昨年12月にCELPIP(セルピップ)という、カナダで永住権に申請するのに必要な英語試験を受けたので、

 

CELPIPってどんな試験?

どうしてIELTS(アイエルツ)ではなくCELPIPにしたのか

テスト対策どうしたか

当日の感想

 

などなど記録していこうと思います。

 

 CELPIPってどんな試験?

 

正式名称Canadian English Language Proficiency Index Programの略で、カナダ英語技能指数計測テストとでも訳したらいいのでしょうか。最近日本でも受けられるようになったようです。(詳しくはCELPIP公式サイト参照)

 

その名の通りカナダ英語に特化しているので、試験内容やアクセントもカナダです。試験会場で一人一台ずつPCの前に座り、スピーキングも含む四技能を2時間40分くらいの試験で測ります(休憩は無し。)各セクションの結果はレベル1から12で表示されます。レベル12が最高ですが、正答率が低い問題を1問だけ間違えても12はでます。

 

カナダで永住権に応募するには英語で不自由なくコミュニケーションを取りながら生活できるということを証明しないといけないので(もちろん応募する移民トラックによって異なりますが)そのためにCELPIPまたはIELTSを受けて一定以上の成績を出して結果を申請書類の一部として送ります。

 

結果は2年間有効なので、永住権応募に向けた準備の最初の段階に受けておくといいかもしれないと思います。

 

 どうしてIELTSではなくCELPIPにしたのか

 

一番大きな理由は自分が完全PCのテスト形式に慣れていたから。北米の教育機関に出願する時に必要なTOEFLibtやGREを過去に受けたことがあり、これらのテストもCELPIPと同様、全部の試験工程がパソコン一台で終わる。ヨーロッパ留学経験者はだいたいIELTSを受けていることが多いので、IELTSの方がいいかもしれません。私はIELTSは今までに受けたことがないので避けました。

 

二つ目に大きな理由はスピーキングセクションの違い。IELTSは生身の試験官との英語面接なので、他のセクションが終わってから少し時間があいて、一人ひとり待ってから面接になると聞いたので、「とにかく試験全工程を早く終わらせて早く帰りたい、緊張したままの待ち時間苦手というせっかちな性分からCELPIPにしました。

 

一般論としては、PCのマイクに話しかけてスピーキングの回答を録音するCELPIPよりも、人と対面して会話する方が自然だということで、IELTSの方がスピーキングセクションは簡単だと言われています。が、私の場合、日本にいたときの英検の二次試験で試験官と自分との相性によって点数が多少上下する感覚を味わった経験があるので、PC相手に話す方が予測できないバリアブルが少ない気がしています。

 

あとはCELPIPの利点

- ライティング時に自動スペルチェックが機能するのでタイプミスした時に直しやすい(IELTSにはスペルチェック機能がない)

- リスニングでは北米英語のアクセントしか出ない(IELTSはいろんなアクセントで出題される)

- 受ける母数が絶対少ないから会場が密になりにくそう(想像ですが)

- IELTSより若干受験料が安い(30ドルくらい)

 

逆にIELTSを受けるときの利点は、

- 無料での試験対策教材が手に入りやすい(受験者数がCELPIPより圧倒的に多いため)

- カナダ国外の人に英語技能を伝えるときに分かってもらいやすい(世界的により普及したテストなので)

 

があるかなと。ゆうて日系企業の採用面接する方の大半には英検とTOEICしかピンとこないかと思いますが...(小声de体験談)

 

 CELPIPテスト対策どうしたか

 

テストを予約するとCELPIPの公式サイトから無料のテスト二回分と、いくつかベーシックな試験対策オンライン教材がもらえるので、活用しましょう。無料ウェビナーの録画がYouTubeにあるのでそれも見て全体像をつかみます。

 

無料テストを日を開けて二回受けてみて、絶対必要なレベルを超えるだろうなというセクションがあったらそこはもう対策しなくていいです。私の場合はスピーキングだけが心配だったので、追加でスピーキング対策の教材を買いました。(月に一度くらい教材半額セールの日があるのでそのタイミングで買うとお得です。)

 

私も含め、英語を日常的に話す環境で育ったわけではない方はスピーキングで苦戦するケースが多いかと思います。実際の受験者の回答と、その回答に与えられたレベルが表示、解説されているオンライン教材(たしか有料の過去問)がCELPIP公式サイトで売られているのでそれでレベル別の回答を聴き比べて、「どんな内容を話しているか」よりは「どのくらいの速さでどのくらいの内容を時間内に詰め込んで話しているか」だけ真似するといいかと思います。私はレベル9を取らないといけなかったので、レベル7-8の回答とレベル10-12の回答を聴き比べて「話すスピードのがゆっくり と 理由もなく間があく のがダメらしいと感じたので、とにかく早いスピードで時間めいっぱい話し続けることを心掛けて練習しました。(練習しつづけると話す内容などは適当に思いつくようになるので)

 

リスニングのメモの取り方など、セクションごとに正解率を高めるコツがあるのですが、教材から学んで地道に練習しつづけたら掴めると思うので、とにかく公式サイトから自分に必要な対策教材だけを見極めて選んで、ちゃんと数週間、数か月かけてすこしずつ勉強するのが大事かと思いました。

 

 当日の感想

 

実は受験当日、会場に向かう10分前に同居人が簡易キットでコロナ陽性が出てしまい、パニック爆発状態でテスト会社のカスタマーサポートに電話して指示を仰ぐという事態に。「本人が陰性で無症状ならパスポート持って予定通り会場に向かってください!リスケも払い戻しもできないので!」とのことでN95マスクして会場に向かい、1人だけずっとマスク着用のままテスト受けました。(試験予約した時点でのウェブサイトには全員マスク着用義務とあったのですが実際会場に行くと「マスクは選択制ですがつけたまま会場入ると試験終わるまで外せませんよ?本当にほんとにいいんですか?」と念を押され、さすが北米基準だな~ゆるいわ、と思った記憶。)メモ用紙が全然足りなかったんだけど手上げてても試験官の人ぜんぜん受験者のこと見てなくて焦った記憶もある。みんな緩かった。

 

数日後に自分も発症するんだろうなと予感させるほのかな体の不調はあったので、もうどうにでもなれと思いながら無事に受けてきました。(その日は自分がリーディングの最後の方何を読んででいるのか全くわかってなかったけどとりあえず回答は埋めた感じ。)受験から4日後に試験結果が出て、無事に全セクション基準はクリアしていたのでほっとしました。

 

ちなみにIELTSもCELPIPも試験結果が出るまでにかかる時間は変わらないらしいです。どちらも4-5日後とか。

 

終わりに

 

一夜漬けしないで着実に準備しつづけたら、当日踏んだり蹴ったりでも、いつかは結果は出ます。大丈夫ほかの数多の学力試験の方がきっと難しいです。