●難病:根源太郎4)昭和/平成/令和 | 潰瘍性大腸炎 & クローン病&過敏性腸症候群の改善・完治・根治

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▼ アメリカの大学
1979年。アメリカに留学していて、「入門 文章の書き方」のクラスを受講していました。
わたしたち生徒は、先生に連れられて、大学内の図書館へ行きました。図書館の使い方を学ぶためです。

当時はまだインターネットが普及していない時代で、調べ物は、図書館でしかありませんでした。学生にとっては当たり前でしたが、各分野のトップレベルの研究者にとっても図書館は、重要な情報の源だったのです。

研究論文、特許は、世界レベルで発表や申請が行われています。もしも、一分一秒でも発表や申請が遅れれば、アメリカは、取り返しのつかない後れを取ってしまう。なので、大学の図書館は、24時間オープンしなければいけない。そう法律で定められていた。

小さな大学でも、図書館は充実していました。大きな大学だと、学部ごとに図書館がありました。物理学、生物学、社会科学、医学、もちろん文学というように。
歴史学の図書館でさえ7階建てで、文学ならば、日本の国立中央図書館なみでした。

 

◎ 図書館内の学習用机コーナー

 



▼ 日本では知られていなかった食品添加物のデータ
雑誌コーナーには、政治、心理学、生物、スポーツ、その他、数えきれないほどの雑誌が、初刊当時から保管されていました。

わたしたちのその日の宿題は、興味のある雑誌記事を探して、それについてレポートを書くことでした。
初めて見る英語の雑誌にわくわくし。たまたま手に取った雑誌に「日本の食品添加物」という記事があるのを目にし、それについて読むことにしました。

そこの書かれていたのは、日本は、世界で最も大量の食品添加物を消費している。日本人が一生の間に食べる食品添加物は、体重の60%に値する。

信じられませんでした。我が国 日本が、そんな不名誉なことになっているわけがない。誇大に書かれた記事だとも思いました。でも、その記事は世界的にも有名な研究雑誌の一部で、どのデータを使ったのかも、多数記されていました。日本人が知らない日本の現実が、アメリカで公開されていた。

 

◎ 科学系の雑誌の一部



▼ 昭和時代
そのとき、子ども時代のことが思い出されました。
わたしが小学生のころです。駄菓子屋というものがありました。畳6畳もない小さなお店には、10円玉ひとつで買えるような小さな駄菓子が、所狭しに売り物の台の上では並び、壁にも隙間がないぐらいにぶらさがっていました。

どのお菓子も、赤、黄色、だいだい、緑というように着色料がたっぷり入っていて、子どもたちには大人気でした。保存料や甘味料もごっそり入っていましたが、誰もそんなこと気にしていなかった。

もちろん、親は、それが健康にとって良くないということを全く知りませんでした。そもそも、そんなお菓子をそこで売っているということも知らなかったと思います。なにせ子どもたちは、買ったらすぐに食べてしまったから。

高校生の頃のお弁当には、冷凍食品が毎日、入っていました。母の子ども時代のお弁当と言えば、おにぎりに梅干し、たくわんぐらいしかなかった。でも、我が子の同級生のお弁当には、なにやら豪華なおかずがたくさん入っているらしい。お弁当箱に何を詰めて良いのか不安になった母は、冷凍食品に頼るようになっていました。
考えてみれば、なんで母は、わたしにお弁当を作らせなかったのでしょう。子供は勉強、母親は弁当作りという日本の伝統が、あったのか?

▼ 平成時代
1990年代、わたしは、ふたりの子どもを育てていました。
肉にも魚にも、野菜や豆にも、食品添加物がくまなく入っていました。イネや麦、野菜は、農薬で育てられていた。わたしは、なにを子どもたちに食べさせたら良いのかわからず、買い物をするたびに不安でした。

オータニックの店がありましたが、どれもこれも高価で、毎日、買うことは無理でした。実際、そこで買い物をしていたのは、生活が豊かだと思える高齢者ばかりでした。
子どもたちを連れてどれを買おうか迷っていたら、ひとりの高齢の女性がこう話しかけてくれました。
「本当は、こういうのは、若い人たちこそが食べるはずなのに」と、申し訳なさそうに。
そんな店も、価格を抑えることができなかったことから、いつのまにか消えてしまいました。

▼ 令和時代
今、バンクーバーの食品店で働いていますが、農薬、化学肥料、食品添加物の量は、日本もカナダもアメリカも、競争をしあっているようにすさまじい。
一方、安全を目指す人たちに支えられた食品も増えています。なかには、添加剤がない食品しか食べられなくなってしまったお客さんたちもいる。消化器官に炎症が出てしまったためです。

職場食品スーパーのレジで働いているとわかります。健康的な食品を買っているお客さんは、年配でも顔色が良く、生きているというエネルギーがある。添加物がたくさん入っている食品が多いお客さんは、顔色が悪く、体温が低そうで、低エネルギーです。

ジャックフードばかりの若者は、今は元気だけれど、いずれは、不健康なからだになっていくことが予告されていて、知らせてあげたくなるけれど、理解できないだろうな・・・。

みなさん、健康は食から。できる限り安全なものを食べる。難病から離れていくための第一歩です。