のろのろと更新していますが、この日は旅人たちがそれぞれ帰国する日です。
私だけが格安飛行機会社LEVELのあれこれでもう3泊の延長となりましたが、それも事前にわかっていたことなので、インターコンチネンタルバスセロナに抜かりなく予約を入れておりました。
本当はもっと適当なホテルに予約を入れていたのですが、熊夫さんが一人旅は危ないからちゃんとしたところに泊まりなさいとまっとうなことを言い変更しました。
朝あわただしく荷造りし、みんなスーツケースを持って出発。
チョコレートは重い。
それをインターコンチのフロントで預けて、バラバラに観光に出発します。
前日にフロントに電話して、宿泊しない友達の分も荷物預かってもらっていい?と確認してました。
さすがになんも言わんで持ってったらびっくりされてしまうかもしれないからな。
さて、このスクショは何かというと、Google先生に目的地までの経路を出してもらっているのです。
そしてなぜスクショしているかと言うと、私がグーグルマップと永遠に理解しあえないので、ちょっと目を離すとすぐに画面を切り替えられてしまうからなのです。
はーイライラする(学ぼうとしていない私に否があるのは承知なのだけどさ。。。
一人で地下鉄に乗り、一人でカサビセンスに行こうとしています。
これは通りがかったなんでもない家。
オシャレ建築があちこちにある。
グーグルマップをぐるぐる回しながら、やって来ましたカサビセンス。
カサビセンスは2017年から公開しているガウディの最初期の作品です。
お金持ちの人が若くて血気盛んなガウディに依頼して作ってもらった豪邸です。
もうバルセロナも3回目だからあんま観るもんないなーとか思ってましたが、色々増えていますね。
前日別行動していた旅友が行って、良かったよーと言ってたので、よっと来ました。
オフシーズン平日の午前中なので、特にネット予約とかしなくてもすんなりチケットを入り口で買って入れましたが、ハイシーズンはネットで時間指定チケットを買った方が安心と思います。
音声ガイドはオンラインで聞けますので、イヤホンを忘れずに。
タイルの柄とかかわいい。
今は住宅街の他の家がぎゅうぎゅうの中にあるので、引きの画像が撮れません。
庭側。
ここも狭い。
狭いけどきれいに整えられています。
暗くて見えにくいですが、ちょろちょろ水の出ている噴水が御簾と御簾の間にあり、水音がさわやかです。
蜘蛛の巣に雨が落ちる意匠。
どのディテールもガウディのデザイン。
庭にはガウディ縁の植物が選ばれて植えられています。
門にはおなじみの棕櫚。
同じ建材の連続体を多用することで、建築費用を節約しているそうです(音声ガイド
右側のランダムなオレンジのタイルがガウディの当初のデザイン。
真ん中から左が後に建て増しされた部分で、タイルのオレンジがリズムただしく連続になっていると思います。
同じデザインのタイルを貼ることもできたでしょうけど、わざとこっからは違うのよ、とわかりやすくなっているそうです。
ふーん。
いざ中へ。
床から壁から天井まで、もうびっしりなんかのデザインが。
みっちりぎっしり。
とても素敵ですが、住んだら頭がおかしくなりそうです。
ここ玄関。
ダイニングの壁。
絵は住んでた人の趣味ですね。
これも修復されてきれいになっています。
天井が。
わあああああああ!ってなる。
出窓のほんの隙にも余白はない。
こちらはジェントルメンのタバコ部屋。
ダイニングの隣にある隙間スペース。
美しい。
美の暴力。
特に何の話題もない人と気まずいたばこタイムになったとしても、ここの窓ガラスがさあ。。。と話を振ることができますね。
二階です。
二階のべッドルームはみっちみちで、三部屋が三角の廊下でわかれています。
狭小住宅みたい。
狭くないのに。
バスルーム。
一見さわやかだけど天井が気が抜けない。
おトイレ。
トイレが独立タイプだと安心する。
こちら、夫婦のメインベッドルームなのですが、部屋のど真ん中に壁はないけどパキッと境界線があります。
こっち側が妻、こっち側が夫、と明確に色付けされており壁画も違うし天井も違う意匠になっています。
でも壁がないの。
なんでそんな風にわけたのかな。
小学生とかが隣の席の子に「ここが境界線!こっから先に来ないで!」とか言って机に定規を置くような物でしょうか。
夫婦仲が良いのか悪いのかよくわからんな。
眺めてたらあの世に行きそうな天井。
こちらは先ほどの紳士タバコルームの真上。
淑女のティールームだそうです。
飛び出たバルコニーなのですが、外からは中の様子がわからないように木が組んであります。
三階。
元々はメイドさんたちの部屋だそうですが、今は展示室になっています。
プロジェクターで説明ビデオが流れていたりします。
これは有名人の自宅の模型が並べられているところ。
常設展なのかどうかわかりませんが、興味深い。
ワーグナーんち。
ワーグナーっぽさがあふれすぎている。
こちらはカサビセンスができた当時から今までの変遷模型。
昔はかなり大きな区画の土地を使っていたのがわかります。
謎の離宮や、何から何を守っているのかわからない門がありますね。
ぐるりと例の棕櫚の鉄柵で囲われていたそうです。
今はだいたいこんな感じに残ってます。
途中廃墟っぽくなっていたこともあり、色々と不自然になっている部分もありますが(階段とかは修復の時にオリジナルをあきらめてモダンにしてある)直して公開までしてくれて感謝です。
ええもん見た。
こちら屋上。
完全に周りの建物に埋まってますが、屋根のデザインもかわいいです。
血気盛んな若ガウディがあれもこれもと詰め込んだ全力を感じます。
ガウディはいつも全力だな。
帰りには地下のお土産売り場で色々眺め、せっかくなのでポストカードを買うなどしました。
さて、お昼は再び旅人が結成して最後の昼飯と言うことにしているので、待ち合わせ場所に向かって勢いよく踏みだし、そして迷子です。
早くグーグルマップと和解せよ。
知らん教会で一休みしています。
立派だな、知らん教会。
途中本屋を見つけて寄り道。
家計簿とな。
中はスペイン語。
バルセロナは小さな本屋が結構残ってて安心します。
うちの近所はチェーン以外の本屋全滅しましたからね。
マジメにオープン前に到着し、席を確保できました。
Taktika Berri
C/ de València, 169, L'Eixample, 08011 Barcelona, Spain
という、地元の人が来て楽しむピンチョスのお店。
はるちゃんよくこんなローカルのお店見つけて来たな。
美味しいピンチョスをバーカウンターから勇気をもってもらってきて、食べ終わったら刺さってた串の数で清算するというシステム。
「勇気をもって」というのは、出来上がったピンチョスが続々と運ばれてきて、「欲しい人~」と言う感じで早い者勝ちなので、当然常連さんは欲しい物がわかってて先に取るし、おそらくバーテンさんもどの人がどの辺を取るかわかってる感じの皿回し。
我々は突然湧いて出てきた外国人観光客なので、一番に来たのに壁に向かう席に通されたのでなかなか欲しい物が取れない。
しかし美味しいよ。
私はおなかを壊しているのであまりモリモリ食べられませんし、またしても粛々とコーラを飲んでいます。
無念が過ぎる。
食べ終わったらはるちゃんは家族を連れて空港に颯爽と走り去りました。
またねー。