【柏崎刈羽原発】エネ庁長官が花角知事に面会 再稼働に

向けて政府の方針を説明 知事は「地震で県民に不安感」《新潟》

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資源エネルギー庁の長官が花角知事を訪ね、柏崎刈羽原発の再稼働

を推進する政府方針に対し理解を求めました。 花角知事は「能登

半島地震をきっかけに県民に不安感が広がっている」として慎重

な姿勢で応えました。 21日、県庁を訪ねたのは資源エネルギー庁

の村瀬佳史長官です。 政府のエネルギー政策をになう立場として、

花角知事に、柏崎刈羽原発6・7号機の再稼働の必要性を説明しました。 

【資源エネルギー庁 村瀬佳史長官】 

「原子力発電所の再稼働が複数進んでいる西日本エリアと比較して

東日本エリアの電力需給は厳しい状況が続いています。東日本全体

の電力需給構造の強靭化に向けて柏崎刈羽原子力発電所の再稼働が

非常に重要です」 政府は、脱炭素社会の実現や電力の安定供給の

ため、二酸化炭素を排出しない原発の再稼働を進める方針です。

 柏崎刈羽原発をめぐっては原子力規制委員会の事実上の運転禁止

命令が去年12月に解除され、焦点は“地元同意”に移っています。

 そのような中で、資源エネルギー庁のトップが直接花角知事と面会・・・。

 能登半島地震をうけ、避難計画の改善や強化に取り組んでいく

ことなどを説明し政府方針への理解を求めました。花角知事は・・・。 

【花角英世知事】 「1月の能登半島地震をひとつのきっかけとして

県民に不安感が広がっている万が一の場合の避難の安全の確保。

こうしたものを材料に再稼働にかかわる議論を今後深めていきたい。

県民がどのようにこの問題を受け止めていくか丁寧に見極めたい」

 知事の慎重な姿勢に面会後の村瀬長官は・・・。 

【資源エネルギー庁 村瀬佳史長官】 「能登半島の災害の教訓を

踏まえたしっかりと避難計画、緊急時対応これを整えていかなければ

いけない。急いで対応したい。きょうがある意味出発点」 

21日は柏崎市と刈羽村にも資源エネルギー庁の幹部が訪れ、再稼働

への理解を求めています。

最終更新:

TeNYテレビ新潟

 

 

 

 

 

 

21日午前、資源エネルギー庁の村瀬長官が新潟県の花角知事に

柏崎刈羽原発の再稼働を要請したのに続き、午後には柏崎市と

刈羽村のトップの元に資源エネルギー庁の幹部が訪れ村瀬長官

と同様の要請をしました。

 

 

 

 

桜井市長と山田調整官

 

 


 

 

柏崎刈羽再稼働への「理解」いま求められても 国は勝手、冷める地元

有料記事

井上充昌 戸松康雄

写真・図版

東京電力柏崎刈羽原発=2023年6月18日、新潟県柏崎市、刈羽村

 

東京電力柏崎刈羽原発新潟県)の再稼働に向け、斎藤健経済

産業相が花角英世知事ら立地自治体の3首長と電話で協議し、

理解を求めたことが、19日明らかになった。もともと、問題が

後を絶たない東電への不信感が強いところに、能登半島地震

発生し、安全な運転や避難に不安が高まっている地元からすれば、

「まさか」のタイミング。関係者の間に冷ややかな受け止めが

広がった。(井上充昌、戸松康雄)