40肩、50肩、呼び名が違うだけで中身は同じです。
非常に治りにくく、時期が来るまで我慢するしかないと考えられている病態です。
本当にそうでしょうか。
先日50肩の治療でお越しになった方です。
仕事時に特定の動きをするととても左肩が痛む。可動範囲が極端に狭い。
中医学において50肩は正気の弱りと考えることが多いです。
加齢により気の巡りが悪くなり、特に肩周辺の巡りが悪くなることで痛みを生じると考えます。
気の巡り、と一言で言っても、そもそも気が足りないのか、気を生み出す力が弱いのか、気を巡らす力が弱いのか、などなど様々です。
先程のクライアントさんです。
気を生み出す力、胃の力が弱っているようでした。
そして身体の気のバランスをみると左上の気が弱い。
藤本蓮風さんという著明な先生の診断法に、上下前後左右の法則というものがあります。
身体を上下前後左右に区分分けして、どこに気の過不足があるのかを診るというものです。
こちらのクライアントさん、明確に左上が弱いのです。
そこで左上の弱さに対応するツボに鍼をしました。
その場で可動域が随分広がり、後日お話をうかがうと仕事時の特定の痛みもほぼないそうです。
仕事時の痛みがなくなると、寝入りの痛さがきついということでした。
左上の弱りはなくなっていたので、胃の弱りに対して鍼をすると寝入りの痛みはほぼなくなったそうです。
その痛みがなくなると、睡眠中の痛みがきつく感じるようになったとのことでした。
睡眠中の痛みに対して、肩甲骨の位置を調整するような鍼をしました。
その後まだお話しはうかがっていません。
肩を治そうと考えると、途端に視野が狭くなります。
肩の痛みは何を教えてくれているのだろう、と尋ねることで、まったく違うものが見えてきます。
自分は知らない、教えてもらう、という心でクライアントさんに向き合うことが必要だと考えます。
自分の知識と技術で、と考えてしまいがちですが、それは極端に視野を狭くしお互いの可能性を狭めます。
自分は何も知らない。
怖いようでありますが無限の可能性を秘めています。
お読みいただきありがとうございました。
推拿整体スクールのお問い合わせ、お申込み受付中です。
ホームぺージはこちら
https://harikyu-suwa.jimdosite.com/
Tel 0266-75-2179 e-mail ruach@live.jp
奇跡講座の音読も定休日(火金)以外は毎日更新しています。必要な方に使っていただけたら幸いです。
https://www.youtube.com/channel/UCI6zRvkIyNlarcH5UamJh-Q
よろしければポチっとお願いします。
鍼灸ランキング