Jリーグ開幕!toto反省と広島VS川崎について | 理屈屋与太のサッカー指導ブログ

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プレイヤーとして中学校から大学まで学生サッカーを経験。
指導者としては成人前にライセンスを習得し時間やお金があればと嘆きつつ中学校で指導中。
サッカーに関係ありそうな書籍は片っ端から読み、理屈で理解し、実際にプレイし経験を活かして文章にするブログです。

こんばんは。与太です。
ついに待ちに待ったJリーグ開幕です。今季は注目カードが開幕に多く組まれたこともあって観戦に行かれた方も多かったのではないでしょうか。

私は自宅のテレビで広島VS川崎を観戦していました。今日はtotoの結果を振り返りつつ、この試合について書いていきたいと思います。まずはtotoの結果ですが…

なんと3勝5敗。

酷い結果になってしまいました。無難に組んだつもりが、開幕戦の難しさに対応出来ていませんでしたね。
特に、アウェイの名古屋を当てて置きながら安パイと思っていた横浜MやFC東京を外しているあたりが象徴的ですね。

私は毎試合、『地雷枠』として番狂わせ対応のチェックをいくつか入れるのですが、今節に限ってはもう少しそちらに振るべきでした。
毎年1試合しかない開幕戦の予想を学習するのは難しいですが、情報発信者として肝に銘じておきます。


さてここからは広島VS川崎について書いていきましょう。
まず、最初に謝らせてください。川崎サポーターとして、贔屓チームを信じた予想を出来ず申し訳ありませんでした!
totoを買っていてこんなに悔しいことはありません。
同じ外すでも贔屓の勝ちに賭けていれば諦めもつくというものです。

愚痴はこの辺にして内容です。
まず一言。ナイスゲームでした。お互いにペースを譲らない、自分のリズムでぶつかり合う観ていて気持ちのいい試合でした。
ボールを保持していたのは川崎でしたが、これはポゼッション志向のスタイルによるもので、広島が明らかに押されているような展開ではなかったように思います。
1試合を通して明らかに流れが傾いたのは広島の連続コーナーキックくらいで、お互いに攻守の入れ替えが早い互角の展開でした。
現に結果を見ても後半39分に生まれた決勝点が唯一のゴールでした。

勝敗を分けたのは天候・監督の采配・ラストパスの精度でしょう。

広島の森保監督は「我々は挑戦者だ」と口にし、チームを引き締めて試合に臨みました。
選手個々のコンディションも良好で、既に2試合の公式戦を戦っていた選手に疲労の色も無く、むしろ試合勘がしっかりしている分いい入りだったと思います。

しかし「挑戦者だ」と言っていた割に森保監督の采配は王者の戦いそのもので、実に保守的なものでした。
スタメンには先の公式戦と同じメンバーが並び、途中交代も予定通りといった内容。
確かに途中交代で投入された浅野・清水・ウタカの3人はいずれも川崎に怖さを与えるに十分な選手達です。
ただ、今日の特殊なコンディションを見ればもう少し柔軟な対応があっても良かったように感じます。

今日の試合は開始時刻にはかなりの雨が降っており、ピッチは非常にスリッピーな状態でした。
両チーム高い技術の選手が揃っているとはいえ、普段からグラウンダーのパス回しを基本戦術としている川崎に有利なコンディションだったと思います。
今日出場した両チームの選手28人の中で、最も今日のピッチに合っていなかったのは右サイドで出場したミキッチです。ドリブル突破は鳴りを潜め、精度を欠いたクロスボールは何度も流れていきました。
森保監督は過密日程を見て、ミキッチ・清水・柏の3人で回すことになる負担の大きな両サイドの疲労を分散させるべく、試合前にはほぼ柏と清水の交代を決めていたのだと思います。実際観ていて、この試合のことだけを考えるのであれば柏に交代の必要性は感じられませんでした。
この日程を考慮した交代こそが木を見ず森を見た王者の采配そのものであり、挑戦者としてこの1試合を勝ち取る執念に賭けていたのではないかと思います。もし早い段階でミキッチを諦めていたらあと数回はチャンスが増えていたはずです。他にもホームでの開幕戦で勝ちに行くのであれば途中で茶島に変えて浅野を投入し、寿人と2トップを組ませるという選択もあったはずです。


対して川崎視点で見れば、今年の開幕戦はかなり勝負に出ていたと思います。
風間監督は強烈なポゼッション志向からいかにも挑戦的な監督という印象を受けますが、新加入選手の起用に関してはかなり保守的です。
有力なブラジル人や新加入選手がいてもスタメンで使うのには数試合の期間を置きます。
ですが今年の開幕戦ではスタメンに狩野・奈良・ソンリョンの3人、途中から投入した森本も含めれば4人の新加入選手を起用しています。
これは風間監督にしては非常に珍しいことです。
中でも注目は狩野の起用です。多くのメディアで開幕スタメンは中野という予想だった左サイド。狩野が極めて好調であるという情報があったわけでもないですし、連携に対する要求が高い川崎で開幕戦の中盤に新加入選手というのはかなりの冒険だったはずです。
これは私の推測ですが、風間監督は中野を途中から投入する為に狩野をスタメン起用したのではないかと考えています。
今日のピッチコンディションではピッチは滑りやすく、ディフェンスの負担は大きくなりがちです。その中でチーム屈指のドリブラーである中野を途中から投入することで広島を崩すというのが風間監督のゲームプランだったのではないでしょうか。
この推測の正否はどうあれ、結果として中野の突破からのクロスが決勝アシストとなったのは風間監督の勲章です。
また、中野の投入をゲームの状況で何度かタイミングをずらした柔軟な対応も見事でした。

以上が私の分析です。

少し長くなってしまったので、両チームの今季展望については次回書きたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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