます。



目つきは怪訝そうですが

警戒はしていないようです。








不自由な手で、懸命に顔を撫でます。





珍しく、防波堤側に。

工場側と行き来しているようです。


背中越しに覗く白い子は
初めて見る子です





初対面では、警戒するのが普通です。

でも、BOO子に限っては、

逆に近寄ってくる程、人に馴れているようです。







BOO子の様子を見て、

戻って来ました。







白い子を、追ってみました。





何気ない表情です。

ですが、

私には、

その目から

様々な気持ちが感じられて

涙が出そうになります・・・






そして、

BOO子・・・

会う度にご飯や水をあげる以外に

ここで私に出来る事は?








100¥ショップでブラシを購入、

汚れた躯をブラッシングしながら

語りかけます。

『BOOちゃん、もう前の飼い主の事は忘れてくれる?

必ず君を連れて帰るから、

もう少し、辛抱してね』

BOO子の返事は

いつも

『ン~?』

話しかけると

返事は『ニャ~』ではなく

『ン~?』。

時々、猫である事を忘れてしまいます。

ブラシで躯を撫でていると

まるで、

彼女の髪を撫でているような

そんな、錯覚に陥る事が

何度も

ありました・・・・







一週間分の毛玉ボールの完成です!






すっかり綺麗になりました。






いつも使う布も、こんな状態です。







普段なら、

日が暮れると帰り支度を始めるのですが

今日はまだ帰りたくない・・・

そんな気分です。


BOO子も、

もう少し居てくれる?

と、布の上に乗ったまま

動こうとしません









じゃあ、

また来週来るからね。


元気で、

車にだけは気を付けるんだよ!









続く・・・