カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「鮫言」大沢在昌

2024年05月19日 21時56分59秒 | 本 / BOOKS

22歳で作家デビューした大沢在昌のエッセイ集。
名古屋出身で慶応大学に進んだが遊び過ぎて中退。
中学2年生でハードボイルド作家になると決めていたため。
作家に作家業に邁進する。

38歳の時(1994年)に発行された「陽の当たるオヤジ」で、
カッコいいおっさんとタダのおっさんのちがいを書き綴っている。
当時は40歳近くとなればおっさんであった。
たしかに40歳くらいからおっさん化する人が多いけど。

この鮫言は2015年発行で、陽の当たるオヤジに載っていない
エッセイ集である。
大沢在昌と言えば新宿鮫であり、鮫島=大沢である。
鮫島の言葉なのかと思ったのだが、
大沢の言葉であった、

小説が映画やTVドラマなどになる事が多いが、
大沢氏の言葉でかなりスッキリした事がある。

小説は作者一人の物(視点は一つ)であるが、
映画は監督を始め裏方や役者たちの物である。
原作者の意図したキャラクターにならない事もあるし、
言いたい事が変わってしまう事もある。

また原作料をもらっているので原作と違った作品となっても仕方ない。
興行は宣伝にはなるから成功した方がいいけれど。

この辺は東野圭吾も原作と映画やドラマが違っても仕方ないと書いていたけど、
作者一人の物か複数(多数)の物かと大沢氏が書いてくれたので、
なるほどと納得したのだった。

「陽の当たるオヤジ」もそうだけど、
バブルな時代を知っていれば共感はしなくても納得はできる。
共感できないのは私が女性である事と遊び人ではなかった事が、
大きな理由である。


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