美津島明編集「直言の宴」

政治・経済・思想・文化全般をカヴァーした言論を展開します。

牙を剥き出しにしたグローバリズム ~WHOの策謀~ (2)策謀の概略

2023年09月18日 19時29分30秒 | 世界情勢

テドロス・アダノムWHO事務局長

以下は、9月3日配信「林千勝のこれが本当の近現代史」第114回「いま日本に差し迫る本当の危機」に基づいています。

***

2024年5月に開かれる世界保健総会で今後の人類の運命が決まります。その中身の概略は以下の通りです。

ひとつは、国際保健規則(IHR)の改定です。300カ所超の書き換えがなされ、しかも法的な拘束力をもったものにすることが目論まれています。

その具体的な作業は国際保健規則作業部会でなされていて、2024年1月の執行理事会で改訂内容がほぼかたまり、5月の世界保健総会で過半数の賛成を得たならば可決され、2025年6月に発効という運びになっています。

もうひとつは、いわゆるパンデミック条約です。政府間交渉会議(INB)でその中身が話し合われています。IHRと同様に2024年5月の世界保健総会において3分の2の賛成で可決され、2025年11月までに批准されることになっています。

ちなみに日本は、INBに副議長を送りだしています。パンデミック条約推進の旗振り役を買ってでていることになります。

これらの動きをとりあえず要するに、ワンヘルスのアジェンダの下、グローバリズム勢力は出先機関としてのWHOの権限の強化を推進しようとしています。「緊急事態宣言」より幅広の「パンデミック宣言」を定義とともに検討中なのです。全加盟国とその諸国民に対して強制力を有するWHOの実現を目論んでいるものと思われます(ワンヘルスについては、いずれきちんと取り上げます)。

もちろんバイデン政権や米国務省はWHOを後押ししています。

それに対して、前回少しだけ登場したテス・ローリーをリーダーとするWCH(世界保健会議)は、この危険な動きに異議申し立てをし、それを阻もうとしています。WCHは日本を含む世界45カ国以上に拠点を置く世界的な連合体です。当組織についてはいずれ詳しく触れましょう。

また、フリーダム・コーカスを中心とする米国共和党議員有志もWHOの目論見を厳しく批判しています。

それに対して日本の政界・言論界は無風状態と言っても過言ではありません。

異様なことです。

次回は、国際保健規則(IHR)の改定とパンデミック条約の中身により具体的に踏み込みます。

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