O村ライターのたわごと

マニアというには半端な。陸上ライター歴20年の細道。
しかしともかく陸上好きな奥村崇がいろんなお話をしていきます。

サニブラウン選手が出した「20秒34」の話

2015年07月21日 | 陸上



最近、冷製パスタに凝っている
О村ライターです。



長女(高校生)に
「某ファミレスのパスタを食べたいと思えない。家の方がおいしいから」
と言われ、1週間くらい口角が上がりっぱなしでした♪



さてさて、その長女より年下のサニブラウン・アブデル・ハキーム選手が
地球の裏側、コロンビアから、
ビッグニュースを届けてくれました。
世界ユース選手権でウサイン・ボルト選手以来の100m、200m2冠達成です。



とにかく、どんな角度から切り取っても
すごいことだらけなのですが、
プチマニア・О村的には、
200mの優勝タイム「20秒34(-0.4)」に絞って、
このタイムがどれほどのものか、整理してみました。



ジュニア世界記録まで、あと0秒41
ジュニア世界歴代22位
*ジュニア世界記録 19秒93(+1.4) ウサイン・ボルト(ジャマイカ) 2004年4月11日*

アジア記録&日本記録まで、あと0秒31
日本歴代8位
*日本記録 20秒03(+0.6) 末續慎吾(ミズノ) 2003年6月7日・日本選手権* 

ユース世界記録まで、あと0秒21
ユース世界歴代2位
*ユース界記録 20秒13(±) ウサイン・ボルト(ジャマイカ) 2003年7月20日*

ジュニア・アジア記録&ジュニア日本記録まで、あと0秒05
ジュニア・アジア歴代2位、ジュニア日本歴代2位
*ジュニア・アジア記録 20秒29(+0.6) 大前祐介(早大) 2001年6月30日・日本ジュニア選手権*

東京都記録まで、あと0秒05
*東京都記録 20秒29(+0.6) 大前祐介(早大) 2001年6月30日・日本ジュニア選手権*

ユース日本最高記録
*従来の記録はサニブラウン自身が日本選手権で出した20秒56(+1.4)*
*サニブラウン更新以前の記録は……
20秒70(-0.4) 桐生祥秀(洛南高) 2012年10月21日・日本ユース選手権*

日本高校記録
*従来の高校記録 20秒41(+0.5) 桐生祥秀(洛南高) 2013年6月15日・近畿高校*

関東高校記録、東京都高校記録
*従来の記録はサニブラウン自身が日本選手権で出した20秒56(+1.4)*
*サニブラウン更新以前の記録は……
20秒81(+1.2) 大前祐介(本郷高) 2000年10月20日・世界ジュニア選手権準決勝*



サニブラウン選手の自己記録の変遷を振り返りますと、
2013年・21秒85=中学歴代21位
2014年・21秒09=高1歴代1位
今年に入って
5月3日 静岡国際 20秒73(-0.1)=高校歴代4位
5月17日 東京都高校 20秒73(+0.1)
6月26日 日本選手権予選 20秒56(+1.4)=高校歴代2位
6月27日 日本選手権決勝 20秒57(+0.8)
7月18日 世界ユース選手権準決勝 20秒62(-1.7)
7月19日 世界ユース選手権決勝 20秒34(-0.4)


す、すさまじい伸びです。
ボルト選手は16歳11ヶ月で20秒13を出しましたが、
サニブラウン選手は、16歳4ヶ月。
向かい風で20秒34。
2016年シーズンも引き続き「ユース資格者」のサニブラウン選手には、
ボルト選手からユース世界記録を奪うための時間が、1年以上もある。
さらに2018年まで3年余りも、「ジュニア資格者」です。



いろんな記録に接近し、
いろんな記録を更新したわけですが、
サニブラウン選手がいちばん意識していた記録は、
「20秒50」でした。
世界選手権参加標準記録です。



これを超えたので、
3番目の200m代表入りへ、かなり有力となりました。
すでに代表入りが決まっている高瀬選手、藤光選手以外の日本選手権入賞者から、
派遣標準記録「20秒28」をクリアする選手が現れなければ、
日本代表に追加されるでしょう。
規格外の進撃はまだまだ続きそうです。




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