2024/4/25
この時期は、いろいろな展示会があるイタリア。その時期に合わせて親子でやってくる知人が和食をふるまってくれるのが、毎年の楽しみになっている。当たり前だけれど、イタリアに居ると、日本の「家庭の味」というのを味わえる機会がなかなかない。自分でも時々作る、なんちゃって和食料理は、ハンバーグだとか、餃子とか、純和食というよりは、中華系だったり洋食だったり。私は要領が悪いから一回に一品くらいしか作れず、余計にそういったメニューになってしまうというワケ。「こんなんで、申し訳ない…」という知人。いえいえ、煮浸しだったり、麻婆春雨だったり、切り干し大根の煮付けなんて、日本の一時帰国時にさえ、食すことが出来ない時もあるから、とっても貴重で、とっても嬉しく、そして、とっても美味しいのです。長いこと、日本を離れている私の、最高のご馳走とは、高級なお寿司だとかそういうものではなく、白いごはんとお味噌汁とお漬物…みたいな、毎日家で食べていたもの。イタリアがマンマの味なら、日本はおふくろの味なのである。