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母も父もお世話になった。
何回、ここで泣いただろう。
何回、ここで笑っただろう。
何回、ここで支えられただらう。
この扉をくぐるのは最後。
この扉を、はじめて開いた日の事は忘れない。
若い母は利用者の中で完全に浮いた存在だった。
誰よりも若かった。
でも誰よりも進行が早かった。
そして次に父がお世話になった。
父もかなり若い方だ。
自分の親世代くらいの人たちとの生活。
いろいろ、あっただろうな。
退所の日を迎えた。
母は容態悪化して入院のために、
父は再婚のために、
二回の退居手続きを経験した私。
どちらも、こちらのグループホームへの感謝の気持ちは変わらない。
ありがたい、本当にありがたくて、頭が自然と下がる。
介護施設での事件をニュースで知る度に胸が痛くなる。
ニュースの事件は稀なケースではないと思う。氷山の一角に過ぎない。
母と父がお世話になった施設が素晴らしかったのだ、と痛感する。
私もいらいろ下見や見学に行ったし、驚く光景も目にした。
だからニュースの内容にはさほど驚かない。
ただ、ただ、施設スタッフの方々へ「感謝の気持ち」が込み上げてくる。
スタッフの方は全員が本当にすばらしかった。言葉に尽くせないほどの感謝。
若年性認知症になった母は旅立った。
その母より先にボケていた父は、新生活を幸せに過ごしている。
そして驚くことに父はもうボケていない。
人生、何が起こるか分からない。
父の退居の日。
私はこのグループホームの扉の前で感慨にふけっている。
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