一級船舶免許にステップアップ! | 『空に焦がれて』

まだまだ寒い日が続きますね・・。

 

昨年暮れから百里方面は外来機で祭がちょいちょいありましたが、仕事の関係でなかなか足も運べず。たまに向かう羽田も寒くて参りますね。飛行機撮影は基本アウトドアのアクティビティなんで、そんなことでぶーたれてたら成立しないんですが、、、寒いものは寒い!

 

■1級船舶までの経緯

引きこもって何をしてるのかと言えば、先日1級船舶操縦士免許を取得してきました。

 

2級は既に持っていて、それのステップアップと言う事で。

2級はアメリカから帰国し、日本で飛べる環境探しをしていた頃に半ば絶望し、ちょうど取ろうとしていた友人と一緒に取ったのでした。飛行機が駄目なら船かな、同じシップだし。程度の考えでw。

 

飛行機の免許に有効期限はありませんが、船舶免許は5年の期限が。

「いやぁ、持ってたんですけど失効しちゃって」はめちゃめちゃよく聞きますね。せっかく取ったので失効させてはもったいない、と昨年更新講習を受けに行った訳です。

 

で、更新講習を担当した免許団体の好々爺が言う訳です。

「ステップアップ、難しくないですよ。学科が数問ですよ」、と。

 

2級取得後、日本でも飛べるようになり船に乗る機会もめっきり無くなりましたが、免許の話題で面倒なのは、

「へー、船舶免許もあるんだ!1級?」

ですね・・。

 

ダイビングやってると言うと「何mまで潜るの?」、飛行機操縦すると言うと「どの辺まで行けるの?」と、そのベクトル量に関する質問が多いんですが、なぜか船舶免許の話は「1級か、それ以外か」を問われることが多いです(当社調べ)。

 

都度都度、「いや、違いは沿岸からの距離で、東京湾は〜」と当初は説明を試みたものの、段々面倒に。

とかいいつつ、やっぱ一級の方が響きはいいので、暇を持て余していたのもあって一級を目指すことに。

 

更新時に実施した身体検査も1年間は有効みたいなので、コストセーブも出来そうだし(これが大きな勘違い?だったのですが・・・)

 

■試験に向けて

学科だけなので、独学で。

海図の問題は初めての体験でしたけど、Youtubeの堀越学園なんかを見ながらお勉強。

 

 

 

 

慣れれば飛行機のNavLog作りや、学科問題よりは全然簡単な気がしてきました。速度・距離・時間・方位・流され具合(風or潮流)と要素は同じなのに、なんで飛行機の方はあんなにややこしかったのか・・・。おそらくフライトコンピューター(航空計算尺)作業がいけてなかったのかな?w

 

■試験申請、と想定外の事が!

更新講習からダラダラと時間を掛けてしまい、だいたい7割くらいの出来栄えになってきたところで試験の予約。ケツを切らないとどうも身が入らないので。

 

会場のキャパの問題か、実技との兼ね合いか試験申請の前に予約が必要です。私は東京都大田区にしました。

 

私「半年前に更新したので身体検査は免除ですよね?」

受付「いえ、更新と新規取得は基準が違うので再度必要です」

 

えぇ!?うそーん!?

コストも試験手数料だけだと思って始めたのに更にコストかかるんかい!今更引き下がれんやん!

ってか、操縦に必要だから基準がある訳で、それが更新と新規で違うってどゆこと!?基準としては更新<新規って事な訳?訳分からん・・・。

 

■試験当日、結局ざっくりだよ身体検査

大田区の試験場は住所が「水門内」と書いてあるのでどんなところやねんと思ってましたが、思ってた以上に水門の中でした・・・Wow!! プレハブの2階が試験会場です。

 

 

ぶっちゃけ身体検査と言ってもなばかりで、呼ばれた時の反応で聴力を、座席の移動で身体の異常有無を判断すると言うもの。スクールによっては事前に医者行って取ってこい、と言うところもありますが、とても大枚払ってお医者様の手を煩わす内容ではありません。

 

試験官「えー、加えて色覚検査として夜間灯火の色が識別出来るかを確認します」

 

との事前案内。そうか。まぁ、これは確かに更新の際にはやってなかったから、そう言う意味では検査内容違う、、、、と思いきや。

 

試験官「ただし、2級保持者は2級取得時実施しているので色覚検査は免除とします!」

 

なんなんだよ、それは・・・。完全に更新時の検査とやること一緒じゃないか!!!どうなってるんだこの制度は・・・。

 

怒りに打ち震えながらも、無事に学科試験合格に至ったのでした。

 

■取得して思うこと

資格マニアと言われるとなんだか釈然としないものの、必要と興味で色々な資格を取得してきました。

取れば取るほどこの国の資格試験ってなんなんだろうなと思うことは多いです。実務に関係の無い無意味な問題と、その過去問の丸暗記(それで取れるならありがたいんですが)。

 

資格そのものもそうですが、資格試験を委任されてる団体もクソなのが多いですね。

無線協会は国家試験と言う名前にあぐらをかいて試験官がとかく居丈高で試験も気分が悪かったのを思い出します。

 

小型船舶操縦士免許は一般財団法人日本海洋レジャー安全・振興協会が担っている様です。

更新講習や試験、事務受付の感じはとても良いのですが、残念な点が一つ。学科試験合格して免許申請する際には合格証書が必要なんですけど、窓口ピックアップ(関東は横浜オンリー)か着払い宅配便なんですね。

 

いやいや、わざわざ紙取りに横浜まで行かんやろう、大体の人が発送して貰うんじゃなかろうか。

その発送手段が宅配便着払いオンリーってどんなスタンスやねん。試験手数料に郵送料乗せておけばええやん、と、この点がとても残念ですね。

 

残念具合で言うと試験の申請書をまず郵送で返信用封筒を郵送して入手して進めないといけない、なんとも紙ばかりのやり取りが多いのはどの資格も同じでしょうか。

 

船舶免許もコロナの影響で取得者が一時的に増えたとは言え、全体としては縮小傾向の様です。

いつまでも免許制度にあぐらをかいて殿様商売してると、立ち行かなくなるよ、と思うのでした。

 

とか言いつつ、次は特殊船舶免許取得を画策する私なのでしたw