令和6年の吉兆

富士山

 西暦2024年、和暦令和6年が滑りだした。その途端、能登半島付近で地震が発生した。震度7程度と大きい。元旦の午後4時10分ごろである。正月番組を流していたテレビ各局は、すべて地震報道に切り替わり、それが夜9時まで続いたのである。

 大津波警報が出され、避難指示が大々的に行われた。次第に暮れ行く現地。建物の倒壊も多数発生しているであろうことが、次第に闇に隠れていった。そして、火災の発生、停電。

 平成28年の熊本地震を思い出した。本震のあと余震が来ると思われていたものが、余震のほうが大きく、これを本震とし、1回目のものを前震とすることが定義されたのである。

 熊本地震は4月と気候的には恵まれていたため、過ごしやすかったが、能登の正月は厳しい寒さであろう。被災者の方々には、心からお見舞いを申し上げる次第である。

 新しい年には災害が起きるであろうという不吉な予言が流されていた。私はまさかと無視していたが、いきなりの災害の発生である。これだけなのか、まだ続くのか分からないが、不吉な新年の滑り出しである。

 しかし、その夜の初夢は富士山に登る夢だった。特に一富士二鷹三茄子を意識していたわけではないが、朝起きて見ると、ああ富士の夢だったと気付いたのである。これは吉兆ではないか。

 私は今年の運勢をこれに賭ける。令和6年は私にとっては、開かれた良い歳になるのであろうと思う。            

令和6年1月2日