こんにちわ。
山田です。
先日放送されたワイドナショーという番組の中で取り上げられた話題の一つに、漫画「美味しんぼ」で、福島第1原発を訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出す描写について各所から「風評被害や偏見を助長する」と非難が相次いでいる件がありました。
この件で、ダウンタウンの松本人志は、作品にとって作者は神のような存在。外野がその内容を批判することは、神への冒涜と同じという持論を展開しました。
自身が監督として映画をつくり、外野から注文があった経験を踏まえての意見なのかもしれませんね。
また、岩城滉一は、この時期に福島を舞台設定とすることに配慮が欠けていると指摘しました。
こちらは、被害にあう人々の心情を思いやっての意見のようです。
あなたは、どう思いますか?
このニュースについて、僕なりの意見を述べてみたいと思います。
今年に入り、僕の中では同じカテゴリに入っているニュースがあります。
日本テレビのドラマ「明日ママがいない」騒動です。
ドラマや漫画の中で、作者が訴えたいことに対し、賛否両論があることは自然だと思います。
今回の件も、福島県民の心情としては、面白くないのも理解できますし、真実が何なのか、当地を直接訪れていない僕は、正直わかりません。
でも、漫画を読んで、その影響で福島に対するイメージが変わるかといったら、全く影響がないと言い切れます。
もちろん、影響を受ける人もいることでしょう。
でも、そんなの個人個人に任せればいい話じゃないでしょうか?
僕が問題としたいのは、その内容の是非ではありません。
作品の内容や表現を巡って行政機関が製作サイドに抗議をしたということです。
日本では、言論の自由が憲法第21条によって保証されています。
だからといって、何でもかんでも好きなことを言っていいかというとそうではなく、対象への配慮は必要ですし、その影響を考慮しなければならないでしょう。
でも、その基準は原則として、作者に委ねられるべきだし、発せられた言論を受け取る側が、その価値を判断すべきものだと思うわけです。
少なくとも公的機関や行政機関が、抗議したり、見解などを発することは明らかに間違っていると思います。
権力による表現の統制に繋がる恐れがあるとさえ考えてしまします。
今回、国や福島県は、この件について風評被害を招くとして抗議していますが、逆に言えば、そんな事実は全くないと主張し、それを押し付けているようにも見受けられます。
僕は、美味しんぼという漫画は読んだことありますが、今回の話は見ていません。
震災後の福島に直接行ったわけではないので、何が真実かはわかりません。
作者の方は、福島を考えるきっかけとなればという思いで描いたといいます。
であるなら、一人一人が色々と考えればいいわけで、行政が抗議することはおかしくないですか?
福島県民の○○さんが、個人で、あるいは民間団体が抗議するならまだ理解できますが、国や県が意見言っちゃダメでしょ。
何か都合が悪いことでもあるのでは?と勘繰りたくもなりますよ。
大体、今回の件、責任はどこにありますか?
作者でしょうか?
発行した出版社でしょうか?
福島に原発を作った国でしょ。
安全管理を怠った電力会社でしょ。
福島は安全??
誰がどう考えたって安全なわけないでしょ。
被ばくしているんですよ。被ばく。
放射能の影響はすぐに出てこないんだから、言い切れるわけないでしょ。
事実はわかりませんよ。何回も言いますけど。
でも、疑うでしょ、普通は。
そういうのが世の中でしょ。
国や行政が発表することが全て正しいとは限りません。
震災前、原発は安全だってあんなに言っていたじゃないですか?
電力不足になるから、原発は絶対必要だって言っていたじゃないですか?
実際はどうでしたか?
それから、マスコミの対応もおかしいです。
今回の件、改めて福島の現状を検証するマスコミが表に出てきていません。
行政が言っているように、本当に因果関係はないのでしょうか?
何故、マスコミは騒動だけを伝え、検証しないのでしょうか?
描写が問題というなら、作者の取材の裏付けを確認するとかすればいいじゃないですか?
鼻血出している人は一人もいませんと、第三者の目で報道すればいいじゃないですか?
「明日ママ」の時は、差別を助長するからといい
「美味しんぼ」は風評被害を招くからといい
行政は、都合のいい大義名分を持ち出し、本質的な問題から目を背けさそうとしていませんか?
そして、マスコミは、気付いていながら本質を追及しない。どうなのよ?
そんなことを思いました。
まぁ、このブログは社会派を気取っているつもりはなく、個人的に思うことを書いているだけです。
そんな意見を持っている人もいるのかぁ位に感じて頂ければ幸いです。