実践編に行く前に、前回までの基礎編の注意点で補足がございます。
神仏に御祈願を毎度するのは良しとしても、改善や進展があったにも関わらず報告漏れ、成就した際のお礼参り、いわゆる願解きが出来ていない事です。
人としての礼節に欠ける行為であり、蓄積するにつれ 自らが作る障碍となります。
神仏に御祈願をお取次ぎする私のような者でさえ、願主のその後の動向を心配し、ふと気にしています。なんとなく是か非かの雰囲気は伝わりますが、やはりその方自らの言葉で伺いたいものです。
祈願する対象の神仏、またそのご眷属には その後の状況は判るにしても、
何かしらの報告はあって然りです。この願掛けばかりの状態で、
一つ一つ解いていない状況は、次の祈願の際の足枷になりえます。
ぜひ、神仏にご祈願された後は、以下の点にご注意ください。
1. 叶えば感謝の意を表し、少しでも進展していれば その報告をし、
さらに速やかに成就するようにと願う。
2. 叶っていない段階であれば、自身に抜け落ちた部分がないか再確認する。
3. あまりにも不相応な願いではないか、現状では多くを望まず、
その手前の内容で 段階を踏み一歩ずつ達成するよう図る。
この お礼参り、願解きは 過去に遡ってやるべき行為といえます。
本来これは、目上の方への対応と同様に、一般常識、礼儀でありますから、言われてするのではなく、自発的に行いましょう。人に頼み事をされた時を想像し、失礼のないように心掛けましょう。 守護者やご眷属様からの 当たり前の事に気づく為の学び、ご指導となる前に気づくことが幸いです。