「REBEL MOON パート2：傷跡を刻む者」★★★～スナイダー版「七人の侍」だな

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2024』の掲載にあたって」

スナイダー版「七人の侍」だな ★★★

（2024年／アメリカ／123分／Rebel Moon - Part Two: The Scargiver） 【　製作・原案・脚本・撮影・監督　】 ザック・スナイダー 【　出演　】 ソフィア・ブテラ

ジャイモン・フンスー

エド・スクレイン

ミキール・ハースマン

ペ・ドゥナ

レイ・フィッシャー

チャーリー・ハナム

アンソニー・ホプキンス（声）

【あらすじ】

　銀河を支配する悪の帝国“マザーワールド”に立ち向かうため立ち上がった戦士コラと、彼女のもとに集結した銀河の反乱者たち。

　圧倒的な軍事力を誇るマザーワールドが再び村を襲撃、コラら戦士は村人たちとともに帝国に立ち向かう―

【コメント】

　今年のゴールデンウィークはちょいと短めの5連休をもらい、実家・盛岡に帰省。長期休暇は夏休みのお楽しみとして短期の休暇ということに。盛岡もすでに暑いですな。

　いつものことながら仕事を忘れ実家でのんべんだらりと過ごすのが目的なので、とりわけやることもなく、動画配信サービスを観る日々を過ごしておりますが、今回「Netflix」にて鑑賞したのが先日鑑賞したザック・スナイダー監督作品『REBEL MOON パート1：炎の子』の続編である本作。パート1でいろいろと消化不良だったので、これを機会に続きを鑑賞してみた次第です。

　うむ、なるほど。前作でマザーワールドに対抗すべく仲間集めと一矢報いる展開に対し、今回は村人たちを奮い立たせ力を合わせて大軍勢に立ち向かう最終決戦。ほぼほぼ戦いに終始する今回は前作よりも面白かったですね。

　そんな僕の本作の感想は以下の３つです。

１．スナイダー版「七人の侍」だな

２．パート１よりも戦いは熱い

３．なんか続きそうな気配

　前作では「スナイダー版「スターウォーズ」」と評しましたが、今回はもろに黒澤明の名作「七人の侍」の影響が大きく反映されていましたね。スナイダー監督本人も言っていたところですが、本作は「スターウォーズ」であり「七人の侍」。この2作に大きな影響を受けているのが分かりますね。

　圧倒的な軍事力のマザーワールドに対し、流浪の戦士数名と力無き村人が力を合わせて立ち向かう雄姿は観ていて熱い。パート1のいかにもはSF的戦いも悪くはないんですが、本作の戦いはの数倍暑かったですね。特に、村が圧倒的劣勢に陥った時に満を持して登場したあのいじめられっ子アンドロイドが無双するシーンは胸熱も胸熱。あのアンドロイドはパート1でいつかやってくれるだろうと期待していたんですが、まさに良いところで登場するもんだからカッコイイ。

　戦士たちも一人また一人とやられていって、王道の戦いではあるもののやっぱりこの展開こそ胸を熱くさせてくれる展開。さすがザック・スナイダー監督といった感じで面白かったです。