竹内しげやす 市政チャレンジ日記

新米議員から四期目を向えて市政にチャレンジする奮戦記。
一歩一歩目標に向け前進する日々の行動を日記風に。

令和6年3月定例会 竹内しげやす 一般質問 其の三

2024年05月10日 | 一般質問
令和6年5月10日(木)
お早うございます。

さて今日は、私、竹内しげやすの一般質問の続きを紹介いたします。
令和6年3月定例会  令和6年3月4日(月)

(質問要旨)
1、森林保全と森林環境譲与税の活用について
(1)森林整備計画の概要について

<以上は5月6日に掲載した内容です>

(2)森林の現状について
<以上が5月7日に掲載した内容です>
 
(3)目指すべき森林の姿について
<以上が今回掲載した内容です>

<以下の項目は次回へ続く> 
(4)森林環境譲与税について
(5)森林経営管理事業の進捗状況について
(6)今後の取組みについて

2、市の主なインフラ整備について
(1)都市計画道路大塚金野線について
(2)一般国道247号鹿島バイパス及び中央バイパスについて
ア、4車線化に向けての進捗状況ついて
 イ、中央バイパス4車線化に伴う、市道三谷池田曲がり田1号線について
(3)海岸堤防の高潮対策について
(4)三谷町におけるフラップゲートの整備状況と効果について



(3)目指すべき森林の姿について
森林の有する公益的機能は、地球温暖化防止のみならず、国土の保全や水源の涵養(かんよう)等、国民に広く恩恵を与えるものであり、国内林業の衰退の中、適切な森林の整備等を進めていくことが問題となっています。
現状、森林の管理保全は、その所有者の責任で行うものとなっています。
市内の森林の約88%は民有地となっており、地権者の方が管理されなければまりません。
蒲郡市において林業の衰退は目を覆うものがあります。
このまま放置しておけばCO2を吸収するどころか、老齢化した樹木は、台風などの際に倒木が増えるなど、山地災害の危険性が増してしまいます。
そこで、森林保全における目指す姿を伺います。

答弁) 本市が目指すべき森林の姿につきましては。
森林の整備及び保全に向けて、森林の有する多面的機能を総合的かつ高度に発揮させるため、生物多様性の保全、及び地球温暖化防止に果たす役割、並びに近年の地球温暖化に伴い懸念される集中豪雨の増加等の自然環境の変化、所有者不明森林や整備の行き届いていない森林の存在等の社会情勢の変化に加え、資源の循環利用と合わせ、花粉発生源対策を加速化し、適正な森林施業の実施や森林の保全の確保により、健全な森林資源の維持造成を推進して参りたいと考えております。
具体的には、森林の有する水源涵養(かんよう)、山地災害防止、土壌保全、保健・リクリエーション、生物多様性保全及び木材等生産の各機能を高度に発揮するための適切な森林施業の面的な実施、林道等の路網の整備、保安林制度・治山施設の適切な運用、森林病害虫や野生鳥獣害の被害対策などの森林の保護等に関する取り組みを推進して参りたいと考えております。

蒲郡市が目指すべき森林の姿については、いろいろとご答弁いただきましたが、私としては特に、・山地災害防止機能や・観光交流立市宣言をしている本市としては、観光的に魅力のある自然景観、保健・リクレーション機能、そして、・地球温暖化防止機能を維持増進していたなければならないと考えます。 
そこでこのことについて2点確認したいと思います。
再質問) まずは、・地球温暖化防止に果たす役割について、ゼロカーボンシティ宣言との関連性をどのように認識しているかお尋ねいたします。

答弁) 本市では、令和3年3月2日の市議会3月定例会において、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにするまち「ゼロカーボンシティ」の実現に向け、市民の皆様と一体となって取り組むことを宣言しました。
温室効果ガス排出量の実質ゼロ(カーボンニュートラル)の実現には、CO2の吸収源や貯蔵庫としての森林の重要性等に注目を集めていることから、温室効果ガスの排出削減だけでなく、林業分野におけるCO2の吸収も不可欠であると考えられるため、適正な森林施業の実施や森林の保全の確保により、環境負荷の軽減につながるようにしてまいりたいと考えております。

森林を守り、育てることはカーボンニュートラルの社会、つまり二酸化炭素の排出量と同じ量を吸収することによって、温室効果ガス実質0の実現につながることになるわけですが、
再質問) 蒲郡市の温室効果ガスの排出量と森林が吸収する二酸化炭素の量について現状はどうなっているのか、お答えにくい質問だと思いますが、分かる範囲で結構ですのでお尋ねいたします。

答弁) 本市の温室効果ガスの排出量につきましては、令和2年3月に策定しました蒲郡市地球温暖化対策実行計画において、温室効果ガスの排出量の削減目標を基準年度の平成25年度の62万8,300tから令和12年度(2030年度)に47万800t、26%削減することを目標としております。
環境省が公表している本市の二酸化炭素の排出量は、令和2年度の推計値で、49万5,000tとなっております。
なお、現在、国の削減目標に準じた、より高い削減目標を設定した内容で計画の見直しを進めております。
次に、温室効果ガスの吸収量について、ご説明させていただきます。
林野庁では、適切に手入れされている36~40年生の人工林のスギが、1年間に吸収する二酸化炭素の量は、1ヘクタール当たり、約8.8トンであると算出しております。
本市の人工林の面積は、948haでありますので、単純計算で約8,342tの二酸化炭素が吸収され、削減されるという計算になりますので、森林の適切な整備及び保全を通じて森林による温室効果ガスの吸収量の増加に向けた取り組みを推進してまいりたいと考えております。

樹木の種類や大きさにより二酸化炭素を吸収する量は変わってきますが、単純計算で人工林948haから、年間、約8,342tの二酸化炭素が吸収されている。とのご答弁を頂きました。
これには天然林が入っていません。
天然林は767haほどありますので、なかなか計算するには時間がかかると思いますが、かなりの量のCO2を吸収してくれるものと思います。
改めて森林整備の重要性を認識するわけですが、現在、森林保全については市の人員はどういう状況な
のか? 私が思いますに、森林保全については市の人員を割けていない、専従の職員が一人もいないという状況で、なかなか手をつけられていない現状であるという風に見えてしまいます。ゼロカーボンシティ共同宣言をもした今、従来よりも市として森林保全に力を入れるべき状況になっているという認識を持ち持っているのかを伺います。

答弁) 本市の森林整備に関する事務は、農林水産課の農政担当で、担当係長1名と係1名で行っております。
森林整備や保全に関しては、愛知県に適宜相談し、助言をいただいており、また、愛知県が実施する研修に参加し、知識の習得に努めております。
専従の職員の配置につきましては、今後、森林事業の取組状況を踏まえ、検討してまいりたいと考えております。


繰り返しになりますが、森林の有する公益的機能は、地球温暖化防止のみならず、国土の保全や水源の涵養(かんよう)山地災害防止、土壌保全、保健・リクリエーション、生物多様性保全等、国民に広く恩恵を与えるものであり、国内林業の衰退の中、適切な森林の整備等を進めていくことが問題となっています。
「本市の森林整備に関する事務は、農林水産課の農政担当で、担当係長1名と係1名で行っております。」とのご答弁でしたが、この2名の方は専門でやっているわけではないんですよね、掛持ちなんですよね! イノシシ被害防止対策の時もそうでしたが、やはり林業に熟知した方が必要ではないかと思います! 
是非ご検討を御願い致します。

<蒲郡市の人工林と天然林の分布>

黄緑色が人工林 黄土色が天然林

次回へつづく!






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