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猫とウサギと釣りのブログ

ウサギの親子に育てられた先代猫を引き継ぎ、ロップイヤーの親子と同居するキジシロ猫の兄妹の日常と、筆者の趣味の釣りに関するブログです。(主に釣り、自動車関連の記事もあり)

 
Category: 釣り   Tags: マルイカ  ケンサキイカ  釣り  三崎港  サビキ  北条湾  アジ  ムツ  ウミタナゴ  青魚  

【三崎港・北条湾】サビキ釣りが不調の原因であるマルイカをサビキ釣りでGET!(2024年4月28日)

こんにちは。

前回の釣行でムツっ子の釣果を確認出来、いよいよ本格的なサビキ釣りのシーズンイン間近だな…と心を躍らせていました。

アジが釣れ…ムツも来た…

週を追うごとに少しずつ様々な魚達が北条湾内へ入って来ていることを実感しています。

今シーズンは小魚達の活性が上がってもイマイチ後が続かず、全体的にまだ群れの数が少ないということも感じております。

小魚達が釣れ出すタイミングは、例年より早かったのですが、数釣りが非常に難しい状況です。

前回の釣行記事で、この辺は詳しくお話しさせて頂いておりますが、カタクチイワシ以降新たに釣れ出した小魚達は、去年の春~夏以降に産まれ暖かい海流など海の中の状況でたまたま北条湾という場所に辿り着いた群れで、北条湾は小魚のエサとなるプランクトンが豊富な上、湾内も流れがほとんどなく小魚達が成長するにはもってこいの餌場で、流れ着いた大半の群れは一定期間は北条湾を主な餌場として居付きます。

そして、これから北条湾の餌場の特徴などを集まった小魚達が学び、梅雨の時期辺りまでには北条湾内での各魚達の動きが定まってきます。

動きが定まると言いますのは、今集まって来ている小魚達は、北条湾という餌場に初めてやって来た群れで辿り着いた時点で、エサが豊富であることは分かっていますが、どういう危険が潜んでいるのかまでは分かっていません。

自分達(小魚達)がいつ、どういうタイミングであれば安定して食事に有り付けるのか…これが定まってくるとサビキ釣りでどんな時間帯に釣りをすれば釣れるのかが分かります。

小魚達にしてみれば、まずは天敵であるフィッシュイーターがいつどのタイミングで北条湾内に入って来るのか…どういったフィッシュイーターがいるのか…当然、海鳥達も敵になるわけですが、その海鳥達が飛来する場所なのか…

最終的には、小魚達の動きが安定してくると、ほぼ毎年同じような行動パターンで落ち着くことが多いのですが、小魚達がこういったことを探っている今の段階では、いつどのタイミングが釣りをする上で最適なのかは分かりません。

小魚達にとっては、根魚であるカサゴやメバルも敵です。

回遊性の青物や、北条湾は深部に川が流れ込んでいますが、汽水域を得意とするシーバスなども敵になります。

イカの類も当然敵です。

そして、何より城ケ島に生息地があるウミウも敵になりますし、カモメやトンビも敵になります。

小魚達はこういったことを、まさに今学習中なんですが、小魚達がお勉強をしている間であっても、フィッシュイーターなどの敵は待ってはくれません。

小魚達ばかりではなく、フィッシュイーター達も海鳥達も自分達が厳しい自然界を生き抜いていかなくてはなりませんので、情け容赦はありません。

2024/4/13の釣行は、カタクチイワシの群れが北条湾を離れ三週目の釣行で、何も小魚がおらず新たに入って来る小魚を待っている状況だったので、普段私は未明から明け方に掛けて釣りをすることが多いのですが、魚がいないことが分かっていながらバカ面をこいて毎回同じ時間に釣りをしても意味がないので、夕マヅメを中心に日の入りの前後1時間程度釣りをしてみました。

そして、この日今年初のアジが釣れ、翌週の釣りの時間は普段私が釣りを良くする時間帯の、未明から明け方に釣りをし、この日も前週同様にアジの釣果を確認出来ました。

両釣行ともアジの釣果は確認出来たものの、群れの数は少なく数釣りはまだ厳しい印象を受けると同時に、小魚の群れが集まっていうることをフィッシュイーター達にも認知されていないということも感じました。

この両釣行では釣りをしていて、魚の釣れ方に極端な違和感を感じることもなく、視覚的にフィッシュイーターがいることを感じることもありませんでした。

純粋に群れの数が少なく数が釣れなかっただけ…ということになりますので、前回の釣行から更に一週間経ったこの日の釣行は、「そろそろ群れの数がそれなりに増えていてもおかしくない…」冒頭の心躍る状況で釣りに行きました。

この日は潮の動きに合わせて、未明の午前2時頃から釣りを始めました。

GW二日目、気温も高く風もない…潮の動きも悪くなく、この日こそ釣り人がかなりいるのではないか…そう思って釣りに行きましたが、意外にも釣り人は少なく釣り座も車の駐車スペースも余裕がありました。



改めて釣れない釣り場として認知されてしまったんだな…と少々寂しさを感じました。

釣りを始めて約1時間、アタリの「ア」の字もなく、ベタ凪の北条湾に魚の気配を感じることはなく、非常に静かな時間が流れていました。

予想とは裏腹に、まだ小魚の群れがそれほど北条湾内に入って来ていないのかな…

そんなことを考えながら釣りを続け、アタリも無いのでサビキ仕掛けのタナを少し落として釣りをしてみることにしました。

アジの釣果が確認出来てからの釣行で、ポストやブログ内でサビキ仕掛けのタナを落として釣りを…というフレーズが良く出てくると思います。

これは、今今釣れている小魚がアジだからなんです。

仮定の話ですが、仮にこういう表面的にはフィッシュイーターの気配はなく、静かな状況だけど、潮の動き的には魚の活性が上がってもおかしくない…だけど、アタリは皆無…

表面的にはフィッシュイーターの気配はないけど、実は地味にフィッシュイーターがいた…

こういった場合、同じ青魚でもイワシ、サバは上方向(表層)に逃げます(集まる)が、アジは水深の深い方へ逃げるんです。

元々平時でも、イワシ、サバが回遊している一階層下の層にいるのがアジです。

こういうことから、サビキ仕掛けのタナを落としたのですが、落とした途端にネンブツダイがヒットします。



ちなみに、ネンブツダイが北条湾へ戻って来るタイミングも、今シーズンは早いと思います。

上記のアジの話同様に、ネンブツダイも危険を察知すると下方向へ逃げます。

前回、前々回の釣行時に数は少なくともアジの釣果が確認出来ており、この日突然アジの群れが全て北条湾から出て行った…ということは考えにくく、仮にアジがいなかったとしてもネンブツダイが釣れており、サビキ釣りで釣ることが出来る小魚の群れがいることは確かです。

そして、この日の北条湾の静けさは違和感バリバリでした。

極端に魚の気配がない…

以前ブログでお話ししましたが、私が6歳から釣りを始めて身に付いた第六感的な感覚なので、いつも上手くご説明出来ないのですが、単に魚の活性が低くて魚の気配を感じない時とは全く異なり、まるで北条湾内の魚全てが身を隠し何かを伺い自らの気配を消しているような感じで、非常に違和感を感じ、不自然な静けさなんです。



ポストにもありますが、大事なことがネンブツダイが掛かっていたサビキ仕掛けの針の位置。

そもそも、サビキ仕掛けのタナを通常より落として釣りをしており、そのタナを落としたサビキ仕掛けでも更に下の方の針にネンブツダイは掛かっていたということは、ネンブツダイの群れは相当深いタナに集まっているということです。

ネンブツダイが掛かっていた針の位置で直感的にイカがいるな…ということが分かりました。

イカは忍者のように身を潜め、且つ気配を消し獲物を待ち受け、獲物が近付いて来ると一気に襲い掛かり、獲物の至近距離で瞬間的に足を開き獲物を抱きかかえるように掴みます。

ネンブツダイが深い層にいたということは、ネンブツダイが何がしかの危険を感じている証で、逆に危険を感じると表層方面へ逃げるイワシ、サバがこの日いたとすれば表層付近でイカがアタック※をしますので、海面にイカがアタックをした時に波や波紋が出来ることで、フィッシュイーターであるイカがいることは分かります。

※海面付近に追い込み逃げ場を無くすため

しかし、この日は危険を感じると水深の深い層へ逃げるアジ、ネンブツダイがいたと思われ、イカがアタックしても表面的には何も変化は現れませんので、全く分かりません。

先ほどのポスト内では断言はしておりませんが、この時点で私は完全にイカがいると確信しており、家内にはイカが出ていくまで釣りにならん…と話してあったので、ライブ配信をご覧頂きますと、椅子に座りマヅメ時に家内が舟を漕いでいます。※

※舟を漕ぐ=居眠りをしてゆらゆら揺れること。

家内が船を漕ぐ前にまさかの出来事が起こりました。

サビキ仕掛けを付けた竿に、明らかにネンブツダイ…というアタリがありました。

私も家内も「あぁぁ…念仏か…針を外すのが面倒だな…」くらいで竿を上げると…

ん??

なんだ??

なぜ重い??

今ではパワハラとか言われそうですが、家内にはスパルタで釣りを教えたのですが、知らず知らずのうちにだいぶ釣りが上手くなったんだな…と実感しましたが、ナント!サビキ仕掛けに掛かったネンブツダイをイカが襲い、そのままイカごと釣り上げました。



ポスト内の動画で、ネンブツダイの肩の辺りがかじられているのがお分かり頂けると思いますが、イカには一切釣り針は掛かっていません。

イカは非常に神経質で、少しでも違和感を感じると足で掴んでいた獲物をすぐに離してしまいます。

また、イカは獲物を掴んで自分(イカ)が安全だと思っているテリトリーまで獲物を運んでから食べる習性があり、掴んだ獲物が自分(イカ)の思うように持って行くことが出来ないと獲物を離してしまいます。

餌木のように針がたくさん付いていて、強引に針に掛ける釣り方は別として、ヤエンなどのエサ釣りでイカを釣る場合はそれなりの経験を積まないと、アタリはあるけど中々釣り上げられない…という意外と釣るのが難しいターゲットがイカなんです。

手前味噌で恐縮ですが、今年の釣り始めの釣行時に60cmオーバーの歳なしのクロダイなど、サビキで散々有り得ない大物を釣ってきましたが、サビキでイカを釣ったのは初めてです。



イカの種類はマルイカケンサキイカ)ですが、このサイズのイカが北条湾内に入っていては、サビキ釣りは壊滅的でイカの群れが出て行ってくれなければ釣りになりません。

ちなみに、この日も餌木でイカを狙っているであろう釣り人の方が数名いらっしゃいましたが、釣れている様子はなく実際に釣っている姿も見ませんでした。

この日は実際にネンブツダイをかじってイカが釣れており、確実にイカの類が北条湾内にいて小魚達を襲っていたことは疑いようがなく間違いありません。

北条湾岸壁は、足場も良く常夜灯などもあり明るいので釣りがし易いです。

こういうことからルアーや餌木でフィッシュイーター達を狙って釣りをされる方が多いのですが、1年中誰かがルアーや餌木で釣りをしているわけで、北条湾内に入って来るフィッシュイーターはかなりスレています。

トドメは釣りがし易い常夜灯や岸壁の近くを私道が通っています。

音や人間の気配を感じ易く、これもフィッシュイーターを狙う上では弊害になります。

前回の釣行記事でも書きましたが、私はサビキ釣りで釣った魚を活餌に泳がせ釣り…のスタイルです。

サビキ釣りで釣る小魚は豊富な北条湾内にいるプランクトンを求めてやって来ます。

プランクトンの活動が活発になるという点で、海面に届く常夜灯の光は有効であり北条湾の環境はサビキ釣りに於いては優位に働くことが多々あります。

そして、そのサビキ釣りで釣った小魚…つまりフィッシュイーター達が狙っている小魚をエサ(活餌)にして、フィッシュイーターを釣るスタイルなので北条湾でフィッシュイーターを狙い釣りをしています。

ルアーや餌木での釣りは、同じフィッシュイーターを狙っていても、フィッシュイーターを釣るまでのプロセスが全く異なり、フィッシュイーターはプランクトンを食べに来ているわけではないので、私の釣りのスタイルでは優位に働くことが、ルアーや餌木での釣りでは弊害になってしまうんです。

この日の釣行時の状況であれば、北条湾以外の釣り場にも小魚、イカの類はいると思われ、家内がマルイカを釣った時は潮の動きはバッチリでした。

イカの活性が高く、活発に小魚にアタックしていたと思われ、上記でお話ししたような弊害がある北条湾で釣りをするより、イカ狙いの餌木での釣りであれば、むしろ北条湾は避けた方が釣果に結び付くと思います。

北条湾で餌木やルアーで釣りをして、ターゲットが絶対に釣れないとは申し上げませんが、この日のように活性高くイカがアタックしている状況で、北条湾で餌木やルアーで釣りをしている人を見掛けると「花暮岸壁の方が…」などと、いつも思ってしまいます。

花暮岸壁も街灯はありますが、その光りが海面に届いている場所は極僅かで、北条湾内にいるフィッシュイーターとでは警戒のレベルはかなり低くなると思われます。

三崎港周辺や城ケ島内の各釣り場も同様です。

日中は別としましても、暗い時間帯にルアーや餌木で釣りをされるのであれば、北条湾は最後の砦くらいが宜しいかと思います。

概ねイカの類の群れは、陽が昇り始めると北条湾内から出て行くことが多いです。

しかし、この日は違いました。



ほぼほぼ日の出の時刻までイカの群れは北条湾内におり、ようやく魚達に動きが出てきたのがほぼ日の出の時刻でした。

突然、竿が折れるのではないかという強烈なアタリがあります。



続いてメバルです。



そして待ちに待ったアジもきます。



ムツっ子もヒット。



ウミタナゴやメバルは、イカに捕食されることはほとんどありませんが、やはりウミタナゴもメバルもイカが捕食者であることは認識しており、北条湾内に入って来ていたイカの数にもよりますが、どんなフィッシュイーターでもあの狭い北条湾内にいれば各魚の動きは鈍くなります。

ウミタナゴから始まりましたが、1匹釣れたらまるで何かのしがらみから解き放たれたように一気にサビキ釣りで魚が釣れ出しました。

最初のウミタナゴが釣れた時点で、北条湾内からイカは出て行ったと思われますが、潮の動きはイカが出て行った後はフェードアウトするように動きが鈍くなるタイミングでした。

アジもムツっ子も後が続かず、結果として1匹ずつしか釣れませんでしたが、これは潮の動きと、未だ数が少ないことによるものだと思われます。

ダメ元で日の出後1時間程度粘ろうと思っていたのですが、今の時期ならではの漁業関係者の方々によるヒジキを干す作業が始まったので、作業の邪魔になることもありこの日はその時点で納竿としました。

この日の釣果はこんな感じになりました。

2024年4月28日 北条湾釣行 釣果


マメアジ、ムツっ子が大漁…をイメージしておりましたが、何ともイメージとは掛け離れた釣果です。w

こちらはこの日釣れた魚種です。

2024年4月28日 北条湾釣行 釣れた魚種


ご説明は不要かと思いますが、一番上がウミタナゴ、その下がマルイカケンサキイカ)、一番下の左側がアジ(マアジ)、一番下の右側がムツっ子(ムツ)です。

ウミタナゴなんですが、釣った時はそこまで細かく見ていなかったので気付きませんでしたが、自宅へ帰り改めて見たところ輸卵管※からウミタナゴの子が地味に飛び出しており、今にも産まれそうな状態でした。

※輸卵管=この袋のようなものの中にウミタナゴは卵を産み孵化させ、卵ではなくある程度育った子供を産みます。



今にも産まれそうなウミタナゴの子供に気付いた時は、何だか申し訳ないことをした気持ちでいっぱいになってしまいました。

こちらは比較写真で、右側が前々回の釣行時に釣れたウミタナゴから出てきたウミタナゴの子で、左がこの日釣れたウミタナゴから出てきたウミタナゴの子です。

ウミタナゴの子の比較写真


大きさもさることながら、写真左側のこの日釣れたウミタナゴの子は、目やヒレ、鱗、エラなどの口周り、まんまウミタナゴで精巧に出来たウミタナゴのミニチュアのようでした。

こういったウミタナゴの子然り、この日釣れたマメアジなどもその年、その年で魚の動きは変わりますが、居付く期間が長いとこれから初秋頃まで北条湾で成長していきます。

今10cm程度のアジの子供が、秋頃には20cmを越えるまでに成長する個体もいます。

自分の子供…とまでは言いませんが、みんな一生懸命生きていて、その成長を実感出来ることも、毎週バカの一つ覚えのように同じ場所に行って、同じ釣りをする私からすると楽しみの一つではあります。

ウミタナゴの子に続き、余談なんですが私の父親はなぜかイカ釣りが大好きで、晩年は釣りというとイカしか釣りませんでした。

私はそこまでイカに拘りはなく、過去にイカ釣りをしていたこともありますが、現在は率先してイカを釣ることはありません。

魚市場に出入りする仕事をしていたり、自らが釣りをしてイカと関わるというより、違う形でイカと関わることが多かったのですが、イカが釣れた…となると、やはり真っ先に思い浮かぶのがイカソーメンかと思います。

透き通ったイカソーメンを作るのであれば、イカを生かして持ち帰ることが大前提となります。

イカは神経質な上にストレスを感じると身が白くなってしまいます。

当然のことながら、絶命する時には相当なストレスが掛かりますので、釣りであろうがスーパーで売っているイカであろうが身が白いのが当たり前です。

中々釣りで釣ったイカを生かして持ち帰り、透き通ったイカソーメンを作る…というのは生きているイカを手際良く捌かなければならず、捌く技術などもある程度必要ですので難しいものがありますが、脇の知識としてイカの鮮度を見分ける上で役立つことが以下のポストです。



ポスト内の説明がそのままなんですが、この色素細胞の活動はイカが絶命してもしばらく続きます。※

※イカ自体が死ぬことと細胞が死滅するのにはタイムラグがあるためです。

スーパーで売っているイカが、この状態で売られていることはまず有り得ませんが、魚市場などの朝一などで売られているイカは、近海物も多くその日の朝(朝一の前夜)に獲ったばかりのものも売られています。

市場…という場所や、中卸の業者風の人に言われると、何でも新鮮に見えてしまいがちですが、本当に新鮮かどうかは上記のポストなども一つの参考になると思いますし、イカは特に鮮度を大事にしますので前夜に獲ったイカを漁船内の水槽で競りに掛ける直前まで生かしておいたりします。

朝一なども例外ではなく、朝一が始まる直前まで生かしておき、そのまま店頭に並べることもあります。

生きたイカをそのまま売っている場合もありますし、生きていれば鮮度に問題は全くないのは言うまでもありませんが、並べて売っているものを見る時は意識して見てみて下さい。

朝一などでイカを買って持ち帰る場合も、釣ったイカを持ち帰る場合も同じですが、イカは直に氷を当てたり氷水に浸すと先ほどのポスト内の色素細胞が死滅してしまい、色落ちという現象が起こりイカの身が変色し硬くなってしまいます。

せっかく鮮度の良いイカを手に入れたのであれば、出来るだけ鮮度を保った状態で召し上がるために、サイズはイカの大きさに合ったもので結構ですので、ビニール袋を最低でも二重にし、その中にイカを入れビニール袋ごと氷水などで冷やすのがベストです。

保冷剤や氷そのものをビニール袋に付けるのではなく、水でワンクッション置くようなイメージで、氷でキンキンに冷やした水(出来れば海水)にイカを入れたビニール袋を浸すような冷やし方が一番無難な冷やし方です。

また、生のイカ…という点でアニサキスをイメージする方もいらっしゃるかもしれませんが、イカにアニサキスが感染した場合は皮と身の間にいることが多いです。

アニサキスは元々海洋哺乳類の腸管に寄生します。

魚などがアニサキスに感染した場合は、基本的には腸を始めとした内臓に寄生し、宿主が絶命すると筋肉に移ります。

そもそもアニサキスは自ら泳いで宿主を探し、アニサキス側が宿主を選ぶことが出来ません。

アニサキスはクジラなどの海洋哺乳類の腸の中で成虫になり、卵を産みクジラなどの糞と一緒に卵が海中に放出されます。

海に放出されたアニサキスの卵はひたすら海中を漂い、やがて魚などに食べられ孵化し、所謂一般的に目にするアニサキスの幼虫になります。

アニサキスに感染した魚などを、別の魚が食べアニサキスに感染する…この流れを繰り返し、最終宿主であるクジラやイルカなどの海洋哺乳類の腸を目指して旅をします。

イルカやクジラの糞と一緒に卵で出されるなら、出ないでずっとイルカやクジラの腸にいりゃ良いじゃねぇか…純粋にそう思うのですが、自然界の法則上そういうわけにもいかないんだと思います。

先ほど、アニサキスは自ら宿主を選べない…と申し上げましたが、アニサキスにとってイカは出来れば出会いたくない宿主なんです。

先述しました通り、アニサキスは腸などの内臓に寄生しますが、イカはダイオウイカでもない限り、同じ大きさでも魚に比べ内臓全体が小さく、むしろ墨袋などの方が大きくアニサキスの居場所がないんです。

仮に強引にイカの腸にアニサキスが寄生し、イカの腸が詰まってしまえば宿主が死んでしまいます。

アニサキスも宿主が死んでしまえば、自らも死ぬ可能性が高くなってしまいます。

故、アニサキスがイカに寄生した場合は、内臓ではない部位にいることが多く、視覚的に分かり易いです。

念のためアニサキスのお話しをさせて頂きましたが、この日釣れたサイズのイカなどがアニサキスに感染している魚を捕食することはほとんどありません。

実際にこの日釣れたマルイカもネンブツダイを襲っています。

他にも襲える小魚として、マメアジやムツっ子です。

そもそもプランクトンを必死に食べるサイズの魚を襲っていますので、アニサキスが入り込む余地はないと言って過言ではありません。

気を付けなければいけないイカは、むしろ成体のイカです。

釣りでもそうなんですが、実はスーパーなどで売っている外洋で獲れたイカの類はある程度注意した方が無難です。

アニサキスに関しましては、以下の記事にまとめてありますので、宜しければご一読下さい。

釣った魚とアニサキスについて

そして、我が家の兄妹猫の朝食ですが、ウミタナゴと1匹ずつ釣れたアジとムツを焼いてあげました。



予定では、マメアジとムツっ子で朝食を作るはずだったのですが、今回もウミタナゴがメインとなってしまいました。



兄妹猫の夕食はウミタナゴのみを焼いてあげました。



子持ちでないウミタナゴは、兄猫の反応もイマイチなんですが、子持ちだとガツガツ食べてくれ、むしろこの日の夕食時などは横取りを画策したり、シンクの三角コーナーのウミタナゴの頭と皮の匂いを嗅ぎ付け「まだウミタナゴの匂いがするぞ…」と執拗に催促する感じでした。



ウミタナゴはカマスの身に似ており、少々水っぽく淡泊なので味気ない感じなんですが、さすがに出産直前となりますと、かなり爆食いをしますので、ウミタナゴなりに脂感があるのですが、どうやらそれが良いみたいです。

何れにせよ、釣って来た魚をガツガツ食べてくれると、飼い主的には釣って来た甲斐があります。

そして、人間用の魚料理ですが、こればかりは猫には食べさせることが出来ないので、否が応でも人間が食べなければなりませんが、家内はイカを初めて釣り家内のリクエストでもあったので、酒の肴程度ですがお刺身にしました。

マルイカ(ケンサキイカ)の刺身

マルイカ(ケンサキイカ)の刺身

マルイカ(ケンサキイカ)の刺身


率直に申し上げて、この日の釣行後出た言葉が「参ったな…」です。

アジ、ムツ、この日は外道ではありますがネンブツダイも釣れました。

全体的に各魚が北条湾に集まり始めている証で、今後のことを考えれば良い傾向なんですが、実はイカの類はネンブツダイも結構好んで食べるんです。

同じサビキ釣りの外道で、トウゴロウイワシも釣れる時期がありますが、トウゴロウイワシとネンブツダイですと圧倒的にネンブツダイの方がかじられます。

そして、人間的に見ますと意外なことが、ムツよりもネンブツダイの方がかじられるんです。

捕らえ易さなどもありますし、一概には言えませんが、イカからすると何かムツよりネンブツダイを捕らえる方がメリットがあるんだと思いますが、アジは元々イカの大好物ですし、そこにきて帰って来て欲しくないウルトラマンのネンブツダイが帰って来てしまいました。

せっかく、サビキ釣りで狙える小魚達が集まり始めているのに、釣りに行けども行けどもイカのお蔭で釣れない釣りが続くのか…と思うと、溜息しか出ません。

カタクチイワシが北条湾から離れ、釣れない釣りが続き、ようやくアジの釣果が確認出来て、さぁ!これから!という時にイカ…

青物などの大型のフィッシュイーターが北条湾に入って来てくれると、やはり小魚達は釣りにくいのですが、イカがいる時ほど静まり返ることはなく、大型のフィッシュイーターが離れたところを回遊している時は小魚が釣れたりします。

イカは一度活性が上がりアタックを始めると、ほとんどその場から動きません。

これが一番厄介で、こうなるとイカがいなくなるまでサビキ釣りでは魚が釣れないということになります。

大型のフィッシュイーターが入って来てくれれば、イカは捕食する側から捕食される側になりますので、すぐにいなくなります。

小魚達がもっと集まることももちろんですが、大型のフィッシュイーターが出現することを切に願うばかりです。

GW後半戦は出来れば2回くらい釣りに出掛けられればと思っています。

また、ご報告させて頂きます。

2024年4月28日午前5時半頃の北条湾岸壁周辺の様子
2024年4月28日午前5時半頃の花暮岸壁周辺の様子

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本ブログの著者について

Koichi Otsuka

Author:Koichi Otsuka
犬派なのに猫とウサギと住んでいる、釣りと酒をこよなく愛する50代のオッサン。釣り歴は小学1年生(6歳)から40数年…■神奈川県内を中心に陸釣りに奮闘中。■釣行先は気分によって変わります、予めご了承下さい。■元自動車整備士ということもあり、極稀に車の記事が突然掲載されることがあります。■釣り専用Twitterアカウントにて、釣行時のリアルタイムな情報を配信しております。■釣行時、ツイキャスよりライブ配信もしております。詳細は【釣行時のライブ配信につきまして】をご覧下さい。

釣り歴が長いこともあり、今まで渓流、川、湖、そして海、ルアー、フライ等々あらゆる釣りを経験し、原点回帰とでも言いましょうか、最近は生まれて初めて魚を釣ったサビキ釣りにハマっております。一周回って更に深く掘り下げて釣りを楽しんでおります。本ブログは基本的にビギナーの方でも分かり易く書いているつもりです。そのため、余計な注釈や説明があり文章全体が長い構成になってしまうことを予めご了承下さい。

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サビキに掛かったネンブツダイにマルイカ

【番外編】サビキ釣りで釣った魚をエサにアカエイ 北条湾では死にエサや活餌でも活餌が弱ってくるとエイの格好の餌食になります。

青魚(アジ・サバ・イワシ)、毒魚、頻繁に釣れる外道扱いの魚種は掲載しておりません。
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