生薬とは?② | 癒しと元気ブログ 東洋医学ってこんなに面白い!

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こんにちは~!

 

前回の続きです。

 

前述したように生薬は自然由来のものですが、その辺に生えている葉っぱをそのまま使うのではありません。

 

(昔からの民間療法では庭に生えているドクダミをそのまま煎じて飲んでましたが・・・)

 

この日本で使われる以上、生薬には日本薬局方規定による様々な試験が課せられます。

 

久しぶりに開いた日本薬局方でザッと見ても、以下の面倒くさい試験を突破しなくてはなりません。

 

・生薬の確認試験

 

・乾燥減量、灰分、酸不溶性灰分など

 

・定量法、純度試験

 

などですかね。(実際はまだまだあります)

 

「薬草だと思ったら、見かけが似ているただの葉っぱだった~」なんてことがないように確認試験をし、たとえ本物の薬草だとしても有効成分が全然入ってないハズレだった~」なんてことがないように純度試験や定量試験をするのですね。ニコニコ

 

ですから、日本の生薬メーカーが扱っている生薬は薬局方の基準を満たしているので、産地がどこであれ安全です。

 

(中国からネットで生薬を直接買うなんてことは、何が入っているかわからないのでお勧めしません。あせる

 

まあ、これは生薬が「物質」として科学的に安全ということなんですけどね。

 

古代中国の医家達は、生薬の組み合わせという「使い方」によって安全を図ってきたわけです。

 

例えば、半夏という生薬は痰湿を乾かすのに重要な生薬なのですが、刺激性が半端ないです。

 

学生のころの生薬実習で半夏を口に含んだことがあるのですが、舌が痺れるというかピリピリするというか・・・

 

刺激性が半端なかったです!あせる

 

普通なら「こんなピリピリするもの飲めんわ!!!」となりますが、半夏の燥湿作用は惜しい・・・

 

ということで、古代の医家達は半夏に生姜を合わせると刺激性が緩和されるのを発見し、以来半夏は生姜と一緒に用いられることが多くなりました。

 

あとは甘草ですかね。

 

甘草は多くの処方に配合されていますが、それは甘草の持つ調和薬性のためです。

 

それにより、性質の異なる薬物を調和させたり、薬物の毒性を軽減してくれます。

 

クセの強い人が多い職場にいる穏やかな人・・・みたいなイメージですかね。

 

その人がいないと職場がギスギスするように、各処方から甘草が抜けたらエライことになりますね~

 

今回の結論は、日本で流通している生薬は安全、使い方次第でより安全ということです。

 

またまた長くなってしまったので続きます。

 

 

 

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