●ゲノム)豪華な身体設計書 | 潰瘍性大腸炎 & クローン病&過敏性腸症候群の改善・完治・根治

潰瘍性大腸炎 & クローン病&過敏性腸症候群の改善・完治・根治

                               ★ 仲間同士の情報交換サイト! ★

遺伝子とDNA、染色体、そして、ゲノム。良く聞く言葉です。1年半前にブログで書いたのですが、覚えてない・・・。

新たな情報を加えて再紹介します。

 

▼ からだを作るための設計書

これは、わたしたちのからだの設計書です。中には、4種類の文字が端から端まで2列にぎっしりと、句読点なしで書かれています。

 

 

▼ 遺伝子

文字には、ところどころほんのわずかですが、規則性があります。そこには、筋肉や赤血球などのタンパク質を作るにあたって必要な情報が書かれています。

このたんぱく質に関する情報は、遺伝子と名づけられています。

本来は、文字のすべてが遺伝に関わる情報なのですが、たんぱく質以外の90%を占める文字が何を意味していたのか皆目わからなかった。このため、タンパク質の部分だけが遺伝に関わると考え、遺伝子と名付けられたと想像します。

 

◎ DNA

巻物には、左図にあたります。はしご左右の柱が巻物の本体枠。A、C、T、Gの4つの文字だけで、からだの設計が書かれているのがわかります。巻物自体は、DNAと呼ばれます。

DNAは、からだの設計図とよく例えられますが、想像するような設計の図は、存在しません。

 

右側の図は、おなじみのDNAです。よじれているのは、こうすることで、柱状がより強固になるためと考えられています。

 

▼ 文字ではなくて物質

DNAの4つの文字は、実は4つの物体を表しています。アデニンのA、グアニンのG,シトシンのC,チミンのTです。

実際には、どれも小さすぎて、光学電子顕微鏡でも見えない。研究者らが想像してきた物体ですが、いずれ、高度な顕微鏡が開発されたら、見えるようになる。

 

 

 

▼ 23巻が2組で合計46巻の豪華な身体設計書

この巻物は、全部で23巻が2組あります。

ひと組は父親から譲り受け、もう一組は母親から譲り受けています。

 

巻物は、遺伝学会では染色体と呼ばれます。巻物は、細胞の真ん中にある核という大きな球体の中にあります。研究者は、巻物を観察したくて、顕微鏡で見ようとしましたが、見えない。染め出しの技術で染めたら見えるようになったことから、巻物に染色体と名付けました。

 

巻物染色体は、伸ばせば長いものは20cm、短いものは5cmぐらいか。

 

◎ 全23巻の番号と長さ。最後の第23巻には特殊で、X編とY編があります。

 

 

▼ 目の色

全巻のうち第1巻から第23巻は、父方、母方、構成は同じです。

例えば、目の色を決める遺伝子は、第15巻と大19巻のそれぞれの位置にあります。そこに位置するふたつの遺伝子は、ひとつは性質が強く出るように、、もうひとつは弱く出るようになっています。他にも何かの要因が働くかと思いますが、強く出たほうの色になる。

白人だと、両親は青い目だったのに、5人のうちのひとりだけが、祖母と同じ緑だったということが起きるのは、目の色を決める遺伝子に祖母の情報が含まれていたためということになる。

 

▼ 世継ぎは、男児か女児かを決定する父由来の第23巻

最後の第23巻は、父由来は長さ3cmで、母由来は1cmと長さが異なります。古くは、どちらも同じ長さだったのが、何百万年たったら、なぜか母方は短くなっていた。

父由来の第23巻は、実は2巻に分かれています。XとYに。これは、世継ぎのさいに、男児女児どちらになるかの決め手となります。

一方、母由来の第23巻も2編に分かれていますが。。こちらは、Xがふたつで、Yはありません。

 

なお、遺伝について研究している世界では、それぞれの組は、「ゲノム」と呼ばれています。ゲノムとは、ドイツ語で遺伝情報を意味しています。

 

▼ まとめ:

わたしたちのからだの設計書は、父由来の遺伝情報ゲノムセットと、母由来の遺伝情報ゲノムセットの2組からなっている。

ふたつのゲノムセットは、23巻から成り立っていて、おのおの巻物の中には、わたしたちのからだを作る設計に関する情報が、4種類の文字で句読点なし、行替えなしでつづられている。もちろん、これは、目の色とか、足の長さといった題目名なしで。

難解な書だが、幸い、たんぱく質に関する遺伝子という部分だけは、コンピュータを駆使し解読に成功している。

ほかの部分は、世界中の研究者らが解読に挑戦してきたが、いまだして、なにをあらわしているのかとんとわからない。

なかには、がらくたに過ぎないと、けしからんことをいう学者もいるが、いずれは、遺伝子によりまさる重要な情報があることが発見される。